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葦ノ芥の自己紹介

自己紹介

今回宣伝美術を努めさせていただく、葦ノ芥(アシノ アクタ)と申します。人生の目的が何も決まらず、ふよふよと勘だけで生きています。
幼い頃から、中身のないことを考えるのにばかりにリソースを割いてきたので、「人間は考える葦である」という言葉が好きです。考える葦の中の有象無象という意味で葦ノ芥と名付けました。
最近観た中で一番良かった映画は『怪物』です。

人生の分岐点

恐らく他の人から見た己の人生には、正負問わず分岐点が多々あるのでしょうが、自身で思い当たるのは実はおおよそひとつだけです。
2023年4月から、カナダで10ヶ月過ごしたこと。
有り体なことを言ってしまって恥ずかしいのですが、端的に言うとそこで価値観が大きく変わりました。

それまでの葦ノ芥という人間は、どうにも鬱々とした人間でした。詳細は省きますが、家族との折り合いは悪く、大学も思うように足を運べず、カウンセラーすら手を焼く始末。良くしてくれる友人たちのことも信頼できず、全員を敵だと思って威嚇していました。
当然、事態は悪化するばかり。
本来大学を卒業するはずの22歳でこんなことをしている自分にもう残された道は一つしかないと思って、死ぬことに決めました。そして、どうせ死ぬならその前に憧れていた海外に一度飛んでやろうと、そういうわけで飛んだのです。

カナダには、様々な人がいました。人種も、年齢も、生き方も、全てがバラバラ。みんな程よく人に無関心で、とにかく線引きがしっかりしている。「あなたはまだ若い、いくらでも可能性がある」と言ってくれる人ばかりで、日本では苦い顔をされてきた己にとっては新鮮で衝撃的な経験でした。
案外、人間というのは自由に、そして気楽に生きてもいいかもしれない。そうして、そういうやり方なら、もう少し生きてみてもいいかもしれない。日本に帰るまでには、だから、すっかりそういう考えに至っていました。

正直言って、皆さんが想像するようなキラキラな海外体験では全くありませんでしたが、それでも自分にとっては紛れもなく良き転機でした。

もし別の人生を生きられるなら

難しい話ですよね、これ。色々と反省も恥も多い人生ですが、結局転落や地獄を経験しない限り成長はなかったので、この人生が良かったなぁと思っています。RTAみたく、同じ結論に最短でたどり着くには別のルートがもちろんあるでしょうが、なんだかそれは味気ないような気もします。あと、周りの人間にも非常に恵まれているので、それぞれと出会わなかった人生は想像ができません。前述の転機を経てようやく言えることですが、仲違いしてきた方も含め、関わってきた全ての方々のおかげで今があります。

本当はこんなことを書かずにちゃんと願望を捻り出すつもりでいたのですが、考えれば考えるほど己の能力と環境で選べる最善の人生が今の人生しかありませんでした。己の人生、最高!

誰かの弟子になれるなら

小畠さんより、「誰かの弟子になれるなら誰の弟子になりたいか?」という質問をいただきました。
考えてみたのですが、もしどなたかの弟子になるとしたら、高校の頃の世界史の先生か、辻村深月さんの弟子になりたいです。

前者の世界史の先生は、まぁまぁ変わった方で、教授になる代わりにより待遇の良い非常勤の高校教師になり、趣味で戦争を研究している方でした。ですから授業内容も非常にマニアックで、例えば戦争の話の度に軍の構成なんかを話したり、偉人の話の時は過去話まで教えてくれたりしました。そのせいで、当然授業の進みは遅かったのですが。その先生のおかげで、自分はフリードリヒ二世という人間を好きになりました。

後者の辻村深月さんは、作家の方です。最近金曜ロードショーで映画『かがみの孤城』が放送されていましたが、その原作の小説を書いた方と言えば分かりやすいかもしれません。自分が中高生の時、彼女はちょうどそのくらいを主人公にした小説を何作か書いていて、何度も何度も繰り返し読みました。心の傷に深く寄り添い、柔らかい希望を見せてくれる作風で、今でも好きな作家さんを聞かれたら確実に名前をあげます。

遅くなりましたが、一番いいと思うのでここで質問を残します。次のnote担当、はじーへ。好きな小説はありますか?

閑話休題。弟子になるとしたらで言うとこのお二人ですが、もっと別の言い回しなら違う人を選びたいほど、尊敬する方はたくさんいます。一人一人の人生、味わい深すぎますね。


公演情報

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劇団トワズガタリ
名前のない演劇祭紫 参加作品 『同生同命』
脚本・演出 滝澤諒
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◆出演
高尾友季 羽尻結衣

◆スタッフ
音響   小畠佑介
照明   宇佐木
宣伝美術 葦ノ芥
広報   川口芽萌子
制作   柚木弥桜
応援   佐藤愛佳

◆日程

3/20(水)[第 2 部] 17:30~ 
3/20(水)[第 3 部] 20:00~

*1 部につき 2 団体の公演があり、両公演併せて 60 分となります。
*チケットは 1 部につき 1 枚です。
*開演 30 分前に受付・開場致します。

◆料金
応援チケット 2500 円
一般 2000 円
高校生以下 1500 円
リピーター500 円

◆ご予約

下記 URL よりご予約ください。ご予約は本番当日の 8 時まで承っております。それ以降 は当日券の扱いとなりますので、当日受付までお知らせください。

◆会場

北池袋新生館シアター 東京都豊島区池袋本町 1-37-8 中村ビル 2F

◆アクセス

東武東上線・北池袋駅(池袋駅から 1 駅)から徒歩 30 秒 埼京線・板橋駅 西口より徒歩 10 分 *お時間に余裕を持ってお越しください。

◆差し入れについて

全て受付にて預からせていただきます。生もの、お花の差し入れは NG とさせていただき ます。ご了承ください。

◆お問い合わせ

名前のない演劇祭 Mail:no_name_theatre@yahoo.co.jp Twitter:@no_name_festa

劇団トワズガタリ Mail:gekidan.towazugatari@gmail.com Twitter:@_towazugatari

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