本当に欲しかったもの
自分に尋ねてみた本当の心
パートナーから突然「何でもひとつ買ってあげるって言われたら何がいい?」と問われました。
僕は即座に答えが思い浮かびませんでした。ちなみに今現在も答えを探している最中です。
本当は何が欲しいんだろう。
服かな、デパコスかな、ブランドバッグかな、ヴィヴィアンのピアス?もう夢を大きく持って3LDKの部屋?それともタブレット?PC?
色々思い浮かびますがどれを取っても「それひとつあれば絶対に幸せになれる」とは思えないのです。
何かひとつで幸せになれるのならどんなに素晴らしいことでしょう。
僕が心の内に求めたのは「安心できる幸せ」でした。
本当に一番欲しいものかはわかりませんが、永続する幸せが僕は欲しいのかもしれません。
不安もなく、ただ幸せに、僕の求める完璧な暮らし。
でも、それが手に入って僕はストレスフリーになるのかな、と考えた時、やっぱり答えは出ませんでした。
あなたなら何を欲しますか?
今私が読んでいる小説「真夜中乙女戦争」には破壊、愛情、憎しみ、慈しみ、色々な感情が入り交じって登場します。主人公の心の内が幾重にも描かれています。
嫌いなものを壊したらすっきりするかもしれない。
好きなものは守りたい。
当たり前のはっきりとした裏表です。
あなたは何かひとつだけ得られるのならば何を欲しますか?
生涯の伴侶、永続的な幸せ、高級品、安定した生活。
僕には既に生涯の伴侶がいる、なんて惚気けた話はさておき、何を望むか、あなたも考えてみてください。
治癒を最初に望まなかった訳
僕にはこれまでの記事を読んでくださっている読者の方々ならご存知の通り、精神疾患者です。
何かひとつだけ得られるならば、病気の治癒、それでも良かったかもしれません。でも不思議と僕はそれを望みませんでした。そして今も望んでいません。
正直、病気が無くなる、というのが怖いのです。
僕は11年間精神疾患と共に生きてきました。いえ、もっと長いかもしれません。
そんな常に共にある物がある日いきなり消えたとしたら、僕はどうなるのだろう、性格が豹変するんじゃないか、僕の個性というものはどこに行くのだろう。そんな不安が不意に顔を出しました。
普通の病気と違って精神疾患はその人のアイデンティティでもあるのかもしれない、と僕は考えています。
性格と病気の癒着が激しい物なのだと思います。
僕は何が欲しいのか、これからもう少し考えてみることにします。
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