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バーチャル蟲毒で推しに出逢った話

「推しは推せる時に推せ」
VTuber界隈だけではなく、アイドル界隈でも良く言われる名言である。
モチベーション、時間、売り上げ、体力、様々な要素から卒業、引退、活動休止、もしくは物理的な死という形で終わってしまう。

事前に告知がある形ならばまだ良いが、突然いなくなってしまうことも多々ある。
最後の会話に心残りがあった場合に、一生後悔を背負ったまま生きることになる。

漫画の打ち切りが決まった、それを見て好きだったんだけどなと言うファンがいる。
その言葉をもっと早く伝えていれば打ち切りは無かった可能性がある。

そう悔やむくらいなら今全力で推せ。
全力で好きと伝えろと。


前置きが長くなってしまいましたが、絶対にハマることが無いと思っていた、バーチャル蟲毒に足を踏み入れた結果、しっかりとハマってしまった自分の気持ちの整理のために記事にしました。
バーチャル蟲毒ほど推しは推せる時に推せ、推すことが何よりの応援であります。
今回は他の記事とは違い、紹介がメインではなく、日記のような立ち位置の記事になると思います。


1.バーチャル蟲毒とは

・蟲毒
古代中国において用いられた呪術を言う。「ヘビ、ムカデ、ゲジ、カエルなどの百虫を同じ容器で飼育し、互いに共食いさせ、勝ち残ったものが神霊となるためこれを祀る。
(出展wikipedia)

バーチャル蟲毒は、要するに公開オーディションのことであり、showroomで一般で行われている物は、同じ姿のキャラクターとしてイベントを行い、上位に残った者の中から選ばれた1人のみがそのキャラクターとしてデビューすることができるというものです。
見た目という差別化を図る要素を取っ払い、完全に中の人の要素を前面に押し出しつつ、いかにそのキャラクターと同化できるかということを争っています。
名称の差別化に愛称が使われることが多いです。

ファン側としても自分たちの頑張りで推しを勝たせることができるため、色々な欲求を満たすことができ、選ばれた人は最初からファンがいる状態で活動を開始することができる利点もあり、企業側としても利益面においての最低限の基準を満たせるため、双方間でニーズを満たしているからなのか最近増えてきていると感じています。


2.私とバーチャル蟲毒の関係性

私はAvatar2.0の巻乃もなかのオーディションが初めてリスナーとして触れたオーディションであるが、同じ顔が並んでいる光景が妙に不安な気持ちを掻き立てられた覚えがあります。
その時の推しとまではいかないが応援しようと思った子は敗退してしまいました。
次に触れたのは言霊少女プロジェクトのヴィルヌーヴ千愛梨の子だったがこの子も敗退してしまったのか、辞退したのか、気づけば消えてしまっていました。

ガチで応援していたわけでもないのにこの虚無感と寂寥感、応援してた人はどういう気持ちだったのでしょう。
考えれば考えるほどとても辛いものだったので、オーディション系には一切関わらないつもりでいました。
ガチイベにより神経をすり減らされていたこともあり、showroom自体から距離を置きました。

何故再びオーディションに触れたかと言うと、一つ目は転生というシステム。
過去にオーディションで惜しくも敗れた人が別のキャラクターとして表に出てきた事例をよく聞くようになったこと。
もう一つは、オーディション後消えてしまった人が、別のオーディションに応募するためにアカウントが再び復活し動いていることを確認したためです。
悔しさをバネに頑張ったか、成長することができたからなのか、立ち上がって再び挑戦する姿を見て、触れる決心をしました。


3.推しとの出逢い

私は推しに見つけられました

推し事は基本的にはリスナー側が配信者を見つける側です。
よくVTuberが「私を見つけてくれてありがとう」と言っているのを見かけます。
10000人を超えるVTuberがいる中で企業所属や大手個人勢でも無い限りは目に留まるのは奇跡に近いです。
どのような形であれ自分のことを知ってくれた人はありがたいもので、さらに応援してくれたり、配信見に来てくれたりなんてした日にはありがとうの一言に尽きます。

ですが私は見つけられた側でした。
電子妖精プロジェクトでオーディションをやっていることを知り、関連のツイートをしたところ、ヤママユちゃんにフォローされました。
それが出逢いです。

今思えば私からヤママユちゃんに「私を見つけてくれてありがとう」を伝えたいです。
ヤママユちゃんという推しについては次項。


4.電子妖精プロジェクト杜雅まゆ#08ヤママユについて

今回の表題になっている推しであり、大切な存在です。
オーディション等では情報をまとめるべく非公式wikiが存在しており、電子妖精プロジェクトでも例外ではありません。
その非公式wikiが本人曰く本人以上に自分のことが詳しく書かれていると太鼓判を押すレベルで充実しているため、その記事を見てくれれば大体はわかると思います。

簡単にまとめさせていただくと以下になります。
・可愛い
・ふわふわしていて癒し系の声
・歌がうまい
・絵が可愛い
・豆腐(メンタル)を崩しやすい
・天然
・愛が重い

杜雅まゆが自分に一番似ているとのことで選んだという話でした。
私はとてもハマリ役だと感じており、オーディションで決まって欲しいという一心で応援をしておりました。

一目惚れのようなものです。
すべてを受け入れて幸せにしてあげたいと心から思えるくらいに好きになりました。


5.オーディションの思い出

私が初めて配信に行ったのが予選の最終日の前日である6月6日でした。
そこで歌枠と言いながら歌わないという画期的な配信コンセプトや、雑談のゆるふわ感が癖になり、その次枠である夜枠の歌枠で聴いた歌声に衝撃が走りました。
上手い下手は個人差がありますが、私にとってはとても上手で、好きな歌声でした。
聴けば聴くほど心が満たされる感じで、こんな気持ちになるのはいつぶりだろうという気持ちを抱き、惚れこんでいました。
そしてその配信でたくさんのギフトが投げられて順位が上がったところで涙を流した姿(本人は認めてない)に心を打たれ、絶対に勝たせてあげたい、そう心に誓いました。
この日から気づけばガチ恋になっていたんだと思います。
予選は4位で無事通過しました。

本選は初めてタイテ案について積極的に発言したり、初めての星4周をしたり、ギフトを投げ惜しみせず投げてペースキープするなど、今までの自分では信じられないようなくらい全力で走りました。
最後の瞬間に1位を見せてあげるという約束までするくらい本気で好きになっていました。
一度配信が始まらないトラブルがあったものの、リスナーの熱力は高く、最終枠ではクマタワーが計60本(そのうち10本は自分)が立ち、それ以外にもたくさんギフトも飛び交い、無事1位で終えることができました。
自分だけの力では決してないですが、約束を守ることができました。
最後枠の終わりを跨ぐ形で歌っていたメルトや、イベント終わるまで泣かなかったよって言って歌い終わりに涙した姿は今でも忘れられない、二度と見られないとても素敵で大切な思い出です。


6.オーディションの結果

杜雅まゆ枠は#12のふくろうさんに決まりました。
ヤママユちゃんと、3位を取った#02のまゆもちゃんは転生という形で電子妖精に所属することが決まりました。
どのような形であれ、こうしてまた一緒にいられることがどれほど嬉しかったのか語り尽くせないです。
この記事を書き終えた頃はまだ転生先が公開されていないので、どのようなキャラに決まるかは配信で答えられる範囲という説明の上で聞いた情報だけですが、美人系になるとのことでした。
多分驚くだろうとは思いますが、それをもってしても好きになるのだろうとは確信できます。

生まれて初めてオーディションに通った参加者を見届けたことになりますが、充実感と二度ともう参加したくないという気持ちが強いです。
それ以上に配信者側は大変なプレッシャーの上で戦ってきたんだなというのがひしひしと伝わってきました。
本当に参加者の皆さまはお疲れ様でした。


7.最後に

私はバーチャル蟲毒に参加して良かったと思います。
それはもちろんうまくいったからというのもありますが、それ以上にヤママユちゃんという存在に出逢えたことが何よりも大きいです。

知らないところでたくさんのドラマが生まれ、かたや悔し涙、かたや嬉し涙が流れる世界、とても一筋縄では行かないとは思いますが、一人一人のサクセスストーリーの参加者となり、目撃者となるというコンセプトはハマる人が多いのも納得できます。
自分の力で夢を叶えてあげることの後押しができるというのは他にはない経験だと思います。
ただの一般人がみんなに愛される存在になるところはとても幸せに溢れています。

ですが予選で敗退する者、本選で敗退し、転生や特別枠にも選ばれなかった者、惜しまれつつ辞退する者は必ず現れます。
自分の推しがその立場だった時の辛さや寂寥感はとてつもないものだと思います。
入れ込めば入れ込むほど傷は大きく、辛い経験にもなり得ます。
一人一人の力だけではどうにもならないパターンの方が多く、これにより離れてしまう人も少なくはないと思います。

そもそも蟲毒という形で事務所と第三者が候補者を食い物にして消費しているように受ける方もいて拒否感を持つ方はいらっしゃいます。
私も元々はそういう感覚を持って見ていました。

なのでただの傍観者としていろんな配信に顔を出して、気に入った人を何人か応援して、応援していた中で勝ち残ればそのまま見るという方が多く感じられました。
それが多分賢い見方だと思います。

積極的に薦められるものではありませんし、万人受けするものではありませんが、興味があるようでしたら自己責任の上、一度足を踏み入れてみるのも良いかもしれません。