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舘野ゼミ生の集大成!「た展」と「個人研究」とは!?
皆さんこんにちは。第7回の執筆を務めます、舘野ゼミ3期生の森大地と大矢実穂です。
前半は森大地が「た展」について、後半は大矢実穂が「個人研究」について説明いたします。
ここだけの話なのですが、私、森大地は以前、はてなブログにてしばらくの間ブログを書いておりました。今となっては黒歴史に片足を突っ込んでいますが、このようなゼミの記事という公的な文章を執筆できる機会を嬉しく思っています。
さて、前置きが長くなりましたが、今回のグラフィック担当は3期生のみなほが担当してくれています。
拙い文章ではありますが、しばしお付き合いいただけると幸いです。
1. 「た展」って?
まずはこの「た展」の解説からですね。我々舘野ゼミの学生は日ごろから「自身の興味のあるもの」であったり「関心を持っている問題」などをお互いに開示しています。そういった個人が興味を持っているテーマ、いわば「個人研究」の研究発表の場がこの「た展」にあたります。(余談ですが、「た」てのゼミ生の個人研究を発表する「展」示会なので『た展』という名前になっています)
上で研究発表の場と述べましたが、実際は個人研究のテーマごとに発表会場が分かれており、ゼミ生一人一人がワークショップ形式、展示形式など発表形式を決め、持ちブースを装飾するというような形になっています。お祭りの屋台を想像していただけるとわかりやすいでしょう。
去年の冬に行われた第一回のた展では、ゼミ生が3つのチームに分かれていました。
アートや、自身の世界の発信といったテーマを持っているゼミ生のチームであるArt&Creation チーム、学びや、その中で発揮していくリーダーシップといったテーマを持っているゼミ生のチームであるLearnig&Leadership チーム、自身が持っている悩みや、矛盾を斬新な視点から解決することをテーマにしているゼミ生のチームであるPlayful&Paradox チームです。
では実際の「た展」の様子を以下に記載していこうと思います。
1.1. 実際のた展の様子
去年のた展では、上記の通り、テーマごとに3つのチームがありました。加えて、3つのチームがそれぞれコンセプトを持っており、Art&Creation チームが「美術館」、Learnig&Leadership チームが「深海」、Playful&Paradox チームが「テーマパーク」というチームのテーマに即したコンセプトになっていました。
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このコンセプトはチーム内で議論を重ね、舘野先生に対してプレゼンとフィードバックを基に決定されており、まさに「舘野ゼミらしさ」を前面に押し出したレイアウトとなっています。私が所属していたPlayful&Paradoxチームは上記の通り「テーマパーク」をコンセプトにしており、会場入り口でチケットを配布したり、風船などの飾りつけからテーマパークを思わせるような装飾を施したりと工夫が詰まっていました。他チームも同様に内容や装飾にはこだわりを見せていました。Art&Creationチームは美術館の古典のようなレイアウトを施しており、メンバー一人一人が美術館のスタッフを思わせるようなフォーマルな装いをして工夫していました。Learning&Leadershipでは部屋全体の明度を落とし深海を連想させるような配置に加え、ゼミ生の展示を懐中電灯で照らしているという工夫が見受けられました。
実際に自分も空き時間に他チームのブースを見学したところ、各々の研究のテーマの内容に驚きの連続でした。「人は他人を肩書きなどのラベルで判断してしまっているのではないか」というとあるゼミ生のテーマに思わず納得してしまったり、自身の服を裁断、縫製してオリジナルの古着屋を開いているゼミ生(写真右上)がいたりと、お互いの個性を尊重しあっている舘野ゼミの学生らしい展示の数々に、触発を受けるとともに今後のゼミ活動のモチベーションになりました。
昨年度の「た展」は100名近くの来場者に参加していただくことができ、準備の段階で数々の困難があったものの、大盛況のうちに幕を閉じることができました。
1.2. た展を通して
さて、去年のた展を通して感じたこととしては、まさに舘野ゼミの努力の結晶がこの展示会であったということが挙げられます。準備の段階からあれこれとコンセプトを練り、装飾を施すなど時間をかけ、自身の展示に思いを懸け、来場者との橋を架け、展示会まで駆けぬけていったようにこの展示会は掛け算で構成されていたように思えます。
私は、高校3年生の最後の文化祭や体育祭がコロナウィルスの影響で実施することができず、高校生としての思い出が欠けたまま大学に入学することになりました。同様に舘野ゼミも発足はコロナ禍の只中であり、合宿や研究発表といったゼミらしいイベントが欠けていた中でようやく「た展」という形での来場者を伴う大規模なイベントを実施することができました。各ブースに分かれての作業であったり、当日の思わぬ機材トラブルまでもが文化祭の準備を連想させ、まさしく我々にとっても、舘野ゼミにとっても、欠けていたパーツを補うようなものがこの「た展」であったと思います。
この場をお借りしまして、改めて「た展」開催のために尽力くださった舘野先生をはじめとした皆さんに感謝したいです。
さて、以下からはみほが舘野ゼミの重要な要素である「個人研究」について記載しています!
ユニークな内容になっていますのでぜひ最後まで目を通していただければと思います!
2. 私の個人研究について
改めましてこんにちは。3期生のみほです🌷
先ほど大地が「た展」について詳しく説明してくれましたが、その「た展」でどんな個人研究を取り扱うのかを、私の個人研究を例に挙げて簡単に説明いたします。
2.1 研究テーマ・研究したいと思ったきっかけ
皆さんは「擬人化コンテンツ」をご存知ですか?
「擬人化コンテンツ」とは、現代の日本の漫画・アニメ・ゲーム等において、人間ではないものを人間に見立てて表現する「擬人化」をする際に、一般的に美少女化・イケメン化する創作物のことを言います。
例えば元々日本刀鑑賞が趣味だった私にとって、日本刀の名刀が男性の擬人化したキャラクターが登場するゲーム『刀剣乱舞』は多くの影響をもたらしました。この作品を通して多くの人が刀に興味を持ったことで、刀一本の展示で4億円にのぼるほどの経済効果をもたらし、多くの支援金が集まり行方不明だった刀剣復元が可能となったことは、一日本刀ファンの私にとってとても喜ばしいことです。
しかし私が日本刀を好きだからこそ、『刀剣乱舞』に対して懸念される点がありました。それが「日本刀に関する誤った情報の浸透」です。
擬人化コンテンツの制作において、忠実に事実に基づいて制作するのは限界があり、何より扱っている内容が難し過ぎたら人々が興味を示さなくなってしまいます。そのため人間ではない事物を人間に見立てて表現する際に、削られたり守られたりする情報が少なからず存在するのです。
皆様も共感していただけると思いますが、自分の好きなことであったら正しい情報を多く知ってほしいため、せっかく興味を示してくれたのに一度誤ったニュアンスで記憶してしまうのは残念だなと私は思いました😢
そこで私は「受け手が楽しみながら本格的に学習できる擬人化コンテンツを作るための”学び”と”遊び”のちょうど良いバランス」について研究することにしました。そして将来的にはこの研究を通じて学ぶことや知識をつけることに苦手意識がある人に「自分の好きなことを結びつけて楽しく学習できること」を伝えていきたいと思ったのです。
2.2 研究方法・「た展」での展示方法
ではこのテーマをどのように研究していくのかを説明します。(と言っても調査結果を基に自分で創作物を作るため、研究よりかは「作品制作」の方が近いかもしれません…)
昨年のた展で30の擬人化コンテンツを調べて分かったこと(「日常的な知識に比べて、非日常的で複雑な知識を基にしたコンテンツの方が人気である」など)をふまえて、実際に自分で擬人化コンテンツを制作します。
そして情報を擬人化させる上で困難な点や工夫が必要な点等を身をもって知り、まとめていきます。
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ではどんな題材で擬人化コンテンツを作るかと言いますと、我らが舘野ゼミの舘野泰一准教授と安斎勇樹さんの共著『パラドックス思考』を擬人化しようと思っています!
「パラドックス思考」について知りたい方は、以前ゼミ生がアップしたこちらの記事をぜひご覧ください!
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人間が無意識に抱いてしまう矛盾する2つの感情をイケメンに擬人化して、プレイヤーにどちらか一方を選択するのではなく、両方を取る方法を考えてもらいながら彼らを攻略する「擬人化乙女ゲーム」を制作する予定です。
そして今年の夏のた展では、その中間発表の場として活用します。
ゲーム制作は初めてで不安なこともありますが、今は自分の好きなことを追求できるワクワクの方が大きいです!趣味全開の個人研究、楽しみながら取り組んでいこうと思います!!
3. 今年の「た展」について
最後に、今年のた展について宣伝をさせていただきたいと思います。
今年のた展は 9/2(土)、9/3(日)の日程を予定しています。実施場所は立教大学になりますが、使用する教室は未定ですので追って告知いたします。
今年のた展についての情報は舘野ゼミのInstagramアカウントにて随時更新いたしますので、下記リンクからフォローしていただけると幸いです。
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また今年のた展は、新たにゼミに入った4期生が企画するワークショップも実施予定です!昨年度からよりパワーアップしている今年のた展に少しでも興味を持っていただければ幸いです。
ここまでの閲覧、ありがとうございました。
次回の投稿もお楽しみに〜!
文:
立教大学経営学部経営学科3年 森大地
立教大学経営学部経営学科3年 大矢実穂
グラフィック:
立教大学経営学部国際経営学科3年 山田水無歩