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低温やけど

10月24日に低温やけどになってから、1ヶ月ちょっと経った。

その日は寒かった。
足首が冷えてしんどかったので、レッグウォーマーの中に小さいカイロを入れていた。カイロは直接皮膚に当たっていた。

正直、低温やけどのことをナメていたのだ。

就寝時のゆたんぽ使用などによる低温やけどはよく耳にする。
それは寝ているために、熱さに気づくのが遅れてしまうことで起こると思っていた。

でもそれは違ったのだ。

その日私は「カイロを直接皮膚に当てているけど、寝るわけじゃないし、やけどするほど熱くなったらわかるだろう」と、高を括っていた。

カイロを仕込んでから数時間たった頃、その部分に痒みがあることに気づく。
痒いので、掻こうとその部分に触れると、しみるような痛みがあった。

……なんだ?

カイロを外してその部分を確認する。

皮がむけている。

血の気が引いた。

やけどだ。

熱さなんて感じなかったのに、なぜ…。

この時点でもまだナメている。
皮のむけている範囲は直径1cmほどだ。

仕事中だったので、流水で冷す訳にもいかず、とりあえず保冷剤を足首に巻く。
寒いのに保冷剤を巻くなんて…とほほ、と思っていた。

仕事帰りにキズパワーパッドを買って貼り付けた。
小さいキズだから大丈夫だろう、すぐ治るだろう、と思っていたが寝る前にちょっと怖くなったので、一応流水で20分ほど冷しておいた。寒いのに。

その後数日間、キズパワーパッドはどんどん膨らんでいく。つまり、傷が大きくなっていったのだ。歩くたびに痛い。
大事をとって大きめサイズ(44×70)を買っておいてよかった。

ここでようやく、「低温やけどは皮膚の奥深くで進行する」ことを実感する。

1週間後には、傷は直径約2.5~3cmくらいになっていただろうか。
大きめサイズのキズパワーパッドでも結構ギリギリだった。

キズパワーパッドは2、3日ごとにはがして交換しなければいけない。
1回目はまだ大丈夫だった。
2回目、3回目。ぷっくりと膨らんだキズパワーパッドをはがすと、生々しい傷痕が露出し、体液も垂れる。
「うわグロ……」SUN値が削られる。

3回目にはがしたときが一番グロテスクだった。
その後、あまり傷口を見たくなくて、4回目にはがすまでの期間が少し長くなってしまったら、皮膚がかぶれてしまった。
キズパワーパッドは5日くらいは貼っておけるはずだが…。

11月に入ったころには、かぶれと傷の治りかけで痒いのと痛いのが共存していた。

受傷から2週間くらいたつと、キズパワーパッドの白い膨らみも小さくなっていって寂しささえあった。

1ヶ月ほどたって、傷口もなくなってきたのでキズパワーパッドを貼るのをやめた。
のだが、かぶれのせいなのか、皮膚に水ぶくれができてしまった。
水ぶくれが潰れて服が汚れても嫌なので、再びキズパワーパッドを貼っておいたりした。

そして今週。
傷痕は残っているが、ほぼ完治したと言ってもいいだろう。
やっとだ。1ヶ月以上かかった。

低温やけどのことを本当にナメていた。
バーナーにうっかり指を突っ込んでやけどをしたこともあるが、そのときより酷かったかもしれない。
高温やけど(?)のときは、熱いとすぐ気がつくので、さっと避けられるので比較的浅いやけどで済むのだ。
怖いね、低温やけど。

寒い冬に水で冷やすなどの苦行が発生しないよう、低温やけどにはマジで気をつけたいと思いました。

カイロを皮膚に直接つけちゃだめだよ!
あと低温やけどになったら医者にいこうね。

2022.11.28
うにむら


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