見出し画像

69_SERENA ep14 ~ ロードインプレッション ~

納車して4日目。東京まで往復400キロ以上をドライブ。そのドライブで感じたロードインプレッションを忘れないうちに書き記しておく。

朝早い出発前にバタバタするのも嫌だったので、前夜、日産コネクト(NissanConnect)の「ドア to ドア ナビ」というサービスを使ってみた。これは事前にiPhoneのGoogleマップでドライブのプランを作成して、それを日産コネクトアプリ経由で「車に送る」というボタンを押してカーナビへ送信しておけば、乗車してから目的地を設定しなくても、ナビ画面の「ここへ行く」をタッチすれば案内を開始してくれる。ちなみに車を降りてからの目的地までの案内もしてくれるそうだ。今回は駐車場が目的地のすぐ前だったので乗車後の案内は必要なかったが。ちなみに帰りは「ボイスアシスタント」を起動し「自宅までナビ」と言っただけだ。便利になったもんだ。個人的にはボイスアシスタントは今後使用する頻度が多くなっていくような気がする。ボタン一つ押せば、いろいろな操作ができるので便利そうだ。

日産コネクトについて補足。日産コネクトに加入(年間7,920円のサービス料金は必要だが)すると、前述の「ドア to ドア ナビ」サービスの他に、「乗る前エアコン(昔のエンジンスターターみたいなものか)」「地図自動更新(すでに2回ほど更新されたようだ)」「最速ルート探索(VICS情報や他の日産車からのリアルタイムの情報を駆使して、最短ルートが選択され、渋滞や規制を回避する)」「Googleサービス(ナビでGoogleの目的地検索とストリートビューや航空写真や建物の外観や周囲の道路の状況を事前に確認できる)」「オペレータサービス(ナビのボタンを押すだけでオペレータにつながり、直接会話して、目的地の設定等、ナビの設定までしてもらえる)」等のサービスが受けられる。アプリからは車の状態を確認することができ、鍵がかかっていれば「施錠されています」と表示される。施錠を忘れた時は離れた場所からでもアプリで施錠することもできる。さらにApple Watchとも連携されていて「乗る前エアコン」はApple Watchからも設定できる。

シートの高さも、視界の広さも、2枚の12.3インチのディスプレイも、インテリジェントルームミラーも、ボタン式のシフトも、すべてが新しく新鮮だ。まだ自分の車だという実感がないから、さすがに緊張の出発になった。

走り始めて感じたのは(試乗の時にも感じたが)とにかく静かだということだ。路面状況が良くて、ロードノイズが気にならない低速走行の時などは静かというより音がしない。音もなくスルスルっと動き出し、スーッと加速する。この静粛性、快適性は特筆ものだ。エンジンノイズよりロードノイズの方が大きく感じるくらいだから、エンジンノイズもエンジンのかかるタイミングも含めて上手に処理されていると感じた。

とにかく窓が大きく視界が広い。特に交差点を曲がる時などは歩行者や自転車が良く見えるので、ホントにありがたい。ちょっと大げさかもしれないが、バイクに乗っているような感覚に近いと言ってもいいのかもしれない。周りが見えるということが、こんなにもストレスを軽減させてくれるとは思わなかった。さすがに窓が大きい分、直射日光が車内を直撃するのでエアコンは常時稼働になるが、エアコン稼働についてはどの車もあまり変わらないか。

バイザーのメッシュが思ったより良い。赤信号などが透けて見えて確認できるというメッシュ機能だが、光が入ってくることは入ってくるが、案外眩しさを遮断してくれる。奥さんにも好評だったが、フィルムみたいなものを貼ってもう少し眩しさを抑えられればもっと良いかも。

走り始めてインテリジェントルームミラーの見え方が気になった。見えすぎるというか、外の明るさとミラーを通して見える明るさに差があるような感じというか・・・。気になりだすと、もうどうしようもない。結局それ以後のドライブでは通常のミラーを使い通した。試乗の時は気にならなかったインテリジェントルームミラーに違和感を感じてしまった今、装着できないとあきらめていた40年間使ってきたルームミラーがインテリジェントルームミラーに着くかどうか、もう一度確かめたくなってしまった。

さすがe-POWER!トルクフルでありながら走りはなめらかで粘り強い。発進時)は、セレナのルームミラーの形状からすると装着できそうもない。インテリジェントルームミラーの映り方には思ったより違和感を感じないので、今まで40年間使ってきたミラーもついに引退か。

さすがe-POWER!トルクフルでありながら走りはなめらかで粘り強い。発進時のもたつかない加速は後続車の迷惑にならないし、高速道路での合流、追い越しの際の中間加速もノーストレスだ。走りだしてからの安定感は抜群で、快適という言葉が一番的確な表現になるかもしれない。さらに運転は楽で気を使わないので、トランスポーターとしては最高の1台と言えそうだ。

ブレーキフィールも悪くないが、e-Pedalを使った方がスピードをコントロールしやすいのかもしれない。Stop and Goの多い街中の場合などは回生ブレーキの強いe-Pedalが重宝した。ブレーキを踏む頻度が減り、ブレーキパッドも減りにくく経済的なんだとか。(なるほど一理ある。でもそんなに違うものなのだろうか?)

プロパイロットの機能にナビリンク機能として「ルート減速支援機能」というものがある。これは高速道路等の走行中にナビの地図データを利用して、カーブや高速道路の出口などの道路形状に合わせて車速を調節するという機能だ。これがありがたい。というか不思議な感覚だ。分岐とかのカーブではその手前で減速が始まり、ほぼ標識通りのスピードでカーブをクリア、徐々に指定した速度までスピードを上げていく、というようにセレナが勝手に走ってくれる。プロパイロット2.0のように手放し運転はできないが、十分な運転支援だ。

左足がセンターコンソールの出っ張りと干渉して不快だ、というネットでの指摘についても検証しようと思って出かけたが、この指摘を思い出したのは帰宅してからだった。どうやら座り方や骨格や体形、ペダルからシートまでの距離等、いろいろな要因で感覚は変わるようだ。個人的にはあまり違和感を感じなかったことで、ちょっとホッとしている。

途中のサービスエリアで他メーカーのミニバンの横に駐車したが、後ろから見たシルエットでは大きさは変わらないものの、前から見るとボンネット先端が高いせいか、ずいぶん大きく見える。先代のC27型とも違ったC28型らしいデザインなのだと感じた。

この日は往復で416.3km。高速道路が中心だったが、都内で朝と夕方の通勤ラッシュにもつかまり、6時間18分の運転で、燃費は17.6km/lとなった。これもアプリの「ドライブ履歴」で確認できる。今までは給油のたびに走行距離と給油量を記録して、燃費の計算もしていたが、どうやらその必要もないのかもしれない。給油時のガソリンの値段だけはチェックしておいた方が良いかナ。長距離運転を終え、いくつか設定を変えた方が良いかと思う部分もあるが、おいおい検討していくこととし、初ロングドライブのロードインプレッションとして記録しておく。