言いたかったことがあるんだ。

昨日に引き続き。
ネガティブな記事ばかり書くのもどうなんだろうと思うのだけど、試験が終わるまで推し様にも会わせてもらえないので捌け口が欲しいのです。許してね。

 昨日の記事を読んでいただくとわかるとおり、僕はとにかく何かと不器用で怖がりです。そして人も物も好き嫌いが激しい。本当は、言いたかったことが沢山あるんだ。父に、母に、姉に、友人に、先生に、先輩や後輩に、伝えたかったことがぜんぶ、僕の中でぐるぐるしている。


 好きなものを「好き」と言うだけで、周囲から色々なことを言われました。結局はどれも偏見で、知ってもらう努力をすれば、何かが違ったのかもしれないな。だけど、僕は残念ながらそんな勇気を持ち合わせていませんでした。

 サザンドラというポケモンがいます。
 僕の一番の相棒で、大好きなポケモン。
 あく/ドラゴンタイプで三つ頭の龍。分類は“凶暴”ポケモン。周りの人からは「怖い」「もっと可愛いポケモンにしなよ」と言われました。
 僕の心友は綺麗だよ。怖くない、優しい子だよ。そう言いたくて、でもこれ以上あの子を貶す言葉を聞きたくなくて、「この子は僕の相棒だから」と言うのが精一杯でした。

 長月夜くん、というアイドルがいます。
 ツキウタ。という作品に登場するキャラクター。
 公式から“地味”と言われる子で、アイドル気質かと問われれば僕でも首を横に振る。姉からは「かっこよくもないし、地味だし、何が良いの?」と聞かれました。
 歌が上手で可愛いんだよ!!と叫びたかった。彼の透き通った蒼い瞳が大好き。女性慣れもしていないし運動も苦手。だけど苦手を補って余りある歌唱力と、努力を重ねられる人柄が大好き。そう言っても姉にはわかってもらえないと知っていたから、口を閉ざしました。

 佐久間大介くん、というアイドルがいます。
 流石に有名かな?アイドルグループSnow Manのメンバー。
姉はよく「舘様とかめめのバレエみたいなターンが好き」と言います。バレエのターン、といえば詳しくない僕でもわかるのはピルエット。バレエ経験者の佐久間くんはピルエットがすこぶる得意で、彼の激しいダンスの中でターンはやけに優雅に見えます。
 舘様やめめのピルエットは僕の記憶上にはない。あったらごめん。姉が彼らのターンを“バレエみたい”と表現するのが不思議なのであって、決して2人を貶したいわけではないです。「表現が間違っている」と姉に言いたい。

 浦島坂田船、という歌い手ユニットがあります。
 僕が一生推すと決めている、宇宙で1番大好きな人たち。
 昨日の記事にも書いたけれど姉からは散々な酷評を受け、母からも“歌は下手”という認識をされ、何人かの友人からは「アイドルの方がカッコいい」と言われ…と割と滅多打ちを食らってきました。
 僕が彼らに命を賭していることを、家族は知っています。彼らへの中傷は、僕の心臓に杭を打つ行為です。つらくて悲しくて、泣きたかった。でも泣いてしまったらきっと相手が悪者になって、相手は機嫌が悪くなって僕の大事なものを全て奪ってしまう。僕が好きなのは等身大で温かい彼ら。かっこよさは二の次です。だけど価値観が違う人にそんなの通じません。
 だから誰にも何も言いませんでした。そもそも当人たちは「事実を言ってるだけ」と思っているでしょうし、味方なんてみつからなくて。
 何よりも言いたいのは「痛い」でも「つらい」でもなくて、「ごめんね」です。彼らは僕を救ってくれたのに、僕は彼らを護ることができなくて。不甲斐ないなぁ、と思います。だから、ごめんね。


 僕は何故だか、よく不幸を呼び寄せます。

 友人が病で亡くなったのも、僕の誕生日間近でした。大好きなアイドルたちを抱える事務所の社長が亡くなったのは僕の誕生日当日。元首相は僕の誕生日の前日に亡くなりました。
 ちなみに『舞姫』で有名な文豪も僕の誕生日に亡くなっています。
 僕の推し様がコロナにかかって40度以上の発熱をしたのも僕の誕生日近辺、生放送の特番などを控えた大事な時期に休むことになりました。叔母が末期がんを患っていることが判明したのも7月でした。

 遠出をするときにも悪事がついてまわります。
・一昨年9月、ライブ参戦のために静岡へ。ライブ後大型台風のために帰宅難民が大量発生、ライブ会場は避難所へと早変わり。
・昨年2月、ライブのため東京へ。メンバーが体調を崩してライブは中止。後に日程を変更して再度開催。
・本年1月、記憶に新しい能登半島沖地震。僕は新潟県にいました。

 不幸を呼んでしまうなら、いっそいなくなってしまった方がいいんじゃないか。そんなふうにいつも思います。僕が全ての元凶だなんてある種の傲慢で、僕の存在の有無に関わらずそういった不幸は起きる。そうわかってはいても、もう何年も手放しで喜べない誕生日を過ごしています。


 姉は精神病を患っています。といっても都合のいいもので、自分が楽しいときや親の目がないときなんかは基本的にご機嫌です。精神病なのか僕には甚だ疑問ですが、お医者様がそう言っているようなので追求しません。
 親は姉を気にかけます。仕事の時以外は大体つきっきりで、彼女の気分が沈まないようご機嫌取りをしています。そのあいだ、僕は基本ほっぽり出されてひとりでゲームや創作活動に勤しんでいます。

 親がいないときは、僕が姉の世話係です。4,5時間続くお喋り(当然のように僕の推しを貶したりする)に付き合い、あれしろこれしろという命令に従っています。姉妹じゃなくて主従。そういう関係にいつの間にかなりました。ゲーム対戦で僕が勝つと怒られます。だから僕は、ずっと知識のない弱者でいます。
 姉がいない場所では、僕は親の不満の捌け口です。今度は1,2時間ほど愚痴を聞かされます。面倒だ、今日はこれに付き合わされて、なんて。「貴方達への当たりはマシだよ」と言いたいけれど、それも機嫌を損ねるので黙って聞いています。

 家族内で、僕の話が出ることはありません。まるで存在しないか、家族でないかのように、いつも話は姉の意思だけで進みます。僕の進路の話をして1番に心配されたのは、僕の身でも学力でもなく、家のお金でした。

 努力をしているところを見せれば笑われるから、人のいないところでしか勉強ができなくなりました。勉強も運動も努力せずにできると、そう周りに思わせられるように。そうして僕が得た評価は「自分はできないのに、腹立つ」「お気楽でいいね」「この子は1人で大丈夫」の3つ。ぼくはみんなに認めてほしくて、たまにでいいから、姉じゃなくて自分を見てほしかっただけでした。ただ誰かに、褒めて欲しかっただけでした。

 僕は他人に干渉されることが苦手です。無遠慮に自分の領域に踏み込んできて、好き勝手荒らして、僕の宝物を嘲って…そういう人達に囲まれてきたからかもしれません。代わりに自分から世話を焼くのは好きな方です。特に年下は可愛がってしまいます。母性の星と呼ばれる、蟹座の生まれだからかもしれません。もしかしたら、周りの子たちには僕のような愛されない子になってほしくないのかもしれません。

 たったひとりでいいから、味方がほしかった。僕の話を聞いてくれる人が、僕の存在を肯定してくれる人が欲しかった。「頑張ったね」って頭を撫でてくれれば、それだけで良かった。それだけがずっと望みだったのに、ついぞ叶わないまま僕は来春には上京しようとしています。

 未来のことはわかりません。そもそも受験に失敗すれば上京の話もナシになるでしょうし、僕は相変わらず人前で勉強ができませんから、勉強に費やせる時間も限られています。例え大学に入れたとしてその先は?どこに住んで、何をするの?僕には未だ決められません。

 好きなものが沢山あるんです。
 本が好き。アニメが好き。音楽が好き。アイドルが好き。宇宙が好きで、動物が好きで、日本文化や日本史、寺社仏閣に日本刀も好きです。好きなこともやりたいことも沢山あります。この世界ぜんぶに、興味が尽きません。
 勉強が嫌いとは言いますが、自分の興味のあることを突き詰めて新しい知識を得る勉強は好きです。もっと知りたい。もっと色々なものを見たい。だけどそんなお金は僕にないし、親が使ってくれるお金もないから、僕は選ばなくちゃなりません。

愛される子だったら、やりたいことができたんでしょうか。
どうすれば愛されたんでしょうか。
どうしてこんな、愛されない子になっちゃったんでしょう。
『愛されたい』って言えればよかった。
『僕を見て』って言いたかった。
それすら言えない臆病者の自分が、僕は今も大嫌いです。

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