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子豚オーガナイザー
episode.11
ナチュラルレザー育成生活に憧れ、
選挙カーに乗って育ての親に立候補。
革を触りに軽い気持ちで立ち寄った
handsのクラフトコーナーが罠だった話。
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こないだ観た手作り手帳のYouTubeが
売り場で脳に倍速で再生され、
停止ボタンが見つからない。
だからショーケースに閉じ込められていた、
生まれたての子豚くらい美肌のヌメ革を
軟禁する悪者から救ったんだ。
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バインダーは変なのしかなかったから
ネットでKRAUSEゴールドの
M6とバイブルを調達。(内径20mm)
motermローズゴールドも欲しかったけど
種類少なくて今回は仕方なく泣き寝入り。
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子豚に似合うデザインを親の目線で考え
それを型紙に起こして革を裁断。
形になっていくとワクワクしすぎて
鼻血が出そうだったから
一旦コーヒーを淹れて止血に成功した。
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手帳のパーツは美しい。
いくつも作りたいくらい
↑この段階のパーツが死ぬほど好きだけど
それはサイコパスすぎると我に帰った。
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革が余ってたからハギレを使って
内側をイケメンにしてあげる。
男の魅力は内面にあり。
(この便利な言葉に頼る人生)
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愛する子豚を斜めから見てみる。
人間も誰にだって得意な顔の角度があり
自分の写真を何枚か見ると
なんかおんなじ角度ばっかりじゃん。
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愛する子豚を上から見てみる。
しゃくれてるのは誰に似た。
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コバを丁寧に削り、角を落として
仕上がったシステム子豚を撫でている。
こいつの一生は自分が見届けるんだ。
子豚と暮らす、農夫の休日。
小銭で凌ぐ、チープな幸福。
このコ、沢山のかたに褒められたね。
お父さん、何か言ったら?
おれの娘だ、嫁にはやらん。
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