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「人間性」パーカーに思いを馳せる2024年

本当になんなの?どこで買ったの?

お久しぶりです。さめこです。こっちにいない間も元気にSTAYやらせてもらってたんですが、あんまり筆を取ろうという気になれず、こんなに間が空いてしまいました。
東京最終日が終わりましたね。私はこの最終日がワールドツアー最初で最後の参戦だったんですが、まじ本当に良すぎて涙が出ました。やっぱり舞台でキラキラ輝いてるキッズを見るのが人生で一番幸せですね。ずっと見てたい。本当に楽しかったです。
でも、今回話すのはワルツの話題ではありません。(なんで?)なんか突然3RACHAについて語りて~~って思ったので、うちらが全幅の信頼を置くあの天才作曲集団について話します。

さて、3RACHAが練習生時代から組まれたユニットなのは周知の事実ですが、その練習生時代のユニット曲を聴いたことがある人はどれくらいいるんでしょうか。
私は今年STAY3年目のぺーぺーなんですが、なぜかスキズの曲を聴く前に3RACHAの過去曲から聴き始めるというよくわからない道を辿ったため、おそらくやたら詳しくなってしまっています。私より玄人はきっといるんでしょうけど…素人がでしゃばってすみません…

3RACHA単体のユニット曲は、スキズのデビュー後もちらほらリリースされていますよね。We Goとか3RACHAとかHEYDAYとか…どれもリリックが強気で刺激も強くて、名前にぴったりな曲調でだーいすき。
でも、忘れちゃいけないのがハンジソンの「ナムジャチングイッソヨ?」で有名なあれ。WOWです。ダンスラチャじゃない方です。
スキズじゃ絶対聴けない若くてやんちゃな雰囲気がたまらないですよね。三者三様の口説き方してるのもかわいらしいです。

そんな唯一無二の魅力がある過去曲たち。彼らは事務所に黙ってYouTubeとSoundCloudに曲をアップロードしていたんだそうです。なんと今も聴けちゃうんだからありがたいですよ。
3RACHAの本気(マジ)HIPHOP、聴かないとガチで損だと思います。ていうか、こんな才能の塊たちが一般人になる未来があったかもしれないと思うと本当に恐ろしいです。デビューしてくれてありがとうすぎる。
ということで、私がおすすめしたい3RACHAユニット曲を3つ紹介したいと思います。

①SCENE STEALERS (Prod.CB97)

영화 속 씬 스틸러 처럼 비트위의 씬 스틸러로 존재감을 보여주려고 합니다.
映画の中のシーンスティラーのように、ビートの上で存在感を見せます。

概要欄より


シーンスティラーとは、主役の見せ場を盗むような存在感のある脇役のことだと言われているとか。一昔前の西洋映画のような雰囲気のバースで構成されていて、めちゃくちゃおしゃんなジャズなのにリリックはすごく挑戦的なんです。ラップなんだから当たり前って言ったらそうなのかもしれないですけど、それとは別に一般化できない激しい感情が乗っかっている気がします。既にSTAYさんが和訳してくれているものがあるのでぜひそちらを見てみてください。

個人的に特筆したいのは、「分量がなくても一言話せば主役より目立てる」という主題と、「800万が見たHellevatorならこの道が地獄行きだろうと怖くない」という部分です。
分量とはサバイバル番組のことでしょうか?事務所内の評価のことかもしれません。正解を知る術はないけど、芸能界といういばらの道をたくましく生き抜こうとしていくエネルギーがあるのは確かだと思います。そんなエネルギーが、ジャズ調の落ち着いたベースから見え隠れしているように感じます。チャンビンこの時まだ高校生なのに…覚悟が決まりすぎてて大人だ…

次に800万が~の部分ですが、この曲が作られた時点でヘレベが既に制作されていたんでしょう。公開されたのはヘレベ公開の1か月後なので、ちょうど800万回再生されていたと思われます。当時の彼らは800万を背負ってHellevatorに乗っていったのに、もう1億回再生されてるよって泣 まじでよかったね泣


②Small Things (Prod.CB97)

작은 행복에 대한 내용으로 바쁘게 지내며 소소한 행복을 놓치고 있던 현실에서 사소하지만 작은 행복을 느꼈던 일상을 그리워 하는 노래입니다.
忙しく過ごしながら、些細だけど小さな幸せを逃している現実で、些細だけど小さな幸せを感じていた日常を懐かしく思う歌です。

概要欄より

↑え、切なすぎる……て思ったのが第一印象です。Runner's Highで「6ヶ月で書いた曲が30を超えた」というリリックがあった記憶があるんですけど、もしそれが本当だとしたら人間のキャパ超えてる。1週間で1曲以上は仕上げてる計算になります。当然忙しいはずですよね。
夢を追いかけるたびに日常の幸せを感じなくなっていく、そういう当時の冷たい現実がひしひし伝わってきて、胸が痛くなります。

3RACHAの過去ユニット曲って、基本的に重々しくて尖った曲が多い印象があります。リリックにスラングがバチバチに入っているのはもちろん、自〇率とか、未成年喫煙とか、いわゆるタブーなことをモチーフにした曲もあるし。かっこいいけど、ずっと聴いてたら胸焼けしちゃいそうな苦しさもあって。
そんな中で、このSmall Thingsはすごく爽やかな曲です。爽やかな風の中で、都会を散歩しながら聴きたいバイブス。特に、「ほゎん♪」みたいな音(シンセサイザー?)がかわいくて気に入ってます。不安定なテンポの中で、不思議なシンセサイザー音が一定で鳴っているのが癖になります。

あと、サビのCB97の甘くて伸びる歌声が雰囲気にマッチしていて好きです。「いつも父さんが言ってただろ」って最後繰り返す部分、自分自身に言い聞かせているみたいでオタク泣いちゃう。


③NXT 2 U (Prod.CB97)

친구와 친구의 여자친구 사이에서 갈등을 담고 있다.
友達と友達の彼女の間での葛藤が含まれている。

概要欄より

友達の彼女を好きになっちゃった話ですね。しかも歌詞見る限り、彼氏(自分の友達)は彼女を本命だと思ってなさそうなんですよね。登場人物彼氏くん以外誰も幸せになってない。悲しい。
友達の彼女が(彼氏に相手にされなくて)寂しい時、一晩中電話をしているのは自分で、いっそのこと自分のものにしたい。でも彼氏は自分の友達だから、罪悪感があって行動に移せない。そういう葛藤を表現しているんだと思います。
例えば「君は俺の傍で いや 俺の隣にいてくれればいい」って部分とか、「傍で」を「隣」にわざわざ言い換えちゃうところがいじらしくて苦しくなっちゃいます。恋愛感情を的確に表現するのがうますぎる。そりゃパボラドもアイラキも生まれるわけですね。
ていうか、そう考えるとアイラキって彼氏側の話?どっちの気持ちにもなれるということですか?早急に説明してほしいです。こちらは本気だよ。

最初のフックはJ.oneから始まりますが、現在とラップの仕方がだいぶ違っていてびっくりしました。ちょっとダミ声っぽい感じ?今になって聴くと新鮮な気がします。ダークで生意気な雰囲気のあるラップと、歌唱パートの感傷的な歌い方のギャップがたまらないです。
次のSPEARBパート。勢いよくラップしたかと思ったら、最後はそっと呟くように終えるところがもう大好きすぎます。がつがつと行く勇気はなくて、こちらはあくまでも受け入れる姿勢を崩さないっていうのが切なくて、少女漫画を読んでいる気分になります。
そして最後のCB97が静かに「No flex zone, No Friendzone」「 I know better You know」と歌う部分。No flex zoneには「格好つけなくていい場所」、Friendzoneには「片方が恋人になりたいと思っている2対2の友人関係」という意味があるそうです。
自分が大切にされていないとわかっていて、それでも今の彼氏が諦められない好きな人がいる”という状況をしっとり歌いきるバンチャンさん(当時19歳)、ポテンシャル高すぎ。


いかがでしたでしょうか。スキズで再リリースされた楽曲や、公でパフォーマンスをしたことがある楽曲は避けてみたのですが、もし手違いがあったらすみません。ぜひ見に行きたいので、その際はリンクと一緒にコメントしていただけたら嬉しいです。

ちなみに、タイトルの「人間性」パーカーはYouTubeでのライブハウス動画のものです。詳しいことは言いませんのでぜひ見てみてください。若くてヤンチャな3RACHAくんたちが見れます。

最後になりますが、3RACHAのユニット曲をまとめてCDとして出してくれないかな〜って毎回思います。そしたら何枚も買うのに。
でも、当時の彼らにしか歌えないリリックだってあるだろうとも思ったりして。音楽は、人間の心の移り変わりを知る1つの手段なんだとつくづく感じます。
現在進行形でたくさんの音楽を作ってくれる彼らに、ありあまるくらい感謝を伝えたいですね。

ここまで読んでいただきありがとうございました! さめこ



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