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夢の海外生活!たった3ヶ月で終わった話。

予定より半年以上早くジョージア🇬🇪から帰って来ました。

「あんなに意気込んで行ったのにもう帰って来たんかい!!」
って感じですよね。笑

1年→3ヶ月になった理由

理由はいたってシンプルで大きく分けて2つ。

お金の問題とやりたいことが出来たからです。

【理由その1】収入を諦めた

まずはお金の問題です。
私の予算は70万円でワンチャン仕事も探す予定でしたが、
言語力ゼロの状態でジョージアで仕事を探すのは厳しい!と
ジョージア生活1ヶ月目で悟った私は、働くことを早々に諦め旅に全ぶりしました笑
予想外に日本人相手に撮影のお仕事をいただくことはありました。
本当に感謝感謝です😭💓

実際にジョージアで撮影させていただいたお写真

宣材撮影やウエディング、ときにはジョージアで活動する日本人アーティストさんの作品に携わる撮影など、数少ない日本人だからこそいただけたお仕事だと思います。
しかし、ジョージア人とのコミュニケーションはほとんど取れず、
ジョージアでの就活は完全に諦めることにしました。

【理由その2】物価高騰

今のタイミングならではの理由かもしれませんが、私の滞在中も物価はどんどんと上がりました。
ロシアとウクライナの戦争の影響です。
野菜や果物などの食品は安いのですが、とにかく宿代が高い

ボルジョミのドミトリー

宿代をケチって安い宿に泊まるとキッチンがなく自炊が出来ない。結局外食をすれば高くつくので、出費を抑えるのが難しい状況でした。

ジョージアには日本のコンビニのような、そのまま手軽に食べられる物は少なく、パンとカップラーメンくらい。パン屋はたくさんありますが、いかにも『油で揚げました!!』って感じのものが多く、私はできるだけ避けていました。

【理由その3】やりたいことが出来た。

ものすごく直感なのですが、
「私がこの国に来た理由ってこれを見るためだったのかも」みたいな瞬間がありました。

それは、のびのびと暮らす家畜動物の姿でした。

ジョージア🇬🇪スヴァエティ地方 メスティアで撮影
『住宅街の道端で眠るぶたさん』

私は3年ほど前、短期間だけ牧場に勤めた経験があります。
その時、家畜動物の現実を目の当たりにし、胸が張り裂けそうになることが何度かありました。

産後足が動かなくなり、餌を与えられず弱っていく牛さんの姿…
命懸けで産んだ我が子と引き離され、泣き叫ぶ母牛の姿。

ジョージア🇬🇪ジュタ村
『牛さんの親子が共に過ごす姿』

それでも、たくさんの人に美味しい牛乳を届けるために懸命に働く農家さんの姿はかっこよかったし、悪い人ではありません。

農家さんには農家さんの正義があり、生活があり、守るべきものがある。

それに牛さんが怪我をしたり、体調が悪ければすぐに気づき医者を呼んでいました。

それでも私が納得できなかったのは牛乳の廃棄量の多さでした。
私が牧場で働いていた年、『牛乳の廃棄量が5,000tになる恐れがある』というニュースが話題になりました。
そのニュースを見た時、私が勤め始めてから採れた牛乳の量を計算したところ、廃棄量の10分の1にも満たなかったのです。

大量生産のために、餌にお金をかけ、たくさんの牛さんを相手に重労働をし、あげく牛さんの体に負担やストレスをかけ、その結果が廃棄でした。

大量生産する必要がないのなら、もっと牛さんがのびのびと健康に幸せに暮らす方法があるのでは?
農家さんだってその方が楽なのでははいか?
環境にとっても良いのではないか?
そもそも牛さんを苦しめてまで、『大量に牛乳が欲しい』と願う人はいるのだろうか?
牛乳だけじゃない。豚肉も鶏肉も牛肉も。動物の自由を奪ってまで、大量に安く食べたい!!と思う人間がどれだけいるのだろうか?

牧場での勤務はたった9ヶ月。
終了したあともずっとこのことが心に残っていました。

ジョージアを出発する前のNotoにも
いつかやりたい夢の中に『アニマルウェルフェアの改善活動をする』と書いています。


ジョージア🇬🇪ウシュグリ村
『村の中を自由に歩くお馬さん』

ジョージアに来てから、家畜動物のことを考えさせられる出来事が何度もありました。1番胸が熱くなったのはメスティアを探検していたときでした。

そのときの動画はこちらです(8:40くらいのシーンです)

縛られていないのに、小屋の中でじっとしているお馬さんの姿や、家の前の道路で食事している豚さんの姿でした。

その姿に胸が熱くなったと同時に、『もっと他の国や日本の現状を知りたい』と思いました。

【理由その4】サバイバル力を身につけたい

ちょうど帰ろうか悩んでいた時に日本で大きな地震があったというニュースを見ました。
南海トラフときいて危機感を覚えました。
さらに翌日、実家のある神奈川県も地震があったと知り、帰ることを決めました。

地震の知らせで真っ先に思ったのは、
もし、今家がなくなって、東京も壊れて 全てが止まったとき
生き残れた場合に、
「私は生き抜けるだろうか?」
「大切な人のために出来ることはあるだろうか?」
ということでした。

ジョージアに来て、日本より不便な中で生きる人々をみて、
「生きる知恵や能力の差」を感じました。

日本は様々な技術が発達し、お金さえあれば便利な生活が送れます。

でも、その便利さゆえに、一人一人の生きる知恵はジョージア人に比べて乏しいのではないか?とも思いました。

自然災害で全ての機能を失った場合に、楽しく生きるためには、サバイバル力をつけておくことが重要なのではないか?と思った私は、日本に帰って自然の中で生き抜く知恵を学びたいと思いました。

最後に


何はともあれ、私はジョージアに行ってたくさんの刺激を受けました。

「若いうちに海外に行っておいた方がいい」

ってよく言うけど、

その理由がよくわかりました。

日本の当たり前は世界の当たり前ではない。

『発展』や『拡大』
聞こえはいいけど、果たしてそれは人間を本当に豊かにしているだろうか?

自分の目で見なきゃ納得できない私にとって今回の旅はパズルのピースが一気に揃ったような旅でした。

海外行ってみたい!って人はきっと海外にご縁があると思います。
「お金が貯まったら〜」とか「英語がしゃべれるようになったら〜」ではなく、"今"行ってください!

私は5年以上かかりましたが、もっと早く行っておけばよかったと思っています。もちろん今までのすべての経験があってこその"今"なので、後悔をしているわけではないですが、もっと若いうちに行っていたら…なんてことを考えてしまうのも事実です。笑















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