社畜サラリーウーマンとハードボイルド・ワンダーランド 前編
こんにちは、サブレです。
タイトルに深い意味はありません。ハルキストの皆様本当に申し訳ありません。
今回は私が音楽を始めたきっかけをざっくりと不純な動機も含めて話しましょう。
だらだら書いちゃいそうなので前編と後編に分けます。
まず私が音楽を好きになったのは小学校の頃です。
鍵盤ハーモニカもリコーダーも満足に吹けずに音楽の成績も凄く悪かった私は、音楽の授業の度に憂鬱な気持ちでした。それこそ周りの子達はある程度ちゃんと出来る子ばっかりだったし、嫌いなことに挑戦するほど私も強い人間ではなかったしで、多分みんな私を下手っぴだなーと思ってたんだろうと考えるとまた気分が沈んでいくの繰り返しで、どうにかして音楽の授業を休む方法を考え始めていた頃です。
先生が急に歌のテストをやると言い出して、私は前の方だったので、あれ!?あと2〜3人で私の順番じゃん、って考えてしまってからはずっと心臓がばくばくして、先生に呼ばれた時はあまりの緊張で両手両足が一緒に前に出てたらしく爆笑が起きてしまい、もう嫌だ、もう学校行きたくない、くらいにはなってたんじゃないでしょうか。
すると先生が、サブレちゃんは恥ずかしがり屋さんだけど、声は小さいんだけど、声がとっても綺麗だし練習したらもっと上手になれるよ、とか謎理論の「そこはかとなくいい感じですね」みたいな褒め方をするから、私はきっと慰められてるんだろうな、と凄く惨めな気持ちになったんですが、同時に、じゃあ大きな声出したらどうなるんだろう、みたいなアホの子特有のよく分からない疑問が出てきて、それだったら大声で歌ってみようと思い、歌ったら、クラスのみんなからめちゃくちゃ褒められて、当時のサブレさんは歌うことがとても好きになりました。
…それがお世辞だとも思わずに。
カラオケに行って絶望したのは良い思い出です。
月日は流れて中学生の頃、当時はクラスでバンドがめちゃくちゃ流行っていました。その頃ガールズバンドっていうのはあんまり今と違ってメジャーではなかったのもあって、皆はラルクとかオレンジレンジとか男バンドばっかりでした。
そんな中私はというと椎名林檎とかYUIとか矢井田瞳とかちょっとグレてるお姉さんっぽい方がギターを担いでカッコよく歌ってるのにあるあるの表現でいうと雷に打たれたような気持ちになって、気が付いたら親にギター買って!!ってお願いしようと画策していました。
が。
当時サブレ家の金銭事情はかなり悲惨でとっても貧乏。本当に引くほど貧乏。
近所に住んでるお姉さんのお下がりの服を貰うのは勿論、ご飯は毎日質素だったし、家電も貰い物、ジュースとかも高級品で麦茶ばっかり飲んでるような家計状態でした。まぁ貧乏自慢のエピソードはいくらでもありますが、この辺にしておきます。
その当時の楽しみとしては父の実家にあったファミコン、スーパーファミコン等周りの子達が持ってるゲームとは1世代、2世代古いゲームをしたり、中学になってからは親戚のお兄さんがお古のパソコンをくれて、それでネットゲームをしてました。
ネットゲームはそれなりにやり込んでいてゲーム名は伏せますが、当時そのサーバーで一番強いギルドの副ギルドマスターをやってました。
それはもう人間を辞める勢いでした。
当時の私のメインキャラはその職業だけに限っていうとサーバーで1番か2番だったんじゃないかな…試したことないから分からないですが。
一応そのゲームの事を面白おかしくブログに書いてアフィカスになったりRMTしたりしてある程度お金を稼いでました。そのお金で課金アイテム買うんでプラマイゼロなんですが。
一応言っておくとRMTは違法行為ですからね、絶対にやっちゃダメだよ?
何せこんな状態でギター買って、なんてとても言えず、ネトゲ廃人ながらも何とか公立高校に入学した私は中学の同級生に吹奏楽部のステージに誘われます。
どうやら見学に来た人に演奏してくれるらしい。
うわ、楽器ってこんなにうるさいんだ。でも嫌じゃない。この迫力やばいな。しかもめっちゃみんな楽しそう。なにこれめっちゃかっこいいやん。あ、あれドラムだよね。ドラムってめっちゃ音すごいな。あれって両手両足がバラバラに動いてるんだよね。あのお姉さんドラム叩けるなんてすごいな。私もあんな風にドラム叩けるようになりたいな。できるかな。
いや、無理だよな。
鍵盤ハーモニカもリコーダーも満足に吹けない人間が無理だよな。
誘ってくれた友達には悪いけどこの演奏終わったら帰ろう。
あ、演奏終わった。帰ろう。
…
……
…………
入部届にサインしてました。
だってその先輩が「とりあえず入ってやってみてダメだったら辞めればいいじゃん。まぁ絶対に君は夢中になると思うよ。だって私も今の君みたいな感じで入部したけど今すっごく楽しいもん。ねっ!一緒にしよっ!!」ってめっちゃ勧誘をしてくれまして。
訳:入部するって言うまで返してくれなかった。
あれは本当に怪しげな宗教の勧誘のような、はたまたアム○ェイの、…おっといけない。
まぁ事情はどうあれ吹奏楽部に入部することになります。結論からいうとあの3年は本当に楽しかったです。吹奏楽部のメンバーとは未だにご飯行ったり飲みに行くくらい続いてます。
ただ安易に入部をした私には凄まじい壁がありました。
…楽譜が全く読めない。
ヘ音記号ってなんやねん。
ここがドの意味が分からん。
譜面は結局何とかほんのちょっと読めるようになったのですが、打楽器の基礎練習ってね、トイレの鏡の前にメトロノームを置いてやるんですよ。
1人で。
そこでフォームをチェックしながらひたすらに練習台を叩く。毎日。毎日。
そうです。
メトロノームとお友達になるんです。
え。
もう一回言いますよ、
メトロノームとお友達になるんです。
と言った感じで前編は終わりにしましょうかね。
今日書いたのはサブレさんがようやく楽器を始めることになるまでです。
どれだけの方が見てるかは分かりませんが、誰かひとりでも暇潰しになればこれ幸いです。
それでは。