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うちの家族はよく謝る

姪たちの運動会があったので、実家に帰った。
母が今日は実家で夕食を食べるか?とのことで、正月ぶりに実家に揃って食事した。

都内から一緒に向かった姉2も、姪の母である姉1どちらもたまたま旦那さんが不在だったので姉1、姪、甥、姉2、私、と両親の、久しぶりの同じ血の通った人間が揃った。

運動会が終わって、姉の家で姪甥の相手をしてる間に食事の準備はほとんど母が終えてくれて、みんなで実家に向かった。


全然関係ないが子どもの相手って本当に大変だな、と甥が大きくなってきてからわかる。
いま4歳の姪も、2歳くらいの頃はなんてお姫様のようにわがままなのだとびっくりしたものだが、いまとなれば本当に聞き分けのよいおとなしい子だったのだなと思う。

いくら危ないと言っても通じない、やだ、やだの繰り返し、ママは1人しかいないのに、ずっと抱っこはできないのに、動けない、動かない、
そんな姉でも疲弊する甥もいとも簡単にかわせる母はすごい。とも思う。
3人育てた貫禄か、保育士だった職業柄か。自分にも子どもができたら変わるのだろうか。
まだ自分のこともままならず、1人で泣く夜もあるというのに、とても想像できないと思う日だった。


食卓を整える時、気づいたことがある。
思いのほか大人数になったので、大皿にサラダやら煮物やら副菜がキッチンテーブルに並んでる。

レンジで温めるものもあれば、取り皿やらドレッシングやら必要なものもあるし、
久しぶりの実家でなんとなくみんな冷蔵庫を漁って食べたいものを探したりもするし。

そんな様子だとキッチンには大きな大人が(もともと我が家は大柄な家系で1番小さい姉2ですら165cmある。)うろうろ、せかせか動くことになる。

レンジで先にこれ温めるね、ごめんありがとう
あ、ごめん先に取っちゃった
麦茶とり忘れた、ごめん持ってきて
ごめん、これもう全員分よそっちゃったよ

ごめんなさいとかすみませんって本当に自分は口癖だな、と思ってたけど家族全員そうだった。
ごめん、って言った後、ううん、いいよって言うまでがセット。

食事の途中でキッチンで追加副菜の準備しながら、なにかの流れで母にごめん、って言ったらノールックで気楽ないいのよ〜が返ってきた。

最近、本当に仕事でやることが飽和して、ずっと自分が後手後手にまわってしまって、すみません、すみませんと繰り返すばかりだったので、
自然と出たその会話になぜか少しだけ救われた気がした。

別にすみません、にいいのよ、って返してほしいわけじゃないけど。口癖だから。
でも謝り続けるってたぶん心をすりへらしてる。
やめたくてもやめられないんだけど、お母さんのいいのよ〜って自分でちゃんと返してあげよう、って思った。

すみません、でもいいのよね