見出し画像

コントが始まる


最終回を迎えてから1週間。最終回は始終泣いて、翌日もマクベス解散ロスを少し引きずった、、やっと落ち着いたから、ドラマへの感謝の気持ちをこめて、忘れないうちに思うところを書き残しておこうと思う。


ドラマとの出逢い

4月から毎週このドラマを楽しみに生きていた。大げさでなく、心の支えだった。このドラマとこのタイミングで出会えたことに、運命しか感じない。だって、境遇が自分にドンピシャだったから。

上司と人間関係が上手くいかないことを含め、仕事が上手くいかないと悩んでいた。
結構本気でこの世から消えたいと思いながらも、好きなお笑い芸人を支えにどうにか生きていた、26歳の私。
正直、精神状態的にどのドラマも見る気がしなかったけど、大好きなあいみょんが主題歌であること、大好きな四千頭身がPRパロディーをやったこと、これが理由で、軽い気持ちで見始めた。
そしたら、人間関係で仕事を辞めて、マクベスというお笑い芸人を心の支えに生きていた、28歳の里穂子と出会った。「え、もしかしてこれ、わたし??」と思った。
こんなに境遇がドンピシャなことってありますか?
しかも、タイミングまで??

とにかく、自分の人生がなにも上手く行っていないから、登場人物みんなが上手くいかなくてもがいている姿、その全てに、心を打たれた。
上手くいかないよね、
そうだよね、辛いよね、、
それを共有できたことが、
なによりの救いだった。


毎回号泣しながらリアルタイムでドラマを見ていたから、視聴率が低いことが不思議でたまらなかったけど、
周囲の人に理由を聞いたら、「暗いから」と返答をもらった。
なるほど。
思っているよりみんなそれなりに幸せに生きていて、共感しずらかったということだ。
わざわざ暗くなるものを見ないということがわかった。
これを知ってから、余計に、私の人生の中でも最も辛い時期にこのドラマに出会えたことが、奇跡としか思えない。


仕事の決め方

もがいている姿に勇気をもらい、6月に仕事を退職した。里穂子も休んでいたし、少し、休んでもいいと思って。休まないと、消えてしまいそうだったから。。


ドラマの8~10話で、みんなから仕事の決め方を例示してもらった。

里穂子から、『自分が一番輝いていたころの名前で呼ばれると、テンションあがらない?』と言われ、野球部のマネージャー時代輝いていたことを思い出し、芸能事務所のマネージャーを選んだ、つむぎ。

「受付に置いてある生花が素敵だった。お花が好きな方が社内にいる、それが今の私にとっては大きな意味があった。」と、部活で生け花をしていた頃、お花が大好きだったころを思い出して一歩を踏み出し就職を決めた、里穂子。

「他人の言葉に耳を傾けてみる。」社長から、歌手よりマネージャーが向いてると言われて、マネージャーの道を歩んでいる、楠木。

厳しい父親に認めてもらうという課題がありつつも、なつみとの未来のためにも安定した「家業の酒屋」を選んだ、潤平。

バイトから社員の道もあったが、自由を大事に、冒険王を目指し海外へと旅立った、瞬太。

「周りを喜ばせることが、自分の満足につながる」と、友人が垂らしてくれた救いの糸を必死につたい、老舗印刷会社で働く、春斗兄。

そして、、自分が作った大切なコントの1つ、みんなとの大切な思い出の冷蔵庫、きっと一番のファンの里穂子の言葉から歩み出すことができた、水道修理屋、春斗。


この先どうやって生きていこうか悩んだし、特段やりたいこともないけれど、
それでも生きていかないといけないのが現実である。
その現実を受け入れて、大きな理由がなければそれはそれで、とにかく踏み出すこと。
それがとっても大切で、こんなに尊いものなのかというのを、感じさせてくれた作品だった。


感謝しかない

こんなにも現実を描いてくれたドラマは、
他にないと思う。
そして、消えそうな私に必要だったのは、
共感であり、こんな現実でも生きている他人の姿だった。
当たり前だけど、上手くいかなかったことって、当人があまり話さないから、知ることができない。
過去に失敗があったとしても、それは今はとりあえず成功している人が話しているから、なかなか素直に共感できない。
どうせ私はそんな成功なんてできないしって、投げやりな気持ちになる。
だから、だめなときをフォーカスしてくれたことに、最後までお笑い芸人を諦めないのではなく、諦めて他の現実を進もうとしているところで終わらせてくれたことに、感謝しています。

ほんとうに私の救いだった。

素敵なドラマを作ってくれて、ほんとうにありがとうございます。DVDは絶対買います。辛かった時期を思い出したいから、、


歯医者なんて、いない。MakeShiraz!!

生き辛い世の中、人生だけど、生きていこうと決めたから。だって、、

『愛を知るまでは 死ねない私なのだ』



P.S. 大好きな四千頭身の、なかでも一番好きな“ばしくん(石橋遼大)”が、7話で俳優デビューした。今期唯一見て心の支えだったドラマでこんなミラクルが起こって、ほんとに、私のために作られたドラマなんじゃないかと思う。絶対ちがうけど。ドラマ関係者全員に感謝しかない。


P.S.のP.S.

特に書き残したい言葉が、一つある。

つむぎ務めるスナックのママが、
急に辞めることになってすみませんと謝った里穂子に放った言葉。
「いいのよ、ここはそういう場所だから。」

他へ旅立つまでの居場所、休憩所、みたいな。なんて素敵なことを言うんだろうって。
そういう場所を提供できるように、いつかなりたいな。






いいなと思ったら応援しよう!