シカッチ、お前はただの蚊ではなかった

これは俺が中学1年生、友達Mの家に遊びに行った時の話。誰も悪くない、無知な子どもだからこそ起こったハプニングエピソードである。
ではどうぞ

ピンポーン。
Mの家のインターホンを鳴らすと同時に、玄関の扉が開いた。
「おうっ！」
Mはいつもより控えめな声で、俺を家に迎え入れる。奥を覗くと、Mの母親、Mの弟Tがいた。

ははーん、いつもは「うぇい！！！」やのに今日は「おうっ！(小声)」なのはM以外にも人がおるからね、理解理解。俺の心の中はこんな感じやったと思う。

Mとは小学4年生からの仲だ。誰がみても優しい顔、ハキハキと喋り、よく笑う彼と馴染むのは時間がかからなかった。東海オンエアのゆめまるとほとんど同じ顔をしている。