「2度目はナシだよ」
『白夜行』第9話やばい。
八千草薫さんのすべてが半端じゃないと思った直後に麻生祐未さんのやべーやつがくる。山田孝之さんなんて特段好きでも嫌いでもないはずなのに(こんな言い方すみません)、「どうせできないだろ」の色気と破壊力に何もかも持っていかれそうになる。『白夜行』おそるべし。
長いこと渡部篤郎さんが好きですね。
くせのある悪い役が多かったけれど、普通の役も素敵だと思っていて、どうにか真っ直ぐな役柄にキャスティングされないものかと願っていたものだった。
好きな作品は『愛なんていらねえよ、夏』です。
でももっと、もっともっと普通の役がみたかったよ。
ドラマも小説もまだなら小説が先のほうが絶対によくて、わたしは過去にドラマを先にみて心底失敗したなと思った。知らなかったから失敗したことにも気づいていなかったけれど、先に小説を読みたかったな。それからドラマのほうが断然面白かったと思う。
このころは普通に部屋にテレビがあったし、習いごとも週に2日くらいだったからテレビもみたしゲームもしたしレンタルビデオなんか借りてきたりもしてた。静かな生活だった。
あの生活がどうして終わったのかよく思い出せないが、思い出せるが、わたしは肺炎を起こして死にかけて病院に運ばれ、実家で静養し、また家を出た。死にかけた部屋を引き払って別の部屋に移り、長いことそのことを後悔して泣いて暮らした。戻りたいと言って泣いた。
だけどたぶんそういうことってひと繋がりで全部決まっていて、だって『白夜行』って2006年だから、ほとんど18年前?! わたしがしんだのは2011年。『白夜行』から5年も経っている。気が遠くなるね。
後悔するようなことは特にないはずなのにしみじみ思い出すといまでも帰りたいような気がするのはちょっとどうかしてるんじゃないかな。
次の部屋とその次の部屋があって、それからずっとこの辺にいる。ここに来たときはすぐに帰るぞ(どこへ?)と思っていたはずだった。いまはもう帰る気がない。部分部分を伏せながら書くのはやりづらいや。
何をして生きていたんだろうよく思い出せない。
でもだけどきっかけがあれば思い出すこともある。たとえばそのころにみていたドラマをみる、とか。そこにいたころ楽しかった。
もしかしたらいま少し、あのころみたいな生活をしているのかもしれない、仕事して帰ってきてドラマみたりしてさ。
住んでいた部屋の1階に洋食屋さんがあった。
8年か暮らしていて1度しか行かなかった。子どもだったのでチェーンでないレストランに入ったりできなかった。いまもできるとは言えないがいまよりもできなかった。今度行ってみようかな。
ドラマの内容は、覚えていないようでいて突然思い出す。あの頃の生活も覚えていないようでいて、あ、なんか、でもダメだそれはできないわかんない。
心にあることは心にあるからといってなんでも書けるわけではないですね。メリークリスマス。