眠るのを諦める /20230601
寝て起きるまでは今日なのでいまはまだ6月1日。
眠れない。
風邪薬やら何やらたくさん飲んでいるが眠れない。昨日一昨日は22時くらいにすとんと寝た。体調が悪かったせいもある。
よくなってきたら眠れなくなった。寝過ぎたのかもしれない。
明日は出社してやることがあるので寝ないとまずいなと思いながら2時間経った。会社に行く前はいつも新鮮に身構える。昔からずっとそう。大学生の頃からそう。人に会うのが怖い。人に会って何か失敗するかもしれないと想像することが怖い。
大学生のときに勤めていた新聞社はとても良いところで、同じ立場の人もそうでない人もみんな良い方ばかりだった。それにもかかわらずわたしはいつも全身が強張るくらい身構えていた。
でも良いところだった。何しろ好きなだけ新聞が読めたし、仕事がなければ勉強したり本を読んだりしていてもよかった。
肉離れはもう傷自体は治ってリハビリと鍼の治療を続けている。バレエも少しずつ再開した。ほんの少しだけ。ジャンプなし、片足で立つのなし。
発表会は7月31日なのであと2か月、正直間に合わないのでは?と思わないでもない。
怪我は治ると思うけれど、踊る練習をする時間が足りないのではないかと思う。
新しいトウシューズにリボンとゴムを縫っていた。トウシューズが合っていない気がして、サイズをひとつ大きくしてみることにした。いま使っているサイズの予備が何足もあるがどうするつもりなんだろっか。
それで、片足に古いシューズを履いてもう片方にリボンを縫っていて気づいた。
きつい。
足を入れているだけで血行が悪くなってくるのがわかる。こんなにきつい靴で踊っていたのか。
縦が少し短いかなとは思っていた。ゆるいより小さいほうが脱げやすい。だから踊っているあいだに踵が脱げないように足首のゴムをきつめにつけていた。履き口にぐるっと通してあるゴムもこれ以上ないくらい締めていた。
きつすぎたんだ。
コロナ前に比べて全然立てなくなっていて、すごく不安だったし焦っていた。無意識にどんどん締めていたのだと思う。
こんなにきつかったらそれは血行も悪くなるし、明らかにオーバーワークだったし、いろんなことが重なって肉離れをしたのだなあといまならわかる。
リボンとゴムをつけ終わって試しに爪先で立ってみた。もちろん壁につかまって、両足で。
ふくらはぎが痛い。信じられない、もう傷そのものは治っているのに。
無理かもなあ。無理かもしれない。脱いでからもしばらく痛いような感じがした。嫌な感じだ。
苦しいなあ。本当に苦しいや。
2年前はできたことがいまはできない。それは本当に怪我のせいだけかな。
ずっと以前に踊りの先輩が「トウシューズを履かないバレエなんてバレエじゃないよ」と言っていた。前後の文脈をすべて省略しているから彼女の言いたいことはこれだけでは伝わらないし、わたしはそう思っていないけれど、その言葉だけいつも強烈に蘇ってくる。
わたしと同じように大人から踊りを始めて、すべての基礎だからバレエもやっていた。「バレエは好きじゃない」といつも言っていた。
トウシューズを履かないバレエなんてバレエじゃない、ことはない、けど、言わんとしていることはわかる。目標をどこに置くかの話なんだと思う。
いやー、きっついなー。
でもせっかくだからひとつ大きくしたシューズを試してはみたい。間に合えば。
明日起きたらアイスコーヒーを淹れる。
それであと1日なんとかする。
いろんなことをなんとかしていきたい。