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2022.7.15米国株式市場振り返り

米国株式市場は大幅高で取引を終了。FRBが想定以上の利上げを決定するとの懸念が後退したほか、好調な企業決算や堅調な経済指標が寄与。

米金融大手シティグループ決算の減益幅が予想より小幅だったことを受け、金融が上げを主導した。JPモルガンとモルガン・スタンレーの減益決算を受け売りが先行した前日とは対照的な動きとなった。
S&P500とダウは6日ぶりに反発。ただ、週間では3指数とも下落。

13日に発表された6月のCPIが前年同月比で40年超ぶりの大幅な伸びとなったことで、100bp利上げの観測が高まったが、その後、75bp利上げを示唆するFRB当局者の発言を受け、過度な利上げ懸念が後退した。

15日に発表された経済指標では、6月米小売売上高が予想を上回ったほか、7月のミシガン大消費者信頼感指数も上昇。消費者のインフレ期待は低下したうえ、6月輸入物価は鈍化した。

インガルズ&スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「今の経済指標には一貫性がなく、ポジティブだったりネガティブだったりするが、これは今が転換期であることを示唆している」とした。

S&P主要11セクターは全て上昇。金融株が3.5%高と上昇率トップだった。

シティが発表した第2四半期決算は、市場のボラティリティー上昇を受けてトレーディング収益が大幅増となり、投資銀行部門の不振を相殺したことで、減益幅は市場予想より小幅にとどまった。これを受けて株価は13.2%超上昇した。

ウェルズ・ファーゴが発表した第2四半期決算は、利益がほぼ半減したものの、株価は6.2%高となった。

ユナイテッドヘルス・グループも5.4%高。通期利益予想を2四半期連続で引き上げた。

ブラックロックの第2四半期決算は予想以上の減益となったものの、株価は2.0%上昇した。

来週にはゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、IBM、ネットフリックス、テスラ、ツイッターなどが決算を発表する。

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