携帯とタバコと…


今日は天気がいいな

いつものように10階の階段に行き
タバコに火をつけ
イヤフォンを耳につけて歌を聴く

何時間たっただろう

タバコも残り少なくなっていた

そろそろ帰るかな

そう思っていたら

電話がきた

画面には同級生の名前

電話はしないでと言ったのに

とりあえず取ろう

アソボーゼー

すぐに切った

僕はその一言で

一気に死にたくなった

電話しないで言っていたのになんで?

僕がそう言えばしないだろうと期待したんだ

なんで僕と遊びたいの?
僕は嫌って言ったのに

僕が勝手に誘われないと期待したんだ

他の人も暇してるはずなのに
なんでわざわざ僕に?

もう、どうでもいいか

同級生ですら僕を苦しめる

こんな世界もういいか

こんな事で死にたくなる僕なんて
きっともう生きていけないよな

僕がいなけりゃいいんだ




携帯を投げた

思いっきり下に向けて

タバコも投げた

こんなのもういらないや

ついでに命も投げた

こんな僕はきっともういらない
誰からもいらないんだ

風と共に携帯が落ちた音がした

タバコはふわふわ飛んでいる

周りにドンっと音がなり

血が飛び散り

小さい男の子がそれを見ていた

その子の母親の悲鳴が響き

その塊の周りにヤジウマが集まり

その中で電話をしてきた同級生が震えてる

ソイツは家に戻り

大笑いをしてタバコを吸った










この物語はフィクションです。


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