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絶対読むべき!『かつてなく』最高の主人公、現る!

「いつだって広告は大げさだ。だから、騙されない。」と決めてみても、結局ジャケットが買いならぬ、表紙買いだ。それも二作連続である。凛と済ました表情で、こちらを見つめるヒト。心を捉えて離さないのは、何を考えているかわからない、遠くを見つめるキリっと涼し気な眼差しだ。

2024年本屋大賞を受賞した、宮島未奈 著「成瀬は天下を取りにいく」のことである。

2作連続とは、2024年このミステリーがすごい!大賞受賞の「ファラオの密室」に続いてで、なんと表紙のヒトが妻にそっくりなのだ。我が娘にも聞いて賛同を得た。「ファラオの密室」も面白かった。表紙も含めてすっかり騙された。

宝島社HPより


戻って今回の話題は「成瀬は天下を取りに行く」のこと。表紙に主人公(と思われる)人物を描いて、先入観を抱かせて、それに真っ当に応える気持ちよさがあった本だった。

天下を「取り」にいくが「獲る」でないことに、第三者からみた成瀬の痛快さやいい意味での異質さがあらわれている。そして、その成瀬がかつてなく最高の主人公であることの理由が、江州ときめき音頭に、しっかりあったと感じた(読めば分かります)。

かつてなく最高の主人公は、成瀬。そして、その成瀬のイラストに似た最高のヒトが私の妻なのだ。かつてない私の妻。

いつだって広告は大げさだ。

BIGHIGH


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