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下町ディバイダー

episode.11

仕事を兼ねて下町、日本代表へ。

世界の文具女子が白熱する浅草台東館で
文具でもないし女子でもない仕事が
残念ながら自分には度々入る。

文具でも女子でもないから
夕方前には早々に切り上げ、
下町を体感し、残念を掻き消すことを
その日の楽しみにしてるんだ。

冬の明るい時間の至福の一杯のために
最初に行くのは明治創業「神谷バー」。

当時、誰もが痺れたカクテル
"電気ブラン"に憧れながら、
それを横目にビールする。

沢山歩いた後のここでのこれは、
麦芽だろうと、十分カラダに電気が走る。

沢山の外国人客にHELLO。

人力車の美しいフォルムは、
車力となるイケメンで更に美しくなる。

男性が好きな訳ではない上に、
これごときで100%風邪をひくから
乗ったことはない。

乗り物はことごとく見るのが好きな偽者。

わんぱくにお腹が減ったら、
浅草洋食の名店 「モンブラン」。

牛すら喜ぶ上質なハンバーグに舌鼓。

沢山の外国人客にHELLO AGAIN。
溢れる肉汁にHAPPY AGAIN。

ここも寄ってく「タグステ文具」。

1Fはインバウンド対策の品揃え。
2Fは真面目な実用文具。

店員さんが電話で、
「クルトガが足りません」と本部にSOS。

ニヤリとしながら
ジャパンシャープペンシル万歳。

最後に立ち寄った、知り合いの
お爺ちゃん社長が頑張る老舗履き物屋。

下駄の歴史、草履と雪駄の違い、
ぽっくりの由来、沢山話を聞きながら

よくよく見ると店内全てのPOP、
"下駄"の"駄"の字の右上に点が付いてて
なんか犬感が出ちゃってるから
話が一向に入らない。

そう覚えてるんだなぁ、社長かわいい。

いい日だった。

日本の足跡を辿りながら、
最後の最後はシアトルに浮気して原点回帰。

結局落ち着くルーティーン。
愛しているのさセイレーン。

「いつもありがとうございます。」
や、ほんと浮気してごめん。

「ワンモアお願いします。」

           ______🖊️


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