見出し画像

自分をちょっと生きやすくする、そんな本

こんにちは。今週はお題投稿!
テーマは「おすすめの〇〇【"本"編】」です。

トップバッターで木曜日担当のちゃこさんの記事もぜひ読んでみてください!

さてさて、今回わたしはオススメの1冊とそれに関連したことを紹介&語りたいと思います。

ということでさっそく本をご紹介。こちら!

星空の谷川俊太郎質問箱

絵本のような目を引くカバーが素敵ですよね。
公式では本の内容を少しのぞき見できる動画も公開していますので、気になった方はぜひご覧ください。

『二十億光年の孤独』『生きる』『春に』など教科書で詩人として触れた方や、『スイミー』『ピーナッツ(スヌーピー)』の翻訳家として触れた方などさまざまかもしれませんが、谷川俊太郎さんを知らないという方は少ないかもしれません。

ジブリ映画『ハウルの動く城』で有名な主題歌『世界の約束』の作詞も谷川俊太郎さんがされています。

この本は、そんな谷川俊太郎さんが「ほぼ日刊イトイ新聞」で募集した質問に答えたものが書籍になった1冊です。

わたしの感じる作品の魅力

動画を見ていただくと分かるように、構成はいたってシンプルで、一問一答を編集した作品。

質問者は子どもから大人までさまざま。
質問内容も、共感できるものだったり、自分では考えも至らないことだったり・・・。
とにかくざっくばらんで自由な質問がまとめられています。

そんなこの作品。
谷川俊太郎さんの回答から、ふだんとは違った視点でいろいろな生き方や感じ方を知ることができるのがおもしろさの一つです。

生きるということ、
幸せとは、
感情との向き合い方、
人との関係・・・etc.

自分の引き出しにはなかった、もしくは自覚していなかった価値観や考え方を、まるでバラエティパックのように、1冊からいろいろと選び、学び、楽しむことができます。

また、さすが【言葉】を生業にしてきた方。
語彙1つひとつの意味(使い方)を自分なりに定義して、それを意識して使っているということや質問者にあわせて言葉の選び方もとても印象的でした。

自分とは異なった視点を知り、引き出しを増やすことで、選択肢が増え、余裕が生まれる。
私にとっては、自分をちょっと生きやすくしてくれる、そんな本でした。

とはいえ、難しいことを考えずに、さらっと読める本でもあるので、気になった方はぜひぜひ読んでみてください!

詩+αで変わる世界を楽しむ

さて、今回は谷川俊太郎さんの本を紹介してみましたが、私自身はこれまで趣味の合唱で谷川俊太郎さんの詩にも多く触れてきました。

谷川俊太郎さんの詩はそれだけでも素敵ですが、そこに”音”という表現が加わることで、さらに見える世界が変わり、広がってきます。
しかも、同じ詩・同じ作曲家の楽曲でも、演奏する人(団体)によっても世界観はさまざまです。

せっかくなので違うおもしろさを少し味わってみてほしいな、ということで、この記事の終わりに『生きる』を紹介したいと思います。

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみすること
あなたと手をつなぐこと
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
谷川俊太郎 『生きる』

この詩をつかって 三善晃 氏が作曲した作品を演奏したものが以下。

混声合唱『生きる』※プロ団体”東京混声合唱団”の演奏

女声合唱『生きる』※私の所属する団体。私も歌っています。

同じ詩なのに、印象が違ったのではないでしょうか?
ぜひ感想も聞かせてください!
それでは。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?