私 の 唯 一 無 二


皆さんは「歌い手」というものを、ご存知だろうか。

▼歌い手とは

ニコニコ動画において「歌ってみた」カテゴリ動画を投稿をしている人たちの総称として使われる言葉で、2019年現在、ニコニコ動画やYouTubeなどの動画サイト、短めの動画はTikTok、TwitterといったSNSなどにも投稿し、活動している。(Wikipedia引用)


その中でも私は「まふまふ」という方を推している。

▼まふまふとは
                      まふまふは、日本の男性歌い手、シンガーソングライター。ソロ活動に加え、そらると結成している音楽ユニット「After the Rain」ではボーカルと作詞、作曲、編曲を担当している。通称「何でも屋」と呼ばれている。イメージカラーは白。音域が広く、ボーカロイドに匹敵する高音域から低音域まで出すことができ、総動画再生数は約10億回超である。(Wikipedia引用)


ざっと紹介をさせて頂いたが、端的に言えば歌い手だ。(少々端的に言いすぎたかもしれない)

少し私の過去の話になる。過去の投稿と重複するところがあるが、大目に見て欲しい。

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7年前の、小学生時代まで遡る。

私は今でも変わらないのだが、友達関係となると突出して仲のいい友達というのがおらず、中立的な立場にいる。
なので、友達が本当に少ない。
今となっては先生方に褒められているが、小学生の特徴として、別のグループの子供と対立するという傾向にある。
実際、私の時もそうだった。
そして、その対立で何が有利にさせるかというと、そのグループの人数なのだ。だから私は偏らない人として、厄介な存在だったのだと思う。
また友達が少ないのは、大人しい・大人っぽいというイメージをつけられて、人が近寄ってこなかったのも一つの理由だ。
(あと、過去に本名で遊ばれたことがあってブチ切れた私は、遊んでいた人たちを怒鳴りつけて2名ほど泣かせたという過去がある。)

…まさか、友達がいなかったのは後者のせいか?

…まあ、後の祭り。気にしないことにしよう。

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そんなこんなで、友達が少なかった私は孤立していた。
何事にも興味がなく、得意なことに文句を言われた過去は拭えなかった。

そんな時に親の携帯を借りて動画サイトを漁っていたら見つけたのだ。

「VOCALOID」

というものを。

運命的な出会いを果たしてしまったと思った。

今まで感情を込めて歌われていた、いや、感情を込めて歌うものだと思っていた歌が、VOCALOIDという存在で一気に壊れたのだ。

初めて聞いた歌は、天ノ弱だった。(今でもボカロの中で一番好きな歌は天ノ弱である。)

天ノ弱は悲恋を歌った曲なのだが、歌っているのはボカロであり、感情なんて伝わらないだろう、そう思う人もいるのではないだろうか。
でも、私には伝わったのだ。
悲恋に悲しんでいる気持ちが。

それから私は六兆年と一夜物語という曲の「歌ってみた」を見つけた。その、歌ってみたを初めて聞いたのは当時流行っていた(のかは分からないが)「歌ってみた合唱」だった。

そう、そこにまふまふさんがいたのだ。

使われているイラストは男の人なのに、声はまるで女の人。こんな人が世の中にいるのか、と雷が体を貫いたように衝撃が走った。驚いた。

それから私はボカロとまふまふさんの歌ってみたを聞き漁った。毎日毎日。

興味がなく、何にも漠然とした気持ちだった私の意識は完璧にその2つで埋まっていた。初めて夢中になれるものができたのだ。

それにハマってからボカロと歌い手で語ることが多くなり、好き同士で仲良くなった。友達ができた。

今の私がいるのはこのふたつのお陰なのだ。

また、物心ついた時から「死」という漠然としたものへの恐怖心があった。ご飯中に死への恐怖を思い出し、泣き出すこともあった。(その節は大変な迷惑をかけてしまった。)
世の中の曲は明るいものばかりで、まるで「死」なんて存在しないかのように明るいものだけを捉えて進んでいく。
でも、まふまふさんはそうじゃなかった。明るいものの側面を切り取り、暗い部分を書き出し、「死生観」として曲を書いた。

そのまふまふさんが語る死生観が私に、こういう気持ちだよね、と言ってくれているような気がした。

本人は、2019年CUT10月号のインタビューにて、生まれた意味などなかった。のような曲は世間に必要とされていないのは知っている……というような事を言っていた気がする。(曖昧で申し訳ない)
けど、世間がどうであれ、私はまふまふさんの語る死生観を望んでいたのだ。嬉しいに越したことはない。

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これからも、まふまふさんは私の中で唯一無二の存在として、私の心に存在するだろう。

私もいつかなれるだろうか。

だれかの唯一無二に。

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