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2022.6.13米国株式市場振り返り

米国株式市場は大幅続落し、S&P総合500種は弱気相場入りを示す水準に落ち込んだ。連邦準備理事会(FRB)による積極利上げで、米経済はリセッション(景気後退)に陥るとの懸念が出ている。

S&Pは4営業日続落し、過去3カ月で最長の下げを記録。1月3日に付けた終値ベースの最高値を21.8%下回り、弱気相場入りが確認された。

ウクライナでの戦争などを背景に原油をはじめ物価が上昇する中、FRBが積極的な利上げに動くことが見込まれており、今年に入り市場は圧迫されている。

投資家は利上げがどの程度積極的なものになるか手掛かりを得ようと、14─15日の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に注目している。

この日は米10年債利回りが2011年以来の高水準を記録し、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムなど大型成長株が売られS&Pを押し下げた。高金利環境で利益が圧迫されるとの懸念が強まった。

ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は、市場はインフレがピークを迎え、より積極的な利上げは必要ないとみていたが、10日発表の消費者物価指数(CPI)が強い内容となり、この見方が崩れたと話した。

ナスダック総合も4営業日続落。同指数は3月7日に弱気相場入りし、年初来約30%下落している。

VIX(恐怖指数)は一時35.05まで上昇し、5月9日以来の高水準を付けた。終値は34.02。多くのアナリストはこの水準がやや控えめだとし、売り圧力がさらに強まる可能性があるとみている。
【その他の気になるニュース】
・ビットコインは13日、一時14%下落した。米大手融資サービスのセルシウス・ネットワークが「極端な」市場環境を理由に出金や送金などを一時停止したことが原因。

・5月の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことを受けて、一部の投資銀行は連邦準備理事会(FRB)が今週の連邦公開市場委員会(FOMC)で75ベーシスポイント(bp)の利上げを実施すると予想している。
予想通りとなれば1994年以来の大幅利上げとなる。

【明るいニュース】
オラクルが第4四半期決算を発表した。売上高は市場予想を上回り、一株あたり利益(EPS)は市場予想を上回る結果となった。時間外取引で15%上昇。
*オラクルは、カリフォルニア州創業、テキサス州に本拠を置く、民間法人や公的機関を対象とするビジネス用途に特化したソフトウェア会社である。 2007年には世界で第3位のソフトウェア会社となり、2019年現在はマイクロソフトに次ぐ第2位の企業へと成長している。

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