人の温もりのありがたみ
「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」そんな日常は当たり前すぎる。
私はホテルのスタッフとして4年勤務していた経験がある。
お客様とお会いしたら挨拶を行い、困った人がいたら声をかける。
常にフロアには誰か人がいて、出迎える。
それはファミレスでもどこのお店でも当たり前なことであった。
しかし、先日某ファミレスのドアを開けると「シーン」と静まり返っていた。
本当に営業しているのか??
そう感じてしまうくらいの静かさだった。
ロボットの発展
私はキョロキョロと辺りを見回したが、店員さんがいない。
「どこに座ってもいいのかな」と思いながら席についた。
注文はもちろんタブレット。必要であれば呼び鈴を鳴らす。
ここには店員さんがいるのかなと思うほどに人との関わりがなくなっていた。
料理を注文し待っているとロボットが料理を持ってきた。
驚いた。
人ではなくロボットが・・・
ロボットが運んできてくれた料理をとり完了のボタンを押すとロボットは帰っていった。
これまで大きな声で「いらっしゃいませ〜」と言われていたのに、それがなくなると寂しさを感じる。
そして何か物足りなさを感じた。
運営側から見れば初期導入費はかかるものの、長い目で見れば人件費を抑えることができるため固定費を削減することはできるだろう。
しかし、お客様側となると温もりがなくなり、人との関わりが消えてしまうことへの物足りなさを感じる人もいるかもしれない。
反対に、人と関わりたくない人からするとメリットしか感じず居心地の良い場所なのかもしれない。
今は物足りなさを感じているが、後5年もすればそれが当たり前になる時代も来るのかもしれない。
その物足りなさは1時期のものなのだろうか。
考えれば考えるほど分からなくなってきた。
数年先の未来は、人に見立てたロボットが料理を運ぶだけでなく、お会計やバッシングまでも行う日が来るかもしれない。
人間は見張り役のみでお店が運営できる日が
いつの日か来るのだろうか。
年を重ねるごとにAIやインターネットの付き合いが増えていく世の中になるのだと実感した日であった。
そして、私は迎え入れられる声の重要性を感じた。
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