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【Utaku雑記】ガソリン車なくしたところで,電気自動車の電気を火力発電したら意味なくね?って思った 前編


こんにちは!

本日脚トレ終わりのUtakuです!


なんかちょっと調べて考えてみたシリーズです!!

↓前回考えたこと


↓めっちゃ考えたこと笑



突然ですが,あと数年でガソリンの自動車がどんどん減っていきそうですね


私はMTが好きなので,ガソリン車が減るとMTが減るんじゃないかと心配しています


なんとなくインテリジェントな自動車と電気自動車って相性よさそうで


電気自動車のエンジンだけど手動で変速って

微妙に電気制御で微妙に機構制御みたいな感じですからね


電気自動車のエンジンで,変速は手動っていう

MTEV(Manual Transmission Electrical Vehicle)

みたいなの出るといいですけどね笑



まぁ私の好みは置いておいて



こういう関連のニュースを見てふと思ったんですよね


ガソリン車なくしたところで,

電気自動車の電気を火力発電したら意味なくね?

って


ガソリン車をなくすことで,確かに自動車から排出される排気ガスは減ると思います.


ガソリン車のエネルギーはガソリンに蓄えられた化学エネルギーであり,それをエンジンによって回転運動の運動エネルギーに変換していますから.


対する電気自動車は,バッテリーに充電された電気の電気エネルギーを,モーターによって回転運動の運動エネルギーに変換しております.



この電気エネルギーをどうやって得るかというと

結局発電すると思うんですよね


ですから,ガソリン車を使わないとそれ即ち運動エネルギーを得るためにガソリンをつかない使わないことになり,排気ガスが出ません.


でも電気自動車に蓄える電気がもし火力発電から得られていたら,その発電に用いる化石燃料で結局排気ガスのように有害なガスが出ると思うんです.


ですから今回は

『自動車のCO2排出量と,電気自動車の電気を全て火力発電から得たときのCO2排出量を雑に比較しました』の巻!!


そのためにはざっと

(i)  自動車のCO2排出量

(ii) 自動車の走行距離[km]

(iii)電気自動車の走行量に対する電気消費量

(iv)火力発電所におけるCO2排出量

のデータがほしいです


初めに(i) ですが,これは前述の比較対象ですから当然必要なデータですね.ガソリン車とディーゼル車が相当します.

これと比較するのが「電気自動車の電気を全て火力発電から得たときのCO2排出量」ですね

これは(ii)~(iv)を組み合わせると得られます.

では始めましょう!



1.対象とする自動車


そもそも全ての(i)  自動車のCO2排出量を調べても意味がありません.

というのも現状,たいていの自動車の電気自動車の発売はこれからだからです笑


ガソリンおよびディーゼル車と電気自動車の比較をするためには,ガソリンおよびディーゼル車の全車種と対応する電気自動車が必要なわけです.


でも現状,軽自動車の電気自動車でさえあまり聞きませんよね笑


もはや普通自動車のコンパクトカー電気自動車くらいしか私はあまり目にしていません.


ですから,手元のデータと,電気自動車が普通自動車しかない現状も踏まえて議論の範囲を限定したいです.


まず,

(i)  自動車のCO2排出量

を調べたいのですが,まぁ雑に推定したいだけなので笑

とりあえず国土交通省のサイトにあった,運輸部門における二酸化炭素排出量[1]のデータを参考にしようかなと考えました.


ここでは,2018年の運輸部門におけるCO2排出量について,自家用乗用車,営業用貨物車,自家用貨物車,バス,タクシー,二輪車および自動車以外の内訳が記載されています.


今回の対象は1つ目の自家用乗用車っぽいですね.


次に,

(ii) 自動車の走行距離

ですが,こちらは政府統計の,2019年度自動車燃料消費量調査[2]を参考にします.


このデータからは,自動車の燃料別,車種別の走行キロ数と燃料消費量が分かります.


ここで,少し困ります.運輸部門における二酸化炭素排出量[1]のデータでは『自家用乗用車』という区分しかないわけですが,自動車燃料消費量調査[2]のデータでは,『自家用旅客車』の区分の中に,さらに普通車,小型車,乗用車(ハイブリッド),軽自動車のデータが存在します.


前述のように,小型車,軽自動車の電気自動車はまだ確認できていないので,自動車燃料消費量調査[2]のデータで比較に使えそうなのは,普通車と乗用車(ハイブリッド)です


まずねぇ…

自家用乗用車ってなによ?って笑

あと自家用旅客車との違いもよくわかりませんし笑


この問題は保留して,コンパクトカーの電気自動車と比較できそうな,『自家用旅客普通車』および『自家用旅客乗用車(ハイブリッド)』に限定します.

また,『自家用乗用車』≒『自家用旅客車』と考えるのは差し支えないのかも考えないといけませんね
(;^ω^)



2.自家用旅客普通車および乗用車(ハイブリッド)のCO2排出量の概算


早速,どんどん計算していきましょう!(∩´∀`)∩

ほしいデータ

(i)  自動車のCO2排出量

(ii) 自動車の走行距離

(iii)電気自動車の走行量に対する電気消費量

(iv)火力発電所におけるCO2排出量

の一つ目!

(i)  自動車のCO2排出量

です.


運輸部門における二酸化炭素排出量によると,2018年度の自家用乗用車のCO2排出量は96,970,000 tでした[1]

この排出量の内,『自家用旅客普通車』および『自家用旅客乗用車(ハイブリッド)』に相当する量を求めたいです.


ここでは,自動車燃料消費量調査[2]における燃料消費量に着目します.


自動車燃料消費量調査におけるガソリン車の自家用旅客車から,自家用乗用車に相当すると考えた車の分類と燃料消費量は次のようになっていました[2].

・普通車:12,742,983 kL

・小型車:11,468,014 kL

・乗用車(ハイブリッド):5,236,081 kL

・軽自動車:12,533,899 kL

また,ディーゼル車の自家用旅客車から,自家用乗用車に相当すると考えた車の分類と燃料消費量は次のようになっていました[2].

・普通車:922,128 kL

・小型車:235,919 kL

・特殊車(非貨物):571,875 kL


このガソリンと軽油ですが,環境省によって温室効果ガス排出量の算定方法が提示されています[3].

これによると

ガソリン:2.32 tCO2/kL

軽油:2.58 tCO2/kL

らしいので,自家用乗用車に相当する車から排出されるCO2は101,859,065 tと計算されます.


運輸部門におけるCO2排出量[1]からの
自家用乗用車のCO2排出量:96,970,000 t

自動車燃料消費量調査[2]からUtakuが計算した
自家用乗用車に相当する車のCO2排出量:101,859,065 t

なので,Utakuが自家用乗用車に相当すると考えた車の分類はあながち間違っていないでしょう


ですから,ガソリン車は

・普通車:12,742,983 kL

・乗用車(ハイブリッド):5,236,081 kL

を選択して,ディーゼル車は

・普通車:922,128 kL

を選択して,

自家用旅客普通車』および『自家用旅客乗用車(ハイブリッド)』のCO2排出量は,温室効果ガス排出量の算定方法[3]に基づいて44090518 tと計算されました!




前編まとめ


ちょっとした興味で

『自動車のCO2排出量と,電気自動車の電気を全て火力発電から得たときのCO2排出量を雑に比較しました』の巻

を始めたわけですが,調べる方法の検討とかが地味に時間がかかっています.笑

ちょっとボリューム過多になりそうなので,続きは後編で!


ここまでを振り返ると

(i)  自動車のCO2排出量

(ii) 自動車の走行距離

(iii)電気自動車の走行量に対する電気消費量

(iv)火力発電所におけるCO2排出量

のデータを調べようとしていて,

調査対象を

自家用旅客普通車』

および

『自家用旅客乗用車(ハイブリッド)』

に限定して,


(i)  自動車のCO2排出量

は2018年度のデータで

44,090,518 t

と計算しました!


あとは

(ii) 自動車の走行距離[km]

(iii)電気自動車の走行量に対する電気消費量

(iv)火力発電所におけるCO2排出量



to be continued…


参考文献

[1] 国土交通省, 運輸部門における二酸化炭素排出量,環境,2020/4/22,https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/environment/sosei_environment_tk_000007.html#:~:text=%EF%BC%91%EF%BC%8E%E9%81%8B%E8%BC%B8%E9%83%A8%E9%96%80%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E4%BA%8C%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%82%AD%E7%B4%A0%E6%8E%92%E5%87%BA%E9%87%8F&text=%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E5%85%A8%E4%BD%93%E3%81%A7%E3%81%AF%E9%81%8B%E8%BC%B8%E9%83%A8%E9%96%80,%E3%82%92%E6%8E%92%E5%87%BA%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82, 2021/02/14閲覧. 

[2] 総務省統計局, 自動車燃料消費量調査,e-Stat 政府統計の総合窓口, 2020/7/20,https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00600370&kikan=00600&tstat=000001051698&cycle=8&year=20191&month=0&result_back=1&result_page=1&tclass1val=0, 2021/02/14閲覧.

[3] 環境省,算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧, 温室効果ガス排出量 算定・報告・公表制度, https://ghg-santeikohyo.env.go.jp/calc, 2021/02/14閲覧. 


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