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からだが「不自由」のいみ
やっほー!
タイトル真面目すぎて「やっほー!」が浮くと思いきや、全然タイトルの方が浮く。ここ数ヶ月、note に書きたいことは本当にたくさんあったのですが、中々時間が取れず、、というまぁ、あるあるでだめだめの言い訳をさせて下さい。お久しぶりです。
最近のこと
まずは、日本に帰国しました。今日でちょうど一か月になります。だいすきなチェンマイや、タイにいる人たちはもちろん恋しいですが、日本の秋や、念願のチャリ活、その辺の定食屋、その辺にはないおいしいパン屋などはやっぱり最高です。二年ぶりの秋冬を、思う存分満喫したいところ。
ワクワク。
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舞台を見に行く
昨日、姉と「態変」という劇団の『私たちはアフリカからやって来た』という舞台を見に行きました。身体障がい者が演じる身体表現?なんて説明したらいいのかな。んー、この、「なんて説明したらいいのかな」がもう既に、身体に障がいがあるということを意識して必要以上に言葉を選ぼうとしている、語弊を生まないように恐る恐る「無難な」ことばを並べようとしてるってことなんよ。うーん難しい。まあ今日は、気にせず、わたしの言葉で、感じたことを表現したい。
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出会い
この劇団と出会ったのは、わたしが19歳の頃だったかな。知人に勧められ(?)、この劇団にいらっしゃるMさんの介護に行った時でした。19歳、大学一年生。介護なんてもちろんしたことない。ましてや身体に障がいを持つ人の介護なんて。「まぁやってみるか」の超軽いノリで行ったら、なーんかすっごい気難しそうなおばちゃん登場。それがMさん。
なんせこだわりが強すぎる、、、!料理一つにしても味見を3回くらいしてもらってやっとオッケー。わたし、鳥苦手やのに鳥籠の掃除せなあかん。介護メモには「13:00 ぬか床をかき混ぜる」いやなにその仕事?って。笑
19歳小娘、たった一時間で、あーんもう帰りたいよぅってなったよね。笑
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天真爛漫で良かった
体勢を変えるとき、わたしがMさんの腕や脚をしっかり掴まないといけないのね。でも、どこをどう触ればいいのかも分からないし、わたしが変な風に触っちゃって身体が痛かったらやだなとか、そんなこと考えながら、一人でてんやわんや(えーっと「てんやわんや」使いたいだけ)。そして終いには「苑!そこしっかり持って!」っと怒られる。
「えーだってそんなん、誰も教えてくれてないやん🥺(心の中で言っておわり)」
「それにしても、Mさんお肌ふわっふわ!スキンケア何使ってるんですか!?(これは言った)」
そんな天真爛漫な19歳でした。でも、一つ思うことがあるんです。26歳になった今のわたしやったら素直にそれを受け入れられてたかなって。何この理不尽な人!もう絶対行かん!で終わってたかも知らんなって。だから19歳でよかった。今なら少し分かる気がする。わたしの朝のルーティンがあるのと同じように、MさんにもMさんのルーティンがある。ただそれだけ。
おいしいぬか漬けを作るには、一日一回必ずかき混ぜなあかんのですわ。
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「健常者って不自由な身体やなぁって思うんです」
てなことで、昨日久しぶりに舞台を見に行ってきたわけです。あれ以来、介護は1-2回入ってもう長らくやってないですが。
「健常者って不自由な身体やなぁって思うんです」
舞台が終わり、アフタートークでのMさんの言葉。健常者の身体が「不自由」???わたしはこれまで障がい者の身体が不自由としか思ってこなかったから、一瞬どういうこと?ってなった。
Mさん曰く、手や足がない障がい者は、健常者より色んな動きをするんやと。たしかに、劇中も、「移動」というたった一つの目的に、地面を這ったり、転がったり、跳ねたり、寝そべったり、起き上がったりしてた。
「でも健常者は基本的に『二足歩行』しかしないんです。もっと色んな身体表現があるのに。それってすごく不自由じゃないですか?」
なるほど。身体が不自由、つまり身体を自由に使えていないのは健常者の方か、とハッとしました。
おしまい。
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