髪がうまく染められた。嬉しい。

前回染めたのはいつか日記を遡ってみたけれどみつからない(このnoteのことです)。前々回は8月になったばかりのとき。
たぶん4週間前の土日のどちらかだと思う。
だいたい3週間目くらいから気になるようになり、今回はそこから1週間粘った。特に誰と会うわけでも何か予定があるわけでもない。
3週間というのはわたしの感覚ではあいだが短過ぎる。

これまでは頭のてっぺんから前側の伸びたところだけを染めていた。
が、ちょっとハーフアップのようにして髪を掴んでみたら後頭部にもけっこうな白髪があった。
気は進まないがやってみるか…。
大雑把ではあるもののいわゆるブロッキングをして三面鏡で確認しながら少しずつ塗り、おおよそ塗り終えたところでいつものように頭の前半分を行った。
あーあ、2回使えないかも。
ふだんは1パッケージの半分の量を使うようにして、2回使えるようにしているのだけれど、後ろ頭を染めたぶん2回はもたなそう。しょうがないね。

そう、ハーフアップ。
まったく何か悪くいうつもりはないので見逃してほしいのです、ただの好みの問題なのですが、ハーフアップが嫌いでさ。
好きだった先輩やら友だち、いろんな人がしているし、ダンスの舞台やなんか、わたし自身もしたことがある。そういうそれぞれにまつわる事象とはまったく切り離された次元の、何かよくわからない部分でハーフアップが嫌いでさ。忌むみたいなものでさ。なんなんだろね。

いちおう説明としてはあるの。なんか中途半端じゃない? 頭の上半分だけ結わってさ。ぜんぶ結わきゃいいじゃない、それかまったく結わないか。
ダンスの舞台なんかではね、わたしは顔にもすごく汗をかくから、髪をおろした風情で踊りたい場合は顔に髪がつかないようにする必要があるわけ。それでハーフアップは都合がいい。顔にかかる髪だけをまとめられる。
でも本当はそんなの嫌なんですよ、半端でしょ。それをした時点で髪はおろしてないの、まがいものなの。
ここまで書いて思ったけれどきっとわたしにはなんらか原理主義みたいなものがある。細工をしたくない、みたいなさ。だからぜんぶ振り乱しておくかぜんぶ一緒くたに括っておくか、みたいなさ。

でも思ったんです急に。
なんで人々がハーフアップにすると思う?
理にかなっているからよ。
あなたがどんなに小細工だなんだって忌み嫌っていたところでハーフアップにはひとつ結びや三つ編みと同じくらい市民権があるの、わかるでしょ?

わかる。なんだ小細工って。

でも突然、髪をいろんなまとめかたしたりなんかしたらいいんじゃないかと、おもった。
それは例えば(いまの)職場に髪を結っていくことを選んでみたことにも少し関係がある。
どうせならやってみたらいいと思ったわけですよね。ヘアアクセサリーをつけるとかなんしか細工をするとか。練習すればできるんじゃないかな?!

ヘアアイロンは2014年ごろわたしの人生に登場した。セルフカラーは2020年、コロナで美容院に行きづらかったころから。バレエのまとめ髪は鏡をみなくてもできる(もちろんあるに越したことはない)。
最初からできたわけではなくて、練習したからできるようになった。若い頃は三つ編みをしていたのでもちろんそれはいまでもできる。しないけど。
ブローブラシを使ってドライヤーでくせをのばすのは数日前に唐突にできるようになった。
じゃあさ、ただゴムでひとつに括るだけじゃない髪型も練習してみたらいいんじゃないの?

なんのために?
なんのためだろうね。

どうせ髪を結わくなら髪飾りのひとつでも買おうかなと考え、でもそれってそのぶん人生が複雑になるってことかな物も増えるしって思考を巡らせながら、はたと、そう、はたと思った。
なんだ人生が複雑になるって。
いやなるでしょ髪を結うのみならず飾りをつけるなんて。

いやそれ普通じゃね?
普通に身だしなみの一部じゃね?

ふう。

人生は別に、複雑でもいいんじゃん?
やだ!
やだやだやだやだ!

なんなんだ。
じゃあやるなよ、なんなんだよ。

若い頃からずっと、髪をどうにかしたりする余裕がなかった。技術もセンスも根気もなかった。
もしやりたいならだけど、いまからやったらいんじゃないの? 楽しいかもしれないよ?

いやだ!!!

なんなんだあんた。いったいなんなんだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?