蛍と月の真ん中で

蛍と月の真ん中で/河邉徹

父親の影響でカメラマンを志望する大学生が、昔父親が写真を撮った土地を訪れる。その土地の人との出逢い、触れ合いで、考え方、生き方が変わっていく。

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とりあえず、さ、大学の友人、宗教じゃないんかーい。よくて学生団体やん。

いや待てよ、そもそも明里のお母さん、どこかの偉い先生のすごい〜〜〜とか、それこそ宗教に走ってもおかしくないやん。なんなら、どっちも知り合いにいるわ。(過程はどうあれ、どちらも今は寛解状態と聞いてよかったなと思ってる次第です)

そのあたりは、作者の方の人柄が出るところなんだと思う。


きっついなぁと思ったのは、明里がひとりで東京に行って、病院から連絡がかかってくるところ。
身内にそれに近い人間がいたら、わかると思う。知らない人からしたら、こんなことでということがきっかけになる。肝が冷える。医者じゃないから、何もできないし。子どもの勢いみたいなものはあるやろうけど、親からしたら堪らないだろうなと。
怒るというより、悲しいの方が強いかもしれない。これは自分の立場のせいかなとも思う。後から結果だけ知らされるのが、1番悲しい。

そして学生時代の友人って、偶然同じ年に産まれて、近くに住んでいたから、同じ教室に居合わせただけなんだって、今更ながらに実感しているところ。その中で、本当に性格的に合って、仲良くなって、長年一緒にいられる人なんて、ごく僅か。年なんて一回り違って、住んでるところも育った環境も全然違って、それでも趣味が同じで…って人の方が、長続きするし、一緒にいて楽しい。

不思議なもんだなって思う。だから、無理に学生時代に友達作って、気を使いながら一緒にいてって、絶対に必要なことではないんだろうなって今なら思うし、当時の自分に言ってやりたい。

辰野町を訪れたので、物語に出てくる場所の写真を撮った。

大城山

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横川の蛇石

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辰野ほたる童謡公園

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