#日常感覚
ラーメンにプリン入れようと思ったことないの
二十代半ばぐらいまでの遅刻は、だいたい自分と時間の操縦が甘かったり下手だったりするせいが多かったけど、この歳になって気付く遅刻は、その頃の自分のものさしじゃ解れなかった誰かの気持ちだったりする。
車を運転するようになって知ったのは、雪道がめちゃめちゃ滑るってこと。真冬の練習試合でよその中学校まで送ってくれる母を、友達の隣でのろいと詰った。そういう記憶に今が追いついて、しまってある場所でじんじ
白ではない雪とか、そういう類
たとえば、雪は白ですと言われてもどうもピンとこない。雪は雪の色をしていて、ぜんぜん白みたいに均一じゃないから、たぶん自分にとっての「好きな色」ってそういう類なんだと思う。
目の前に24色ぐらいの色えんぴつを並べられて「はい、この中から好きな色を選びましょう」と言われたら、比較的迷わないでいくつかの色は選べると思う。
たぶん、紺と白を選ぶ。普段着てる服とか持ってる小物もだいたいそんな感じで、
孤独になるための衛星電話
ジャングルの中で男がバレーボールに話しかけている。たしかそういうシーンだった。
ソファの片端で、父親がリモコンを握ったままいびきをかいている。テーブルの向こうのテレビではつけっぱなしのWOWOWが流れてた。鬱蒼とした木々をバックに、伸び切った髭と白Tシャツの、分かりやすいぐらい漂流しましたスタイルで男がなんか頑張ってた。
焚き火の向かい側に、マジックで顔が描かれた小汚いバレーボールが置か
守りたい人たちと出会いすぎてこの様だ
スーパーは結構、失くしかけている季節感を補給してくれる場所のような気がする。毎年クリスマスの買い出しぐらいに開設するあのお正月コーナーのおかげで、次の年の鏡餅を買い忘れなくてすんでいる。ただその鏡餅を食った記憶は、ここ数年ない。
あれを包丁で切り分ける気が、なんか起きない。たぶんあのちょっと食材離れした形に包丁を入れる作業が、自分の中で調理のカテゴリに入っていないんだと思う。だから「がわ」が