しのぴぃ、花咲かせます。
はじめまして、o/sio FUKUOKA料理長の
篠原涼太です。
社内ではしのぴぃと呼ばれる事が多いです。
たぶん誰も気づいていないと思うんですけど、
sio株式会社では割と古株の料理人なんです。
(入社して丸2年経ちました)
存在感なくて、すみません。笑
今回は軽くこれまでの経緯と、 o/sioFukuokaに対する思いを言語化出来ればな、と思い書き進めていきます。
幼稚園の頃の夢が'Denny'sの料理人'
有名ファミリーレストランチェーンのDenny'sに幼稚園の頃両親によく連れてかれました。
そこで食べるオムライスがとても美味いんです!
半熟卵にケチャップライスに濃厚なデミグラスソース。
美味しい要素しかない食べ物で、釘付けでした。
今でもDenny's行くと、それしか食べないくらい好きです。
あの美味しさに感動して、幼少期の頃の将来の夢が
漠然と料理人でした。
そこから時は経ち、調理師専門学校へ進みました。
とりあえず学校通っとけば、なんとかなるでしょ、
みたいな軽い気持ちでした。
周りの人たちはそれこそ有名レストランへ食べ歩いたり、研修やらアルバイトをしてる中で、僕は何もせず地元のラーメン屋でアルバイトして、ただ、学校に通ってるだけでした。
その時は気づかなかったですが、考えが甘すぎでした。
就活中、フレンチへ進みたいと先生に伝えたところ
'お前じゃ、無理だ' とばっさり断られました。
知り合いのお店を紹介していただき、
浅草のカフェ業態のお店で働くことが決まりました。
それからは毎日のようにその時のシェフに怒られて、仕事に追われて寝る暇もなく、大変な1年目を過ごしました。
終電無くして歩いて帰るとか、仕事が終わらずそのまま朝を迎えるとか、今思えば、いい思い出です。(料理人あるある)
その時のシェフには社会人としての在り方、料理人としての在り方など、僕の基盤になることばかり学ばさせていただきました。
あの時の僕はほんとにダメな人間でした。見捨てず毎日毎日指導して下さったのは本当に感謝しかありません。
自分の甘さにようやく気づいて、料理をもっともっと深堀りしたい!と思った時にちょうど鳥羽さんが求人募集のTweetしているのを見て、迷わずDMを送りました。
そこからとんとん拍子で入社が決まりました。
(当時鳥羽さんと面接の際、スーツで行って、入社後o/sioスタッフに小馬鹿にされたのはここだけの話です)
sio株式会社入社
一つ星レストランの姉妹店、丸の内o/sio
で働くことが決まりました。
当時のo/sioはジャンルレスでランチは定食、ディナーはアラカルトからコースまで幅広い料理を提供していました。
料理人だったら、どんな料理でも美味しく提供する、という鳥羽さんの言葉を体現してるお店でした。
憧れだったレストランでの仕事、まず最初に驚いたのが料理の解像度の違いでした。
なにを狙って、どんなカットが正解なのか、突き詰めるところまで突き詰めてたのが、衝撃でした。
食材のレイヤードにも感銘を受けました。
想像もつかないような食材同士の組み合わせ、どう調理して、一皿にまとまりを作るか、凄すぎて言葉にならなかったです。
木田さん(当時o/sioのシェフ、現在sio.Hotel'sのシェフ)と一緒に働けたのも、たくさん勉強になりました。
いつ何時でも最前線を突っ走ってて、料理に一切妥協せず、背中で語る兄貴分のような存在でした。
ほんとに毎日驚きの連続でした。
と同時に自分の何も出来ていないことに対する焦りがありました。
日々の業務をただこなすのではなく、意識を持って仕事することを心がけました。
そうすると一歩一歩、小さかったかもしれませんが、確実に自分がスキルアップしていくのを肌で感じて、仕事が楽しくなっていきました。
ただ丸の内はコロナのダメージを直で受けました。人通りが少なくなり、売り上げも低迷。いろいろ試行錯誤したものの、休業にならざるを得なかったです。
そんな時鳥羽さんはo/sioをリニューアルオープンしてしまう事を考えます。大きな決断だったと思います。
炭火焼き肉×イタリアン、大胆すぎました。
これが功を制し、連日満席のお店に成長していきました!
そんな中、福岡に新店舗としてo/sioの2号店の立ち上げの話が上がりました。
’凡人にはチャンスはなかなか訪れない'
木田さんが僕に言ったこの言葉がフラッシュバックされました。(たぶん木田さんは言ったこと覚えてないです…笑)
与えられた数少ないチャンスを無駄にしてはならない、と思い、すぐに行動に移しました。
そして福岡へ異動が決まりました。
福岡着弾
福岡に来たこともないですし、新店舗オープンの立ち上げもやった事ないですし、立ち上げメンバーもsio株式会社の主力級人物がいるわけでもなく、とても不安点ばかりでした。
ただ、福岡の人、皆いい人です!
ほんとに暖かい人ばかりで安心しました。
居るメンバーでどう、戦うか。これに尽きます。
準備期間中は勉強になることばかりでした。
セールストークだったり、人の育て方、現場の空気感や雰囲気の作り方など、学ぼうとしても学べないものばかり得られました。
料理は、何度も何度も試作して、
サービスもほとんどの方がアルバイトなので、基礎的なところを、たくさん突き詰めて、ひたすらロールプレイングを繰り返しました。
少しずつではありますが、良くなっていくのを感じました。
自分に足りないもの、出来ることそれぞれあると思いますが、全部引っくるめて、カバーし合ってお互いに尊敬し合いながら仕事出来る空間、仲間を作っていきたいです!
叱咤激励受けながら、いよいよ明日オープンを迎えます。
色んな方々の支えがあり、ここまで来れました。
まだまだスタートラインに立てたばかりですが、お世話になった方々に料理で恩を返していくのが、僕の使命だと思います。
誰の責任にもしない事、全て自分の責任だと思うこと。
誰よりも動いて、考えて、結果を出す。
しのぴぃ、花咲かせます。
福岡で幸せの分母、増やします。
よろしくお願い致します。
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