勇者史外典 第二章 芙蓉友奈は勇者でない 第2話 の聖地巡礼記事
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本記事では、芙蓉友奈は勇者でない(以下、ふゆゆ) 第2話 のご当地情報について纏めております。作品を未読の方でネタバレ等を気にされる方は本記事を読まないよう、予めご忠告させて頂ければと思います。
◆ ふゆゆについて
ふゆゆは 電撃G'sマガジン 2020年10月号(2020年08月28日発売)~2021年2月号(2020年12月28日発売)にて、全5話構成で連載されていました。記事執筆時点で書籍化の発表は行われておりませんが、カクヨムHPにて試し読みはできるようです。
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◆ 巡礼マップ(第2話)
勇者史外典 全三章 の巡礼スポットを纏めたマップはこちらから
「のわゆ」から30年経過した世界でのお話ということで、勇者史外典 第二章では四国を舞台に物語が進んでいきます。第2話では二人の友奈達が香川県を股にかけ、徳島県・愛媛県へと壁越えの調査の為の旅に出るという、青春映画感のある構成で物語が進行していきました。
本記事では、②有明浜 以外のスポットを記事として扱わせて頂ければと思います。
◆ ① かなくま餅
観音寺市には「かなくま餅」という名称のついたうどん屋さんが複数ありますが、二人の友奈が訪れたお店は国道11号線沿い、植田町の方のお店のようです。
第二話の表紙絵は店内で二人の友奈が、うどんを食べている構図が採用されていましたが、比較用の写真は撮影していませんのでご了承ください。
作中内に、メニュー名でもある「銭餅(かねもち)うどん」なる文字列は明記されていませんでしたが、本文内に記載されていた具材が全てトッピングされていたので、こちらのおうどんで間違いないかと思います。特定された方さすがです。
お味の方ですが、いりこのおだしがいい具合にあん入り餅の引き立て役になっており、とても美味しかったと記憶しています。なお、お餅は4種類の中から自分の好きなものを1つ選べるようです。
◆ ② 有明浜
省略。
◆ ③ 宇多津駅
勇者であるシリーズの第4作にあたるイラストノベル作品『楠芽吹は勇者である』をご存知の方からすると、舞台として登場するゴールドタワーへの最寄駅としてお馴染みの方が多いかと思います。観音寺駅からは、快速列車で60分・特急列車で25分程でアクセスできるようです。
宇田津駅から一番近いレンタサイクルサービス実施店は、南口側のホテルアネシス瀬戸大橋さんのようです。(上記写真左側の茶色壁のホテル)
また、宇田津町でアプリ経由で自転車をレンタルできるサービスがあるか調べてみましたが、実用化はされていませんでした。
◆ ④ 瀬戸大橋
瀬戸大橋は陸路による壁越えルートを調査する際、2人の友奈が最初に訪れた橋として作中に登場しています。宇田津駅からは自転車で30~40程でアクセスできるようです。
二人の友奈が宇田津駅から国道192号線を経由して瀬戸大橋記念公園に訪れたと想像した場合、東駐車場の敷地内のベンチが一番近いので、倒れこむのに丁度良いかと思いました。
勇者であるシリーズに度々登場してきた瀬戸大橋記念館ですが、シリーズの年表でみた場合、ふゆゆは神世紀29年のお話なので主要人物としては柚木友奈が初めて訪れたことになるのかと思います。
北備讃瀬戸大橋(上記写真の橋)がかかっている島が与島、そこから羽佐島・岩黒島・櫃石島・本州へと橋は繋がっています。アニメ本編では与島より奥の方に神樹の壁が構成されていたので、羽佐島以方を調査するには双眼鏡が必須だなと感じました。
◆ ⑤ 池谷駅
二人の友奈が鳴門駅へ向かう際、乗換時に利用した駅として作中に登場しています。瓦屋根の木造駅舎は久しぶりに見たような気がします。宇多津駅からだと、乗車する時間帯に応じて所要時間は変わってしまいますが、約一時間半~二時間半程でアクセスできるようです。
wikiによると、池谷駅は2012年7月11日から無人駅になったと記載されていました。8年以上経過した今日においても、有人駅だった頃の名残が駅舎内から伺えます。
ホーム内には洗面所が常設されていました。
大正5年の駅建造時に、段四郎という阿波たぬきの住処を壊してしまったことで、人を祟るようになり、それを鎮める為に”段四郎殿”を祀る祠(写真左上)を作った と、ホーム内の看板に記載されていました。ひょうたんの置物があるのもなんとなく納得してしまいます。
写真右側から高徳線(高松駅方面)の1,2番乗り場、鳴門線(鳴門駅方面)の3,4番乗り場へと続く線路構成となっています。
池谷駅は徳島駅方面からきた列車を、高徳線・鳴門線へと分岐させる駅である為、駅舎は小さかったのですが敷地面積は若干広めでした。
田園地帯を通り抜け、徳島駅からきた列車が3番乗り場に停車しました。列車はこの後、奥側の住宅街を抜け終点の鳴門駅までワンマンで運転されていくようです。
◆ ⑥ 鳴門駅
鳴門駅は大鳴門橋への最寄駅として作中に登場しています。同路線の池谷駅と比較すると駅舎と駅前一帯は再開発された感があり、無人駅ではありませんでした。池谷駅からは、普通列車で20分程でアクセスできるようです。
鳴門駅は終着駅のためか、敷地面積はそこまで広くなかったです。
駅舎を出て横断歩道を渡った先に、鳴門公園行きのバス停がありました。
鳴門公園行きは日中だと一時間に2本、ピーク時は3本程、運行されているようです。
◆ ⑦ 大鳴門橋
大鳴門橋は陸路による壁越えルートを調査する際、2人の友奈が2番目に訪れた橋として作中に登場しています。淡路島側と鳴門側を繋ぐ吊り橋の長さは876m程あり、瀬戸大橋とはまた違った迫力がありました。鳴門駅からは路線バスを利用することで25分程でアクセスできるようです。
wikiによると大鳴門橋はもともと列車を通すことを前提に設計されたそうですが、大鳴門橋開通後、明石海峡(兵庫~淡路島)側の大橋は自動車専用道路として建設される事が決定した為、使用用途のなくなった鉄道空間を有効利用する事を目的に、観光用施設として遊歩道を作ったという背景があると記載されていました。
施設内の記念撮影用の顔出しパネルに穴が2つ空いていたので、想像が捗りました。
遊歩道は淡路島まで繋がっている訳ではない為、途中で折り返し戻ってくる必要があるのですが、それでも往復で900メートル程徒歩で移動しなくてはいけない為、ある程度動きやすい服装で行った方が良いなと感じました。また、両脇は金網なので天候の影響をうけやすく、雨と風の強い日は電子機器への防水対策は必須だと思います。
渦潮は干潮と満潮のタイミングでよく観られる光景らしく、自分が行った時には見る事ができませんでした。施設のHPで渦潮の発生時刻を毎日更新しているので、観光もかねて行かれる方は事前にチェックされることをお勧めさせて頂きます。
作中の表現の通りとなります。淡路島方面へと続く2つのドアはしっかりと施錠されており、フィクションと現実が上手に折り合っているなと感じました。
◆ ⑧ モデルとなった足湯
鳴門駅前バス停は、モデルとなった足湯のすぐ目の前にありました。
モデルとなった足湯は2018年7月にオープンしたそうです。
感染症対策の一環として、椅子替わりのすのこ板が密接しない位置に配置されていました。
第二話の挿絵の構図を意識して撮影。こういった時期のためか、完全には一致しませんでした。
◆ ⑨ 波止浜駅
波止浜駅は来島海峡大橋への最寄駅として作中に登場しています。観音寺駅からだと、今治まで特急列車を利用する事で90分・普通列車で130分程でアクセスできるようです。駅周辺でレンタサイクルサービスを実施している店舗は見つけることができませんでした。
しまなみ海道への最寄りの駅のためか、駅舎内にサイクルスタンドが設置されているのが印象的です。
波止浜駅は、基本的には予讃線を走行する普通列車のみ停車するようです。
ホーム内の跨線橋からは来島海峡大橋を望むことができました。
◆ ⑩ 来島海峡大橋
来島海峡大橋は陸路による壁越えルートを調査する際、2人の友奈が3番目に訪れた橋として作中に登場しています。鉄道車両を通さない前提で建設された為か、これまでの大橋と比較すると橋桁下部空間がほぼありませんでした。波止浜駅からだと徒歩で25分程でアクセスできるようです。
波止浜駅から国道161号線を北上し、原付道・自転車歩行者道入口へ。
歩行者・自転車の方は無料で渡れるようです。
”の”の字状に伸びているループしている橋を渡ることで、来島海峡大橋へアクセスすることができます。
道路上に設置されている風速の目安を示す吹流しの角度から、風速は5~7メートル程といったところでしょうか。普通に風は強かったです。
作中内の季節の時期だと程よい潮風を感じながら、橋上からの景色を堪能できるかと思います。
来島海峡大橋は道路と海面との距離が78メートル程離れているためか、橋上を通り抜ける横風と相まって、眼下に広がる瀬戸内海はなかなかスリルがありました。
橋を支える主塔の高さは海面から184メートル程あるため、神樹の壁は塔の最頂点よりさらに高いことが伺えます。主塔と壁との高さの間に若干の差異はありますが、歩道から主塔を見上げることで四国を囲む壁のスケールを身をもって体感することができました。
以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。(終わり)
<撮影日>
①かなくま餅 (2021/04/03)
③宇多津駅, ④瀬戸大橋 (2021/05/03)
⑤池谷駅, ⑥鳴門駅, ⑦大鳴門橋, ⑧モデルとなった足湯 (2021/04/04)
⑨波止浜駅, ⑩来島海峡大橋 (2021/04/01)