だるま焼売と台湾甜商店へ
今日は通院日。今日は病院の送迎バスの時間に間に合わず、駅から病院まで歩いて行った。健康的。その後、病院に出たついでに、福島駅で所用を済ませる。
お昼は、前に一度行ってお気に入りの「だるま焼売」にて「炭火焼き豚と焼売定食」。実はこれ前回食べていて、今日は「ヤキブタ卵丼と焼売定食」を食べよう!と思って来たのだけど、いざお店に来たら、焼き豚があまりに美味しかったのが忘れられず同じのを頼んでしまった。
食べ応えのある焼き豚と、大ぶりな焼売。どっちも辛子必須。この店はご飯も美味しくて、しかもセルフでお替わり自由。これで税込1,050円はお値打ち。梅田ではあり得ない、福島ならではのコスパ。8月にまた福島に所用があるので、次こそは「ヤキブタ卵丼と焼売定食」にしよう。
梅田ー福島間は徒歩で。その後、本屋で少し本を買う。いっぱい欲しい本があるけど、今の僕には高嶺の花だ。本も高くなったよね。今って文庫一冊で900円とかするのな。昔は6〜700円だった気がするんだけど。図書館で借りるのは、相変わらず苦手。所有できる喜びが薄いのと、本の紙の匂いが好きなのだ。図書館の本は、大抵、煙草臭かったりする。
前から行きたかった、梅田の阪急三番街にある台湾スイーツの店「台湾甜商店」へ。
九份芋満足と、パインパッションソーダ。相方と台湾に行った時に九份には行ったのだけど、阿柑姨芋円の芋圓が観光客でいっぱいで食べられなくて、ずっと食べてみたかったのだ。調べてみたら梅田で食べられるということで、行ってみた。
芋圓は、芋を原料にしたお団子みたいなもの。台湾甜商店の芋満足は、モチモチした食感で、角切りの芋も入っているし、タピオカもトッピングされてる上、甘いかき氷がかかっている。シロップもほんのり甘い黒糖の風味で、サラッと食べられて美味しい。台湾の九份で見たのより全然洗練されているけど、日本で食べられるのはありがたい。
パインパッションソーダは、パイナップルとパッションフルーツの果肉に、ナタデココが入っていて、太めのストローで飲む感じ。パッションフルーツのプチプチした弾ける感じと、ナタデココの食感が楽しい。ミスタードーナツの台湾粉粿(フングイ)マンゴー&パッションフルーツも大好きで何度も飲んでるんだけど、台湾の独特の食感を持つスイーツは僕は好きらしい。特に夏には合うなあ、って思う。芋圓ともども、美味しかった。
本当は、相方と、台湾の現地で、一緒に食べたかったんだけどね。旅行先で食べることを断念したものは、大抵、帰国してから「食べておけば良かった」と後悔する。台湾の夜市で苦しんだ「臭豆腐」ですらも、今は食べてみれば良かったと思っている。
もちろん、芋圓を食べ損ねたおかげで、その後、観光客の全くいない市場の屋台でお汁粉を頼み、オプション(色んなものを入れるかどうか尋ねられる。漢字だけでは分からないので、当てずっぽうに決める)で「姜汁」を入れてもらったために、大量の生姜汁(後で気付いたがもう遅かった)入りのお汁粉にのたうち回るという思い出ができた、というのもあったけれども。相方が、腹を抱えて笑っていたな。そうよね、「姜」から「生姜」が思い付けなかったのは、我ながら不覚だった。でも面白かった。日本じゃお汁粉に生姜の搾り汁なんて入れないものね。これも台湾ならでは。
海外には行きたいなあ、って思う。僕は日本が好きだし、愛しているけれども、だからこそ、日本以外の国のことを知るべきだと思っている。もちろん、ただ現地に行って観光地を回るパックツアーなんて願い下げだ。飛行機と宿泊先だけを決めて、空港からの移動も、どのお店に入るのかも、どこへ行くのかも自分で決めたい。事前に現地の文化や言語を勉強して、現地の人と話をする。そうでないと僕には意味がない。上海や台湾で、事前に必死に覚えた中国語を、筆談で頑張って通じた喜びは何物にも代え難い。サイパンで色んな人と英語で話せたのも楽しかった。旅行に赴くのは、その土地の文化を学ばせてもらうことだと僕は常々考えている。
「観光とは収奪である」と書かれていた本を読んで、僕は物凄く納得したし、その認識を失ってはいけないとも思っている。旅行先で、ところ構わず写真を撮りまくる人を見ると、ガッカリする。それは、国内海外問わず。現地に住む人にとってそれは日常であって、それを面白がって写真に収めるのは失礼極まりないことだと思うのだ。僕が読んだ本では、それを「収奪」と言い切っていたが、その気持ちが僕は良く分かる。
一度、伊勢神宮(外宮。内宮の鳥居前には「カメラでの撮影はご遠慮ください」と書かれている)の拝殿の写真を撮っている人がいて、僕は心底腹が立って怒鳴りつけようかと思ったのだが、相方の手前、怒るのはやめた。が、後でその話をしたら、相方も同じことで腹を立てていた。神様に向かってカメラを向けてはいけないことくらい、来る前に学んでおくべきだと思う。礼拝の仕方一つとってもそうだ。帽子を脱がない、荷物を持ったまま、手水舎の使い方を知らない。伊勢神宮と出雲大社の礼拝の作法の違いも知らない。何をしに来たんだ。観光地に行くとイライラする。だから、僕と相方が旅行に出かけた時は、できるだけ観光客のいない場所に行った。
また旅行できるといいな。