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あの頃コブクロに出会えてよかった【書く習慣 Day14】

この記事は いしかわゆきさんの『書く習慣』 #1ヶ月書くチャレンジ のテーマを元に書いています。

Day14 これまでに夢中になったモノやコト

中学の頃、コブクロに夢中だった。
「ここにしか咲かない花」のヒットで彼らを知り、曲も好きだったけど、黒田さんの声が特に好きだった。当時すごく流行っていたからいろんなメディアにも出ていて、お二人のトークが面白いことを知るとますます好きになった。お小遣いやお年玉を使ってインディーズのものも含めてアルバムを揃えた。

コブクロといえば路上ライブから下積みを重ねてきた二人。夢を歌うまっすぐで力強い歌詞は彼らの特徴の一つだった。その歌詞は部活や受験勉強に励む中で心に響いた。大好きな歌詞が本当にたくさんあり、ノートの端っこなんかにいつも書いていた。

そんな思春期真っ只中にコブクロに出会えたこと、とてもよかったなと思う。

自分の変化なのか時代の変化なのか(そういえばこの言い回しコブクロっぽい感じがする、一時期「時代」というワードが頻繁に歌詞に出てきた)、たぶんどちらもあると思うが、大人になるにつれて真っ直ぐで熱量のある言葉を素直に受け入れられなくなってしまった。「夢」とか「希望」とか「努力」とか差し出されると「うんわかったよ、ちょっとそこらへん置いといて」って言いたくなってしまう。

今はもう昔のように彼らの曲を熱心には聴かなくなってしまった。けれど、ふと思い出して当時の好きだった曲を聴くと、あの熱くて真っ直ぐな言葉がすっと届く。今でも励ましてくれる。もしも今新しく出会うアーティストが歌っていたとしたら拒んでしまいそうな真っ直ぐな言葉。それをただ楽しく、あたたかい気持ちで聴くことができる。素敵なことだなと思う。

誕生日を迎えると、そのときの自分の年齢と照らし合わせて、同じ歳の頃のコブクロはどんな曲を歌っていたかなと調べ、聴いてみたりする。あのとき夢中になって曲を聴き、テレビをチェックし、いろんなインタビューを読み漁り、少ないけれどライブにも行った。そんなコブクロは人生のお兄さん的存在なのだ。

7thアルバム「CALLING」まで集めた中で、全体の雰囲気が好きなのは「grapefruits」、グッとくるのは「MUSIC MAN SHIP」、インディーズ時代の良さを感じる「ANSWER」、この3枚が特に好き。書きながら振り返っていたら懐かしくなった。また聴こうと思う。

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