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勇者史外典 第一章 上里ひなたは巫女である 第3話と第5話 の聖地巡礼記事

前回の記事はこちらから  ↓

本記事では、上里ひなたは巫女である(以下、うひみ)の 第3話と第5話のご当地情報について纏めております。作品を未読の方でネタバレ等を気にされる方は本記事を読まないよう、予めご忠告させて頂ければと思います。

◆ うひみについて

2019年12月27日発売の電撃G's magazine 2020年2月号にて発表された、全三章で展開される『勇者史外典』の第一章。同誌3月号から連載開始。全5話。

『乃木若葉は勇者である』の主要キャラである上里ひなたら巫女を中心に展開されるスピンオフ作品。ひなたがいかなる経緯で大赦を掌握していったのかが掘り下げられるストーリー。しかし実際には彼女がメインになるのは最終話のみで、他は彼女と関わりが深い巫女2人の視点から描かれている。
ストーリーの都合上、『乃木若葉は勇者である』のネタバレを多く含んでいるので、いきなり本作から読む際は注意。

ファンからはこれまでの通例に倣って「うひみ」の愛称で定着しつつある。

ピクシブ百科事典 概要項 より引用)


うひみは 電撃G'sマガジン 2020年2月号(2019年12月27日発売)~2020年6月号(2020年04月30日発売)にて、全5話構成で連載されていました。
記事執筆時点では、カクヨムのHPで第1話が全て読めるようになっている他、いよいよ 勇者史外典 全三章 を収録した単行本が、2021年11月30日に発売されるようです。





該当話掲載号はこちらから ↓


勇者史外典(単行本)はこちらから ↓


勇者史外典の下巻には、原作者である朱白あおい先生による書き下ろし小説「すべて世は事も無く」が収録されているとのこと。「のわゆ」や「くめゆ」と同様、主要人物達のその後を知ることができるのはファンとしては嬉しい限りです。

電撃G'sマガジン 2021年11月号、『勇者である』シリーズ 7周年記念企画 7号連続 Special Staff Interview 第4回 より(一部検閲)


◆ 巡礼マップ(第3話、第5話)

勇者史外典 全三章 の巡礼スポットを纏めたマップはこちらから

「のわゆ」時間軸での巫女側の視点でストーリーが進行するということで、勇者史外典 第一章では四国を舞台に物語が進んでいきます。
本記事では文中より推察することが可能なスポット(①三崎八幡神社、②エミフルMASAKI)と、具体的な名称として登場したスポット(③丸亀城) のみ記事として扱わせて頂ければと思います。


◆ ①三崎八幡神社(第3話)

2015年7月30日、地震による津波から避難するために家族とともに車で移動していた安芸真鈴が神託を受け、引き寄せられるようにたどり着いた神社が舞台として登場しています。こちらの神社の名称は作中内に一切記載されていませんが、後述する周辺施設の特徴性より該当話公開直後からTwitterで話題に上がっていました。

アタシたちがいる町は細長く半島状に九州側へ突き出しており、四国沖や九州周辺で地震が起こった時には津波が到達する。

(上里ひなたは巫女である 第3話より引用)

上記文章と単行本版のわゆにて
  ・安芸真鈴が土居球子と伊予島杏の実家のすぐ近くで暮らしていた
  ・杏の出身地は愛媛県北西部
と記述されていたことから、3人の出身は 愛媛県西宇和郡伊方町(いかたまち)であると推測することができます。

辿り着いた先は三崎港のすぐ近くにある神社だ。

(上里ひなたは巫女である 第3話より引用)

三崎交差点の歩道橋より撮影。左下部に三崎八幡神社の鳥居が、右奥部には三崎港に停泊中の大分行きのフェリーが写っています。これらの要素が一枚の構図で収まることから、舞台となった神社は三崎八幡神社が適切ではないかと思われます。

それが神社の社に体当たりを繰り返し、破壊しようとしていた。

(上里ひなたは巫女である 第3話より引用)

本殿を真横から撮影。この場所で安芸真鈴は小学生時代の土居球子と初めて会いました。神社のお社を守るため星屑に旋刃盤を投げつける彼女は、もしかしたら灯籠のすぐそばに居たのかもしれません。

三崎八幡神社の鳥居付近に設置されていた案内板

伊方町の指定有形文化財として登録されているこちらの神社ですが、江戸時代に建立されたものが今もなお現存しているとのこと。静けさの中にひっそりと佇んでる社殿は、作品の聖地という感情も相まってか、感慨深いものを感じました。


◆ ②エミフルMASAKI(第3話)

「エニウルって、あのでっかいショッピングモールか? タマ、一回しかいったことがない」

(上里ひなたは巫女である 第3話より引用)

伊方町の避難所に身を寄せていた3人が、雑談時の話題としてあげていたこちらのショッピングモールが舞台(?)として登場しています。西暦時代の愛媛のお話にリアル感をだすためでしょうか、作中においては棒を一本移動した(ミフ→ニウ)文字列を施設名として使用していましたが、正式な名称は「エミフルMASAKI」とのこと。

エミフルMASAKI
住所:〒791-3120 愛媛県伊予郡松前町筒井850番
電話番号:089-984-2111(9:00~21:00)
営業時間(専門店街):10:00~21:00(年中無休)

エミフルMASAKI 公式HPより引用)
愛媛県ショッピングモール 店舗面積一覧

アタシと杏ちゃんと球子は、休みの日にショッピングモールに来ていた。愛媛で一番大きなショッピングモールだ。

(上里ひなたは巫女である 第3話より引用)

第3話のエピローグにて、安芸真鈴が夢で見ていたショッピングモールについて、3人が伊方町の避難所時代に話題にしていたことからエミフルだとは思いましたが、「愛媛で一番大きなショッピングモール」という一文が気になったので店舗面積を纏めました。
三崎八幡神社へ巡礼される方がいらっしゃるようでしたら、3人で遊びに行きたかったというショッピングモールも伴わせて巡礼されると、良い思い出になるのではないかと思います。


◆ ③丸亀城(第5話)

現存天守12城の一つとして国の重要文化財に登録されている丸亀城ですが、単行本版のわゆ、コミカライズ版のわゆ、スマホゲームのゆゆゆい、それから ゆゆゆ三期 と様々な媒体で登場している施設のため、コンテンツを応援している方からすると、すでにお馴染みの方が多いかと思われます。
初代勇者たちに寄り添った巫女たちのお話ということで、うひみにおいても第1話から最終話にかけて「丸亀城」という単語を見なかった回はありませんでした。本記事においては、第一章のエピローグで登場した桜の季節の丸亀城が個人的に強く印象に残っていたので、第5話で登場したスポットとして扱わせて頂ければと思います。

丸亀城(天守)
住所:〒763-0025 香川県丸亀市一番丁
観覧時間:9:00~16:30(入城は午後4時まで、休城日なし)
入城料:大人 200円 / 小人(小・中学生) 100円

丸亀城 公式H Pより引用)

神世紀となって二度目の春。
私は丸亀城の桜の木々の下を歩いていた。

(上里ひなたは巫女である 第5話より引用)

例年の丸亀市の桜の開花時期と照らし合わせたうえで作品の時系列について考えてみると、おそらく神世紀二年の三月下旬~四月上旬といったところでしょうか。ソメイヨシノを中心に約650本以上の桜が城内を彩るということで、丸亀城は桜の名所としても知られています。


丸亀城の観光案内所で配布されているパンフレット

大手門、見返り坂、二の丸広場とたくさんの桜が城内に咲いていたので、上里ひなたはどこで乃木若葉と再会したのかと考えながら、敷地内を散策していました。最終的には「桜の木々の下を歩いていた」という記述から、天守に近い二の丸広場ではと想像し、撮影したものが上記の写真となります。
タイミングが少し遅かったためか若干桜は散ってはいましたが、再会した二人が見たのかもしれない丸亀城の桜を拝むことができ、なんとも言えない気持ちになりました。

丸亀城内観光案内所(写真中央の施設)

のわゆ・うひみと作品の舞台として登場してきた丸亀城ですが、観光案内所内のお土産ショップにて2019年の12月から、のわゆグッズの取り扱いを始めてくれました。グッズの他にも、巡礼ノートや骨付鳥観光ポスタークリアファイルといったその土地ならではの商品も取り扱っているので、見返り坂を上る前、もしくは下りた後に立ち寄って頂けると、巡礼時の良い思い出になるのではないかと思います。

丸亀城内観光案内所 / お土産ショップ
住所:〒763-0025 香川県丸亀市一番丁
開館時間:9:00~16:30(休館日なし)
電話番号:0877-25-3881

丸亀城 公式H Pより引用)


以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。(終わり)


<撮影日>
① 三崎八幡神社(2020/08/11)
② エミフルMASAKI(2020/08/11)
③ 丸亀城(2021/04/02)

※この記事では、聖地巡礼時に撮影した写真との比較・検証のため、作品内の 文章 及び 挿絵 の一部を引用させていただいております。
   これらの著作権は、「(C)2021 Project 2H」「(C)AKASHIRO AOI」に帰属していることを明示させていただきます。

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