大人の価値観はどんな?ボクが選ぶ絵本ベスト3
40歳過ぎて「ボク」って一人称もどうなのと思ったりしますが、そのままでいくBIGHIGHです。前の記事で「4歳の価値観はどんな?娘が選ぶ絵本ベスト3」を書きましたが、やっぱり大人とは価値観が違うということで、大人が読んでも面白いという基準で個人的に選んだ絵本ベスト3をご紹介いたします。
ベスト3といいながら、ちょっと甲乙はつけがたいので3選ということで許してください。
怪物園(junaida著)
「はじめての伊坂幸太郎|世界をちょっとひろげるオススメの本⑨ 前編」の記事で表紙について熱く語りましたが、それを描いたjunaidaさんが最近だした絵本。(画像タップで、怪物が更新するホームページへリンクしますよ)
装丁が祖父江慎さんということで、やっぱり素敵なんです!魅力的なイラストや、表紙に「おばけ」っぽいちょっとした仕掛けもあって、娘はそれを見つけて嬉しそうに得意げにしていました。ボク的に心がくすぐられたポイントは…
出版する際に必ず記載しなければいけない諸情報がシール式ではがせるところ!
怪物をテーマにしているにも関わらず意外にも娘のお気に入りになり、最近の読み聞かせのヘビーローテーション入りしています。
たくさんの怪物がいるので、どの怪物が好きかとか、どれが怖いとか、かわいいとか…娘の感性チェックにも役立ちます。笑
あなたがとってもかわいい(作絵 みやにしたつや)
妻がとっても好きな絵本だと購入して、ボクに教えてくれました。子どもの反応はいまいちなのだけど。
いまは、ことあるごとに娘に「大好きだよ」となるべくたくさん口にして伝えています。もう4歳で、少しずつお姉さんになってきている。幼稚園に行き、世界が広がり、信じられないスピードで成長している!
こないだご飯を食べて「デリシャース!」といきなり言ってビックリしたし、「ワカチコ、ワカチコー!」と急におどけて、そんな言葉(微妙に古い)どこで覚えたんだろうと苦笑したり。
これから、あと10年ちょっと一緒に住むかもしれないけど、親子でも全く違う人間で、長い人生のなかでたった十数年時を過ごすだけ。親子といっても、たったそれだけの時間で、それぞれ成長し変わっていくから、お互いのことを知れるのはほんの少しの部分だけだと思います。
でも、たった一つ変わらないこと、そして知ってほしいことは、ボクと妻にとっていつも、いつまでも「あなたがとってもかわいい」こと。その気持ちを自分の心にも、娘にも聞かせてあげられる素敵な絵本。
逆に親孝行もしたくなってきますよね。笑
みえるとかみえないとか(ヨシタケシンスケ・伊藤亜紗)
以前、「敬遠しちゃうとモッタイナイ!おすすめの小説3選」でもご紹介したことがあるワタナベシンイチさん。リラクゼーションのリーディングカンパリ―の役員、社長をつとめていて、お仕事をいただいていたかた。noteもやってる。
お給料も、日本の数%の上位、仕事もバリバリに、女遊びもしなやかにこなしていたシンイチさんが、目の病気になり、学生になり、そこから前向きにリタイヤした。
プレ退職だ。
いまは進行する目の病気と、肩を組んで付き合い、笑いながら、幸せに生きている。先日お会いした時は、「見えない今のほうが、見えることを知っていた分、幸せかもしれない」と言っていた。
ボクは心が強いと思ったけど、それすらも違うのかもしれない。
みえないことは不便なこと、不便だからそれは普通のことではなく、障害がいあること。そんな固定観念を捨てたいけど、捨てるということは、もうあるということだ。差別や区別は心の底からしたくないと思っているけど、したくないと思えば思うほど頭の片隅に残る感覚。
4歳の娘にはちょっとこの絵本。すべては我慢して聞けないけど、
おなじところを さがしながら
ちがうところをおたがいに おもしろがる
この本を通して自然に、そう思ってくれるといいな。ヨシタケさんの絵はやっぱりいいですね。普通につたえると説教がましくなることも、やさしく伝わってくれる。
余談ですが、シンイチさんのnote、ホント面白いんです。是非読んでみてください!
(BIGHIGH)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?