クモを見かけたらサンバを思い出せば怖くない
小さい頃から、昆虫のクモが無理だ。
どのくらい無理かというと、漢字の「蜘蛛」だけでもう無理だ。
この間、歯を磨こうと洗面所に向かうと、タオルに奴がいた。久しぶりの対面だった。同居人に助けをもとめ、奴には大変申し訳ないが昇天してもらいゴミ箱に葬った。それから3日間はろくに眠れず、奴を葬ったゴミ箱の上には重しを乗っけて二度と開けることなく日々を過ごした。
だけどもしクモを克服することができたら、こんな恐怖に怯えることなく、この先の人生とても豊かなものになるのではないだろうか。
ついに今日、クモと向き合ってみようと思う。
クモの何が恐怖なのか
まず何がこんなに恐怖なのか整理してみる。
イラストを書いてる途中でもう心が折れそうになるくらい、本当に気持ちが悪い。というか、こんなんだっただろうか。あまりに直視していないせいで記憶が曖昧である。
特に嫌なのが、腐ったブドウくらい柔らかそうな丸いおなかと、茹でる前のスパゲティくらい細くてたくさんついている足だ。なるべくポジティブな例えで心を落ち着かせたい。昆虫は足が多いほど嫌悪感がある説を友達がとなえていたが、ムカデよりクモの方が無理だ。
タコとクモの違い
だけどちょっと待ってほしい。柔らかそうな丸い部分とたくさんの足があるのは、タコも同じなのだ。
タコは大丈夫だ。どうぶつの森の住人にも採用されているくらい、キャッチーで可愛い部類に入る。何が違うんだろう。クモとタコの違いを探るため、少しずつタコをクモに近づけてみる。
まだ大丈夫。
ちょっと怪しくなってきた。
あ、これはよくない。クモに見えてきた。
なるほど、足が横につきお腹がクビれることでクモを想像してしまうらしい。
足を置き換えてみる
足を変えることでキャッチーにできないだろうか。
うーん、うーん。クモから遠くなりすぎずに可愛くなる方法は・・・
お!!!!
これは可愛いかもしれない。天使のような可愛らしさ。いや、このボンキュッボンで羽が生えているのは、アレじゃないだろうか。
サンバ!!!!!
サンバだ!!!!
素晴らしい技法を思いついてしまった。今度クモに出会ったら、このサンバ技法で撃退してやろうと思う。
でもこの記事は二度と読み返したくない。
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