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まさにヨーロッパ最高峰の戦い。穴がほとんどない両チームの対戦はドロー決着

凄まじい熱量の試合だった。アンフィールドの雰囲気も最高クラスであり、両チームが立ち上がりからエネルギッシュなパフォーマンスを見せた。スタメンに関しては、ホームチームが前節から3枚変更。左サイドバックには帰ってきたロバートソン、アンカーにはファビーニョが入り、前線中央には2試合連続ゴール中のジョタに変えて、フィルミーノが入った。対するアウェイチームは前節から変更なし。

試合の概要に関しては簡略化する。前半の割と早い段階に左コーナーキックからハヴァーツが頭で合わせ先制。ここからリヴァプールは猛攻を仕掛け、前半終了間際にコーナーキックの流れから、リース・ジェームズのハンドを取られる。Dinial of goal scoring opportunity(DOGSO)の判定を受け、一発退場。そして得たPKをサラーが冷静に決めた。後半に入ると、一人少ないチェルシーは5バック+ルカク1枚を前線に残すというシステムにし、守備に重点を置き、状況を見てカウンターを仕掛けるという戦術を取った。対するリヴァプールはもう点を取りに行くしかない状況である。しかしながら、いざ後半に入ると、前半より人は少ないものの守備に重点を置くチーム相手にうまく守られ、一番危険なエリアに入り込むことができない。そしてカウンターからチェルシーも決定機を作り出すことに成功している。必ずしも人数が多い方が戦いやすいわけではないということがこの試合から読み取れた。結果はこのまま1-1のドロー。難攻不落のアンフィールドにおいて、勝ち点1を持ち帰ることができたチェルシーの方が、試合を終わってみれば今後の自信につながるかもしれない。

もし90分のゲームをすべて見ていない方がいれば、結果がわかったうえであるが見ていただきたいと思うほど、白熱した内容となった。注目点はいくつもある。ファンダイク対ルカク、アレクサンダーアーノルド対マルコソ・アロンソ 、ロバートソン対リース・ジェームズのサイドの攻防、ビッグマッチで先発起用されたエリオットのポジション取りなどの個人に着目するのも良いし、退場者が出る前と出た後のチェルシーの守備の陣形はどちらの場合もコンパクトであったということからわかるチーム全体のこの試合に対する戦い方に注目しても面白い。今シーズンのプレミアリーグは4強と言われているが、その4強ならではの凄まじい試合であった。だがまだ3節。この段階でこれだけの試合を見せてくれると、今後のシーズンを戦っていく中でもっと完成度を高めてくるのではないかという期待が持てる。

4強という予想通りにいくのか。レスターやウェストハムあたりが上位争いに絡んでくるのか。また、4強のチームの中に不具合が生じ、優勝争いから脱落してしまうチームが現れるのか。シーズン最後まで見どころ満載のゲームが繰り広げられていくことだろう。

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