「コントロール欲」2022年11月24日

最近、読書にハマっている。
活字を摂取する喜びに齢30を目前にして今更目覚めてしまった。
ツイ廃はもれなく読書に向いていると思う。スマホを捨てて、街に出て、本を手に入れよう。

直近までは、TikTokやYouTubeのしょうもない動画を大量に見ることで現実逃避をはかっていたが、読書のほうがよっぽど現実逃避できることに気がついた。やるべきことから逃げているのは、動画視聴だろうが読書だろうが変わらないのだが、読書のほうが罪悪感が少ないという利点もある(欠点でもある)。
一番良いのは、自分で情報の摂取スピードをコントロールできるという点だ。動画だったらそうはいかない。最近、いろんな製品のマニュアルが尽く動画になっているが、これは逆にしんどかったりする。箱を開けて電源を入れてセットアップして「さあ、はじめよう!」までは、たしかに動画を見ながら一緒に進めていくほうがスムーズかもしれないが、細かい機能まで動画で説明されたらたまったもんじゃない。シークバーの調整は難しい。そういえば、勤め先の業務システム(通称「○億円かけたゴミ」)の操作マニュアルも、公開当時は動画だったが、今はすべてPDFの普通の文書になっている。きっと従業員達から大量のクレームがあったのだろう。

脱線したが、読書はとても良い。
コントロールできるというのは、とても良い。
最近体調も良いから、とても良い。
世の中はアンコントローラブルなものばかりで、常にそれに翻弄されているのだから、自分の身体と脳くらいは自分でうまく扱いたいものだ。

自分を制御できる大人になりたい。
落ち着いているとかそういう意味ではなく、体力や感受性や理性や知識の出力を自由自在に操れる大人になりたい。制御機能があるからこそ、リミッターを外せるのだ。

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