人と行く海外旅行
旅行はひとりでするもの、という考えのわたしにとって、今回の韓国旅行は結構大きな転機になった気がする。と言ってもそんなに大袈裟なものではなくて、ああ、この歳になっても一緒に旅行へ行きたいと思える友人ができるんだと嬉しくなったくらいだけど。
今まで人と海外へ旅行したのは、2親等以内の親族とのアジアやインド洋、大学時代の友人とのスペイン横断、会社の同期女子ふたりとのハワイ。ほかのヨーロッパやらアメリカやらは全てひとり旅行だった。何せひとりがめちゃくちゃ楽しいから。
でも今回、おさとうと韓国に行ってとても楽しかった。ひとり旅行に匹敵するくらい。越えはしないのかよ、と言われそうだけどこれはわたしの中で結構な革命。
わたしの旅行の特徴として、ひたすら歩く、本当に歩く。1日2万歩は平気で歩く。ひとり旅行が好きなくせに極度の方向音痴なので、近道というものを試みない。たとえ遠回りだとしても、自分を信じずに大通りを辿っていく。なので余計歩く。そして、やっぱさっきのお店、あ、こっちも、となるので何度も同じ道を往復する。効率なんてクソくらえな周り方をする。より歩く。
そんな徒歩地獄のソウル街歩きに、おさとうは一切なにも言わず着いてきてくれた。ありがとう……ものすごく疲れていたけど…
もちろんこんなのはおさとうへの感謝の一部の一部のそのまた一部で、もうひとつここに挙げるとしたら、わたしの仕事面での都合をとても考えてくれたこと。
海外渡航する際は事前に会社に届け出なくちゃいけないんだけど、まあもちろん、こんな時期に韓国行くのかとめちゃくちゃ言われた。当然だ。そんな役席をなだめるために、わたしの直属の上司が「何かあった時のために私の元取引先の知人に話を通しておきますので」と、韓国のご友人を紹介してくれた。
そしてこの韓国の方がこれまたとても良い人で。ただ、LINEを教えてもらって出発の数日前にやり取りしてたんだけど、3人で一緒にランチしないかと言われてしまい。1週間のうちの1回のランチならまだしも、2泊3日…実質、中日の1回しかないわけですよ。貴重すぎる。と思ってやんわり断っていたものの、いざ現地入りをしたらやはりランチする流れになってしまって。うわーーーこれもうおさとうに平謝りだーーーと思いながら彼女に打診したら「いいよ!」と快諾してくれて。今思えば、彼女は自然とわたしの都合を考えてくれていたのだろうと思う。結果、すごく美味しくて楽しいランチになった。
めちゃくちゃ美味しかったんだけど、店名も場所も料理名も覚えていない。なんだったんだろう。すごく混んでいた。平日ランチだったので、周辺のサラリーマンにも人気のお店だったんだと思う。
その韓国の方もわたしたちを相当気に入ってくれて、なんというか、人生で初めてタバコに感謝した。正確にいうと、おさとうがタバコを吸えることに初めて感謝した。きっと、わたしひとりではこの人とこんなに親密になれなかった。3ショットの写真まで撮った。
このことを、わたしの直属の上司に写真付きで報告したらそれはそれは喜んでくれて。そして喜んでくれたことをおさとうに報告したらこれまためちゃくちゃ喜んでくれて。わたしに対する上司の評価が上がったことを、彼女はまるで自分のことかのように喜んでくれた。そういえば、わたしに彼氏ができた時もそうだった。すごく喜んでくれた。(ただ、あの人と結婚まではいかないでくれ、あなたが幸せになれるとは思えないと言われたけれど。至極もっともだ)
この旅行を通して、おさとうとここまでの仲になれたことを改めて嬉しく思った。お互いの家賃も貯金額もクレカの引き落とし金額も手持ちコスメも把握する仲、、、
なので次はわたしの番。おさとうの彼氏に告ぐ。彼女へのプレゼントに悩んだらわたしに聞いてくれ。
彼女を悩ませる、泣かせるようなことはしてくれて構わない。2人で関係を構築している最中なのだからそれくらいのことはあるでしょう。お互いの理解をじゃんじゃん深めていってほしい。ただ、プレゼントに悩んだらわたしに聞いてくれ。それだけです。
わたしは基本的に人に興味関心を持たないのだけど、上記のようなことをいってしまうほどおさとうのことが好きで、見守りたいと思っている。冒頭でも言ったように、この歳でこんな風に思える友人ができて驚いている。しかもツイッターで。
つまり今回の韓国で「人との旅行もいいなと思った」のではなく、「おさとうとの旅行だから楽しかったんだなと思った」が正解。お腹が空くタイミングとお手洗いに行きたくなるタイミングが合うって大事だよね。
以上、初noteでした。長かったかな