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READPIA朗読劇『芙蓉友奈は語部となる Carpe diem』 の聖地巡礼記事


本記事では、READPIA朗読劇『芙蓉友奈は語部となる Carpe diem』(以下、朗読劇ふゆか)のご当地情報について纏めております。
作品を未読の方でネタバレ等を気にされる方は本記事を読まないよう、予めご忠告させて頂ければと思います。


ーーー▼これまでに纏めた記事ーーーーーーーー

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◆ ふゆか・朗読劇ふゆかについて

新レーベル「G'sこえけん~G's音声活動研究会~」によるビジュアルオーディオドラマ第一弾として2023年4月8日から隔週更新で全6話が配信された。Youtubeの電撃G'sマガジン公式チャンネルでも2日遅れで配信(初回以外は4週間限定配信)。挿絵は『結城友奈の章』のコミカライズを担当していたかんの糖子。また挿絵の背景の一部は『花結いのきらめき』から流用している。
2023年9月4日に書籍化され、番外編にあたる7話も収録される。7話も含めた音声DL版も同時発売された。
2023年10月8日には、完結編となる朗読劇『芙蓉友奈は語部となる Carpe diem』がイベント開催されている。

ピクシブ百科事典 概要項 より引用)

朗読劇ふゆかは、2023年9月4日に発売された書籍「芙蓉友奈は語部となる」の続編にあたる作品であり、2023年10月8日に所沢市のサクラタウンでキャストの方による生朗読という形式で初公開されました。また公開後は2週間限定で朗読劇の模様をカンフェティさんのサイトで配信しておりましたが、記事執筆時点では視聴することができない状態となっております。

ご新規の方向けの案内文になってしまいますが、朗読劇ふゆかの内容を知りたいという方は、公式様による書籍の販売は特にされておりませんので、イベント・配信時に特典として配布された朗読劇の台本を中古販売店で購入するしかないということをお伝えさせて頂ければと思います。

また、これは一個人の感想になってしまいますが、朗読劇ふゆかについては、役者さんの演技やBGM、舞台演出の全てを楽しませて頂いたということで、良い作品はBlu-rayとして手元に残しておきたいという気持ちしかないので、KADOKAWA さんには是非前向きにご検討して頂きたいと思っているのですがいかがでしょうか?


ーーー▼書籍版ふゆかのHPはこちらからーーー

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ーーー▼朗読劇ふゆかのHPはこちらからーーー

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◆ 巡礼マップ

朗読劇ふゆかは 観音寺港より西へ10kmに位置する有人島である「伊吹島」を主な舞台として物語が進んでいきます。

この巡礼マップでは、「劇中で使用された6枚の背景絵に準ずる場所」と、「台詞でのみ登場した場所」と、「補足として作品と関係しそうな場所」を巡礼スポットとして扱わせて頂きました。

背景絵については朗読劇が開催されたイベント会場内の食堂(角川食堂)で展示されていたものを撮影したものになります。

角川食堂に展示されていたスチル絵

伊吹島に着いてからは歩いて巡礼をしておりましたが、最終的に7km、標高にして360m程登り降りする結果となり驚きました。

同市内に所在する天空の鳥居こと高屋神社本宮へ自力で登る場合は、往復2.8km、標高にして330mの山道を登る必要がありますが、朗読劇ふゆかに登場したスポットを巡るとなると、それ以上の道程を歩く必要がある為、巡礼する際は動きやすい服装で来島した方がよろしいかと思います。

また、伊吹島の島内にはコンビニや飲食可能なお店はありませんが、原作者の朱白あおい先生が朗読劇ふゆかの取材時に宿泊された春日旅館さんは、予約制でランチの提供を行っておりますので、島内で飲食されたい方は是非ご利用されてみてはいかがでしょうか。(食堂の壁に直筆のサインもされているので)

今回は観音寺港を7:50に出発する船に乗り、真浦港から時計回りで島を一周した後に、春日旅館さんでランチを頂くという工程で巡礼しておりましたが、ゆっくりと写真を撮っていた為か、帰りの13時30分の便になんとか間に合ったという流れでした。巡礼スポット巡りだけではなく、伊吹島の観光も伴わせてされたいという方は、もう一便早い船をご利用されることをお勧めさせて頂ければと思います。

簡単にですが、各スポット間のアクセス時間をまとめた画像を作成させて頂きましたので、ご参考にして頂けると幸いです。

各スポットへのアクセス時間をまとめたもの



◆ ①観音寺港

柚木「私はすずに言われた通り、観音寺港へ来た。時間はすでに18時すぎ。」

(朗読劇ふゆか台本 39pより引用)

こちらの背景絵はアオハタ鮮魚店さんのお店を基点にし、道路を挟んで反対側の位置から撮影しました。

上記写真は朝の7時過ぎに撮影したものになりますが、干潮のタイミングだった為か岸壁があらわになっております。(海面の高さにまでこだわりたい方は事前に潮見表をチェックしたうえで、巡礼されるのがよろしいかと。)

余談ですが、勇者の章で友奈ちゃんと夏凜ちゃんが対話していたスポットはここから更に400m程歩く必要がありますのでご参考までに。



◆ ②観音寺港伊吹航路乗り場

柚木「港には伊吹島行きの船が停まっている。多分、今日最後の便だろう…」

(朗読劇ふゆか台本 39pより引用)

こちらの背景絵については、2022年7月9日に公開された市内名所コラボポスターでお馴染みの方が多いのではないでしょうか。

どこからともなく「みんなおいでよ」という勇者部の黄色い歓声が聞こえてきそうな構図ですね。

先代の市営定期船「ニューいぶき」からバトンを受け継ぐかたちで、2020年3月19日に竣工された「NEW IBUKI Ⅱ」ですが、乗船券は船が離港した後に係の方が回収に回られていたので、ご参考にして頂ければと思います。

待合室に掲示されていた市内名所コラボポスター



◆ ③伊吹島の港(真浦港)

すず「約束は守るわ。クラスメイトたちには、生き別れの妹が伊吹島に住んでいるから、会いに行ってくるって言っておいた!」

(朗読劇ふゆか台本 14pより引用)

観音寺港から船に揺られること25分、伊吹島の玄関口こと「真浦港」へ。

上記写真は帰りの便の船上から撮影したものになりますが、着岸する際の船の向きの都合上、行きの便では画角を確保することができませんでした。

観音寺港に着岸する際もそうですが、港に停泊する際は前止め駐車?で、離岸する際は後退しながら船首の向きを変えるという運用をされているようです。

また、改めてこちらの背景絵を見返すと、望遠レンズの圧縮効果の力で伊吹漁協さんの建屋が手前側に写っているように見えることから、スマホやコンデジのカメラでは背景絵に沿うような写真の撮影は難しいのかなといった印象を受けました。



◆ ④大きなイスの海岸

リリ「なんだ、この巨大なイスはぁ!? 人間が使える大きさじゃない! これは異木で作られたイスに違いない!」

(朗読劇ふゆか台本 15pより引用)

劇中では1200年以上前に伊吹島に流れ着いた大木(異木)を素材にして作られたものなのでは?とリリ奈ちゃんが触れてましたが、実際には2013年に島民の方が制作されたイスのようです。

聖地巡礼を抜きにしても、島のはずれに大きなイスがある非日常的な風景は一見の価値があるなと思いましたが、こちらのイスに至るまでの側道については、GoogleMapに登録されていない為、訪れる方は県道262号線に設置されている標識を見逃さないようご注意頂ければと思います。

県道262号線に設置されている標識
大きなイスと海岸



◆ ⑤伊吹島の道

柚木「もぐ、もぐ…。伊吹島の名産、いりこを練りこんだバンズか…肉との相性も悪くない。何より、この島の風景を見ながら食べれることが最高の調味料…」

(朗読劇ふゆか台本 16pより引用)

どこか懐かしさを感じるこちらの背景絵ですが、右下に写っている白い物体は廃棄された洗濯機でした。

廃棄された洗濯機

また、柚木君が食べていたハンバーガーですが、「伊吹バーガー」と呼ばれている商品とのことで、神世紀30年の伊吹島では日常的に販売されているということでしたが、私たちが生きている旧世紀においては、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」で限定的に販売される商品ということですので、実際に食べてみたい方は来年の2025年まで待たなくてはいけませんので、ご注意頂ければと思います。

ーーー▼瀬戸内国際芸術祭のHPはこちらからーーー

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◆ ⑥波切不動尊

リリ「この先には波(なみ)切(きり)不動(ふどう)尊(そん)の祠がある!真下は海だ!不動尊の場所から海を見下ろせば、何か見えるかもしれない!」

(朗読劇ふゆか台本 17pより引用)

こちらのスポットは背景絵はありませんが、劇中で一行が訪れた場所ということで巡礼させて頂きました。

波切不動尊は島の北側に位置する祠ですが、劇中の通り舗装されていない道を800m程歩く必要があることと、民宿いぶきさんから目的地までの標高差が80m近くある為、巡礼難易度は若干高めなのかなといった印象を受けました。

波切不動尊から見下ろした先にあった海岸

また、X(旧Twitter)で波切不動尊を巡礼された方のPostを拝見していると、夏~冬の時期は参道に草が生い茂って大変だったというご感想が多々あったことから、巡礼時期としては桜まつりの関係で参道が整備される春頃が適切なのではないかと思います。

波切不動尊は昨年と今年の春ごろに2回程参拝させて頂きましたが、地元の方が参道を整備して下さったお陰で、のんびりと桜並木を満喫させて頂けたので、聖地巡礼関係なく桜目的でまた訪れてみたいなと思いました。

参道と桜並木(撮影日:2023年4月2日)


ーーー▼桜まつりの概要についてはこちらから

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◆ ⑦合戸の岩

リリ「ここは合戸(ごうど)の岩と呼ばれる場所だ!『ごうど』の由来には諸説あるが、ここに神様が祀られていたという説もある!もしや異木と関係があるかもしれない!」

(朗読劇ふゆか台本 16pより引用)

上記写真は午前11時位に撮影したものになりますが、観音寺港のものと同様干潮のタイミングだった為か穴底が見える状態になっていたので、このタイミングだったら、リリ奈ちゃんも溺れることはないだろうな等考えを巡らせておりました。

余談ですが、波切不動尊から県道262号線を経由してこちらのスポットを目指す場合、勇者の章で壁外を目指す勇者部一行が跳躍する際に接地したスポットを通過しますので、ご参考にして頂ければと思います。

北浦港から撮影した合戸の岩



◆ 【補足】伊吹島民俗資料館

◇ 伊吹島民俗資料館
住所:〒768-0071 香川県観音寺市伊吹町479-1
電話番号:0875-23-3943(観音寺市文化振興課)
開店時間:9:00〜17:00(月曜定休)
URL:https://kanonji-kanko.jp/ibukijima-folk-museum/

リリ「そして、この島を、不思議な木、すなわち『異木(いぼく)』を引き上げた島..『異木島(いぼくしま)』と名付けたそうだ 」

(朗読劇ふゆか台本 15pより引用)

こちらのスポットは劇中で一行が訪れた場所.. という訳ではなく、リリ奈ちゃんが触れていた上記の異木に関わる伝承が、何かしらの資料に記録として残っていたら有難いなということで巡らせて頂きました。

伊吹島民俗資料館は保育所を改装して活用されている施設とのことで、今では懐かしい天井が若干低めの木造建築の建物でした。

資料館には江戸時代から平成にかけて、当時の島の様子が記された資料や、かつてのいりこ漁で使われた道具等が展示されており、こちらもまた気付いたらつい長居してしまいそうになってしまう魅力的なスポットでした。

館内の様子
異木について記されていた資料

また余談になってしまいますが、異木に関する書物を探している際に、かつての市営定期船である「ニューいぶき」の資料が目に留まったので、思いがけない出会いに少し懐かしい気持ちになれました。

「ニューいぶき」は1994年7月から2020年3月まで26年間運用されており、市内名所コラボポスターや勇者の章で伊吹島が舞台として登場した際に、巡礼目的でご利用された方も少なくないのではと思います。

船内に市内名所コラボポスターが掲示されていたのも有難かったですね。

その先代の「ニューいぶき」ですが、現在の状況について気になり少し調べてみたところ、現在は船名を「KENSING」に変え異国の地で健診船として活動しているとのことだそうです。

先代「ニューいぶき」の資料
先代「ニューいぶき」の写真(撮影日:2019年8月16日)




◆ 【補足】春日旅館

◇ 春日旅館
住所:〒768-0071 香川県観音寺市伊吹町5−2
休み:不定休
電話番号:0875-29-2416
URL:https://kasuga2416.wixsite.com/kasuga

2回目の補足ということで春日旅館さんには、原作者の朱白あおい先生の直筆サインを拝見することと、ランチをいただくことを目的に立ち寄らせて頂きました。

伊吹島には飲食可能なお店はありませんが、春日旅館さんは数日前までに電話予約することで、ランチをいただけるという情報をGoogle先生に教えて貰っておりました。
また、詳細についてお店の方に伺ってみたところ、2種類あるランチコースのうち「お昼はおまかせ定食(¥800)」であれば、前日迄に電話して頂ければ問題ない旨ご回答頂きました。(もう一方の「海賊焼きコース(¥4,600)」は食材を確保する都合上、早めにご連絡頂きたいとのこと)

ランチは春日旅館さんの大食堂で頂きましたが、テーブルと椅子の構成から16~18人位の方が同時に喫食可能な施設かなといった印象を受けました。

劇中では具体的な名称として春日旅館さんのお名前はでてきませんでしたが、朱白先生が取材時に宿泊されていたことから、リリ奈ちゃんと柚木君が宿泊した旅館のモデルはもしかしたらこちらの施設だったのかもしれません。

お昼はおまかせ定食
朱白あおい先生のサイン



以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。(終わり)




<撮影日>
①観音寺港 ~ 【補足】春日旅館(2024/04/01)

<編集履歴>
2024年04月07日 第一版として公開


※この記事では、聖地巡礼時に撮影した写真との比較・検証のため、朗読劇内の 文章 及び 背景絵 の一部を引用させていただいております。
これらの著作権は、「©2021 Project 2H」「
©AKASHIRO AOI2023」「©READPIA/朗読劇「芙蓉友奈は語部となる」」に帰属していることを明示させていただきます。





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