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チームの市場価値と順位は比例するのか


こんにちは!市場価値がJ2で19位のレノファ山口FCサポーターのゆうきです!


さて、最近こんな画像を見かけた人も多いのではないでしょうか。

https://x.com/tmnews_japan/status/1883415546311618644?s=46&t=u6qu2j_-GOxbk4Zb0Z8qjA
(元ポスト)

(元ポストも一緒に貼ってあります。)

サッカー選手には移籍金、年俸、実績、年齢など、我々には入ってこないような様々な情報を元に市場価値が付けられます。

このツイートは、世界中のサッカーに関するとてつもない量のデータを集めたTransfermarktによるもので、市場価値を判断するにとても信頼のおけるサイトとなっております。

そしてこのサイトによると、レノファの2025シーズンの市場価値ランキングがJ2内で下から2番目であると言われてしまっています。

大幅な選手の入れ替えが行われた今オフですが、その結果がこれです。(読むの止めないで)

海外でプレーした、代表経験あり、上のカテゴリーにいたなどの実績のある選手には市場価値が付くので、

市場価値のある選手=すごい選手

のイメージははあながち間違っていません。

ですが、それとコンスタントに活躍できるかは別です。


私はたかがデータだけで皆さんに肩を落として欲しくはない。シーズン始動前から降格するのかな...なんて気持ちになってほしくないのです。

市場価値が高いほど上の順位に行けるなら、ボールで戦う必要はないですよね。サッカーってそんな単純なものではありません。

ということで今回は、チームの市場価値が本当に順位に直結するのかを、私と一緒に確認していきましょう!!

皆さんの市場価値に対するイメージを払拭し、なんだ貧乏クラブでも全然可能性あるじゃん、と思わせてみせますよ。


今日は我らが小山会長御用達、Opta Power Ranking を元にJ2と同レベルのリーグを4つピックアップしました。

これら4つのリーグにおいて、各チームの市場価値とリーグ戦順位の関係を一緒に見ていきましょう。


1、タイリーグ1部

まずはアジア圏から見ていきましょう。昨シーズンはタイ代表のサーラットが山口に加入し賑わいを見せました。そんな彼は今年は母国に復帰し、先週は見事なフリーキックを沈めていました。

そんなタイリーグ1部はJ2と同レベルのリーグと言えます。
気になる人は"J2 League" と" Thai League 1"で比較してみてください。

では早速市場価値とリーグ戦の順位を比較していきます。

タイリーグ1部

タイリーグで見る限り、市場価値が下位のチームほどリーグの順位が上がる傾向にありますが、上り幅が小さいので、市場価値とリーグの順位はおおむね比例するといえそうです。

タイでは市場価値1位のブリーラムが2位のポートFCにダブルスコアをつけているなど、圧倒的な差があります。(ブリーラムは現在リーグ4連覇中)

しかし、1部になるほどマネーゲームが顕著に表れ、下部リーグほどどんでん返しが起こりやすいというのが私の持論です。

2、韓国2部

次はお隣韓国で2部リーグを見ていきます。
KリーグはJリーグと同じく春秋制で現在シーズンオフなので、昨年のデータで比較します。


韓国リーグ(2部)

にわかには信じがたい結果が出てしまいました。さすがにデータか僕の調べ方どちらかが間違っていないか疑うレベルです。

市場価値なんてクソ喰らえと言わんばかりにどんでん返しの韓国2部。
もし友人に韓国2部サポーターがいたら、2024シーズンはどんな1年だったのか聞いてみてください。

名門の水原三星ブルーウィングスが降格したことはちょっとした話題になった気がしますが、強大な戦力を引っ提げたにも関わらず1年での昇格に失敗したようです。

他にも市場価値3位の慶南FC、4位の城南FCがそろってボトム2位フィニッシュで降格と逆番狂わせ。

市場価値では下位だったチームが軒並み順位を上げて残留に成功しています。

今のところ市場価値降格圏内から昇格したチームはいませんが、やはり1部より2部の方が市場価値を無視する傾向にあるのではないでしょうか。

3、スロバキア1部


次はアジアを飛び出してヨーロッパを見てみましょう。
スロバキア1部リーグもJ2と同程度のリーグです。

スロバキアリーグ(1部)

スロバキア1部リーグで見ると、市場順位に比べて実際のリーグ戦の順位を下げたチーム、上げたチーム、そのままのチームとバランスよく分かれているイメージです。

UCLにも出場しているスロヴァン・ブラチスラヴァが市場価値で突出しており、現在リーグ6連覇中と結果にも現れています。

私も昨年スロバキアに行った際にECLの試合を見ましたが、フランスのリール相手に1-1の熱戦を繰り広げ、加えて街中に巨大な新設専用スタジアムを構えるなど、素晴らしい観戦環境が広がっていました。


まだシーズン途中ではありますが、順位を大きく上げたチームは見られません。しかしそもそも12チームしかないため、3つ順位をあげるだけでも素晴らしいことではないでしょうか。

スロバキアリーグでは上位6チームと下位6チームに分かれて後半戦を戦うことになるので、当面は上位6位フィニッシュを目指すはずです。

そのため、現在5位のシェレシアルネと6位のゼムプリーンは市場価値にではボトムハーフだっただけに、サポーターも大いに期待していることでしょう。

4、イングランド3部

サッカーの本場イングランドではどうでしょうか。
Optaによると、J2とイングランド3部リーグが同程度のレベルでした。

近年マネーゲーム甚だしいイメージのイングランドですが、実際はどうでしょうか。早速見ていきます。

チーム数が24と多いので見にくいかと思いますが、まず目立つのは順位を14個下げたピーターバラと順位を13個上げたウィコム・ワンダラーズとなるのではないでしょうか。どちらも昨年も3部に所属していたため、降格してきたから戦力がいる~、昇格の勢いそのままに~といいったことはなさそうです。

人によってはプレミアリーグのイメージもあるであろうウィンガンは市場価値に比べて順位を10個下げています。

市場価値下位に目を向けると、マンスフィールド、スティヴネイジなどが大幅に順位を上げています。

イングランド3部もシーズン途中ですが、J2と同じく3位から6位が昇格プレーオフの出場権を得られるため、多くのチームがここを目指すはずです。市場価値15位だったウィコムは現時点2位で自動昇格が見えているのももちろん、市場価値17位のリンカーン、22位のマンスフィールドも十分プレーオフを目指せる位置にいます。

一概に市場価値が順位に直結するとは言えなさそうですね。
現時点で市場価値19位のレノファも第二のウィコムとなれるか、期待大です。


5、J2(2024)

灯台下暗しでした。最後に昨年のJ2にスポットを当ててみましょう。

J2(2024)

目につくのは甲府です。昨年の市場価値は2位だったもののふたを開ければ14位。アダイウトン、ピーターウタカなどの外国人選手の保有が原因なのでしょうか。詳しい方は教えてください。

下に目を向けると、市場価値ボトム3だったいわき、熊本、藤枝は大幅に順位をあげていることが分かります。

つまり、今年のレノファも市場価値19位を気にすることはなさそうですね!(早い)

ちなみに昨年の山口は市場価値も順位も11位でプラマイゼロでした。今年はプラマイゼロでは困りますよ。


さて、市場価値と順位は必ずしも比例関係にないことがここまでである程度証明できたかと思いますが、元データ(J2で19位のやつ)を提示されると不安になりますよね。
しかし、高卒、大卒ルーキーがいれば市場価値が低く出るのは当たり前。

今年は小澤、峰田、磯谷、木村選手のルーキーに加え、まだまだプロ2年目の末永、田邊選手や山本桜大、松田選手なども実力はあるもののまだ若くこれから経験と価値を積み上げるところです。

そんな彼らが今の市場価値以上の活躍を見せてくれることは公開練習を見ていれば断言できます。

くれぐれもシーズン開始前から悲観的にならないように気を付けましょう。


それでは、現役レノファ戦士からサムライブルーが選ばれることを願って本日はこの辺で。

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