基本人格が出てきた話とetc.
先に書くけど、これ下書きに残ってたやつ
基本の真凜をりんちゃんって呼んでるから多分書いてるのは想愛
今はこれの前記事の慧
絶対これ投稿するべきじゃねって思った、出す
あとから編集？されるかもとだけ
もう訳分からなくて、ぼんやりしながらこの文章を打っている。
2025年1月17日の深夜
りんちゃんが出てきた。本当に唐突に。
ちなみに私は内界で爆睡してた。
こんな大事な時にグースカピーしないでほしかったぜ、過去の私……。
透さんいわく事故みたいなものらしいけど、それでも、翡翠とか夜流、空木さんが残した冊子とか掲示物見て、慣れないスマホを何とか触って、Xに助けを求めてた。凄いなって思った。
後ろに当時いたのは翡翠、夜流、那月、空木の4人。この4人の声も外界では聞こえていたらしくて、時折「声がいっぱい」とも言っていたらしい。
ちなみにこの後、住んでいるグループホームの支援員さんの助けを借りて、色々と話を聞いていた。
やっぱり彼女は、2011年に明けましておめでとうを言った辺りからの記憶が一切無かった。内界での記憶も残っていないから、私達と会えたことも全部抜けていた。
目が覚めたら平成が令和になってて、身体は9（満10）歳から23（満24）歳になってて、頭の中からは声が聴こえて、何が何だか分からなかったと思う。
けれど、ここではぼやかすけど、私達の家庭環境は本当に重たくて、苦しくて、りんちゃんは10歳とは思えないほど落ち着いていたらしい。
後に夜間支援員伝いでその事を聞いたけど、落ち着いてるなんてそんなわけないのにね。もっと泣いてくれた方が気が楽だったかもしれない。
強がりだな、ってより、大人の顔色を伺うことしか出来ないんだろうなって思った。ひたすらに親が憎い。
あれから何日も経って、りんちゃんはちまちまと出てくるようになった。
けれど、やっぱり変化に全然追いつけていない。
Xには「ほんとうは怖い」と言った内容の投稿がされていた。私達のことも、半分ぐらいしか信じていない。
頭の中から聴こえてくる声が、天の声みたいな、急に自分だけに聴こえるようになったものだと思っているらしくて。
本が大好きなのに、本を読んでいると親の声が聞こえて来るとか、完全にフラッシュバックと見られる物を起こしていて。
友人が消えたことも知らず、あの子達にもう一度会いたい、なんでか翡翠くん達は何も教えてくれないと言っている。
ついに私達交代人格の中で「もう一度幽閉してしまおうか」って話になってきた。
私としては賛成に近い。これ以上あの子を苦しめたくない気持ちが大きい。14年のブランクを埋めるには、周囲に人が少なすぎる。
夜間支援員が全部理解しているわけじゃない。理解者である恋人もいないし、友人は全員画面の奥だ。そんな友人にも、過去を全て開示しているわけじゃない。
私はりんちゃんを守りたい。もしかしたらこの先、このストレスで分裂して、次こそ心を閉ざした閉じこもりになる可能性も否定できない。そうなったら、全てが振り出し以前に戻ってしまう。
みんな言うんだ。基本さんが出てきたってことは大きな一歩だね、ちょっと病状が良くなったってことかなって。
何を言っているんだろう。14年間、交代人格だけで回してきた所に、その間の記憶を共有できない人が出てくることの、どこが良くなったんだろう。
課題が山積みすぎて、翡翠も大分追い詰められてて。
私達も、りんちゃんも、このままだと潰れてしまう。
悩みに悩んだ透さんが出した結論だった。
ただひたすらに、悔しい。私は何も出来ない。身体が無いから、あの子の横で全てを1から教えることが出来ない。
いつも書類とかを作るのは翡翠と夜流で、私は何も出来やしない。後ろから声をかけても、想愛ちゃんという存在を夢の中の友達と思っている時点で、あまり信じちゃくれない。
最初に分裂したのは私だった。りんちゃんからようやく「理想の愛を受けてほしいから想愛ちゃんだよ」と名前の由来も聞けた。
でも、あの子にそれを伝えるなら、文面か後ろから話しかけるしかなくて。
信じてくれない今、私達はどうしてあげるのが正解なのかな。
無理に信じてほしいわけじゃなかった。外界にりんちゃんがいる時、一切話せない覚悟までしてた。だからきっと色々良かったんだと思う。分かってるんだ、想像しうる最悪の状況じゃなかったから良かったって。
あの子には、まだ向き合う課題が多すぎて、その告知準備とかが、まだ何にも出来ていない。私達が間に合わなさすぎてる。
せっかく外に出れたりんちゃんだけど、これ以上傷つけたり怖がらせるぐらいならと、もう一度幽閉させることしか出来ないかなって。
でもそれは、本当にりんちゃんを守ることなんだろうか。
抜けない葛藤ばかりが苦しめてくる気がして、何も出来ない。悔しいね。
このぐらいかな。もう支離滅裂になってるかも。
誰に見せたかったわけでもない、長々と記せるのがここしかなかった。闘病記録だしいいよね。
以上。残されてた記録。多分これは想愛の記録。
今のままで最適な答えが出るとは思えないけど、出来るといいなってオレは思う。
（慧）