Photoshop/ レタッチバレしない!自然な人物レタッチのコツ
お世話になります。朗読サービスaudibleにハマっている現役グラフィックデザイナーのsenatsuです。
今回は、Twitterのほうで「知りたいことを教えてください!企画」で、寄せられました
「陰影を壊さずにレタッチするには?」こちらへのアンサー記事になります!
消したり、ぼかしたり、塗り絵のようになってしまうレタッチを克服するには、陰影と骨格への理解を深めることが大事です。
押さえる要点への理解と、なぜそこを押さえるのか?の見方の解説も交えて、
レタッチばれしない!自然な素の美しさを惹きだしていける講座になります。
褐色の肌がヘルシーな女性ですね。そばかすをすべて消したり、肌をぼかしたり、白く明るくしたりしていないのに、AFTERの方がいっそう健康的にみえませんか?
いいレタッチは、レタッチを感じさせない、本当にそう撮れた写真に見えることが一つ大事なことです。
レタッチャーとして、撮影の現場に同行した時に気を付けていることは、
実際にメイクさんがどこをメイクしているのか見て、撮影でどちらから光をあてているのか、さらにモデルさんの肉眼でみた印象をよく記憶しようと努めています。
ありものの写真でも、カメラは肉眼より写りすぎるので、この人を見たら実際はどう見えたかを想像しながら、綺麗にしていきます。
めんどうなはずのレタッチが、そう考えると少し楽しくなりませんか?
大きく分けて6つのコツがあります。
【 1 】目のまわりの陰影
青く囲んだ部分が、少しくぼんでいます。ここがくぼむと、疲れた印象に見えます。
では、なぜくぼんで見えるのでしょう?
平面の写真から「くぼみ」と認識するには、暗い面と明るい面が隣接しているからです。上を向いてる面に、光があたってはねかえり、くまをより暗く強調しています。
解消するには、明るい面を少し暗く、暗い面を少し明るくしましょう。
明るいトーンレイヤーの作成
調整レイヤー>トーンカーブを作成>トーンを明るくする
肌で一番明るい箇所あたりを起点に、上に持ち上げてください。
こちらにマスクをかけ、ブラシ(B)白(#FFFFFF)、流量10%、不透明度10%くらいで解除していきます。
暗いトーンレイヤーの作成
さきほどと同じ要領で、今度は暗いレイヤーを作ります。
この方法はとてもオーソドックスな肌レタッチ法になりますが、
大変時間がかかるうえに、慣れるまでは思うようにいきません。
skin pro アクションをお使いいただくと、より簡単に綺麗に仕上がります。
もしよろしければ、そちらもご検討くださいませ。
【 2 】ほうれい線の陰影
同じ要領で、ほうれい線を進めます。まずは、骨格への理解から。
ほうれい線は、「線」ではありません。
側面に落ちる影から、上向きの面の明るい面への切り替わる場所です。
実際に手で触ってみてください。歯の上にのっている肌が上向き、
ほうれい線と呼ばれている部分は「線」ではなく、側面の「面」のはずです。
なので、「ほうれい線」として線を消すようにぼかしたり、皴になった箇所を消しても、解決にはならないのです。
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