再開前夜
先輩がメジャーデビューした日、俺は普通に曲書いて、書けなくて、ビール飲んでしまった。
大事な人たちが、この業界を去ることになる報せを受けた。もう、どうしようもない気持ちになった。
明日、寝屋川でワンマンライブする事になった。
この1ヶ月 本当に苦しい毎日だった。いつライブできるか分からない状況で、1ヶ月間もあれば周りのバンドはどんどん前に進んでいく。自分たちだけコロナ禍のような気持ちで過ごしていた。
不要不急の外出をする用事もほぼ無いので、部屋で過ごしていた。
そんな生活は2週間で飽きて、毎日のように先輩や同期のライブを観に行って、打ち上げに混ぜてもらって朝まで話した。
フロアで観る、何もできない自分が観る、いつも対バンしている先輩は凄くカッコ良くて、音楽に対する姿勢があまりにも真っ直ぐで、捻くれた僕の背中を伸ばしてもらった。でも実は立ち尽くして泣きそうになるくらい悔しかった。たくさんの拳が上がっているフロアが、ダイバーが出てるフロアがあまりにも、絶望的に悔しかった。
あとおーじくんには沢山構ってもらった。
マジでありがとうございました。
今までライブが重なると、限界!と逃げ出したくなるくせに、ライブ予定がまっさらになるとそれはそれで限界!と嘆く自分の都合良さに驚いた。
その上で、ツアーを延期して、お客さんに沢山迷惑をかけてしまった分、ちゃんと曲とライブで返そうと思った。
そういえば先月、福岡のオフで路上の怪しい占い師に、「君、音楽向いてないね。今は心の底から音楽が好きって思えてないから、上手くいきません。」と言われた事を思い出した。
そのばあちゃんが言っていた事、思いっきり当たった。バンドやってないと、こんなに意味のない毎日を過ごし、味気のないご飯を食べるのだなと今更気づいた7年目。路上占い師も侮ってはいけない。今、心の底からバンドやりたい。だから多分大丈夫。
てかその後別の、もっと怪しそうな、
しわしわのスーツを着た路上占い師2に、僕の最強の手相(両手ますかけ)を見せつけて、「音楽向いてますよね?俺」って無理やり聞いて、「向いてると…思います…」って言われたので多分向いている。そりゃ向いている。舐めるな。自分が誇れるものは手相しかないけど、手相が最強で良かった〜〜。不安になったらこれから自分の手を見て安心する事にします。病院とか行かなくていいし、1秒で安心できるし、ありがとう。
明後日、せっかく寝屋川に来るなら、蛸次郎のたこ焼きか、商店街の奥に移転した森田屋のメンチカツか、華洋のエビマヨ定食を食べて欲しいですな。あと駅前のロータリーに綺麗なマックと、新品の喫煙所も完成してた。ライブ後に行ける居酒屋は怪しいガールズバーしか無いので、隣駅の香里園に行ってください。僕の大好物の、狭い海鮮居酒屋の、クソみたいなレモンサワーみたいな店がいっぱいあります。あと色々楽しみにしてて下さいな。ご期待に添える話もいくつか用意して、寝屋川で待ってます。
追伸
また当日色々アナウンスがあるかと思います!急で色々間に合ってなくてごめんなさい、けどそれぐらい緊急でやるワンマンです。
1人1000円、持ち時間は60分。