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インターンで良い評価を得る知見
結論、インターンシップで良い評価を得るために最も重要なのは、「メタ認知」です。
5日間や1ヶ月などの短期から中期、長期までさまざまなインターンが存在しますが、どれも共通して重要なのは「メタ認知」であると私は考えます。
この記事ではメタ認知を通じてインターンで良い評価を得るための考え方と手法を私の経験と反省を基に言語化します。
対象読者
インターンシップに参加予定の学生
インターン中により良い評価を得たい方
就職活動に向けてインターン経験を最大限活かしたい方
自己紹介
プロフィール
大学3年(電気電子系)
成績は悲惨
Web開発ちょっとできる
ハードウェアとソフトウェアちょっとわかる
インターン経験
教育事業を行う若めの企業(規模100人程度)で1年半
ソフトウェアエンジニア
大手インフラ企業の自社サービス開発(フロントエンド)【5日間(報酬あり)】
急成長スタートアップ【5日間】
自社で業界トップのサービスを複数展開するミドルベンチャー【5日間(報酬あり)】
上場し第二創業期を迎えた大型スタートアップ【1ヶ月間(報酬あり)】
選考通過率約0.8%の新規事業提案インターン【3日間】
私はこれまで、上記のように様々な期間のインターンシップに参加してきました。
これらの経験から得られた評価と内省を通じて、インターンシップの期間に関わらず良い評価を得るための核心について考察してきました。今回はその考えを言語化していきます。
良い評価とは何か
良い評価の定義
良い評価とは、ここでは端的に「相手の期待値を超えること」と定義します。
良い評価のもたらす恩恵
そして「良い評価を得る」すなわち「相手の期待値を超える」とどうなるかといえば、
時給など報酬が上がる
チームメンバーや顧客との関係値が深まる
仕事が楽しくなる
早期選考や特別選考に案内してもらえる
内定をもらえる
といったメリットが発生します。
メタ認知とは
では、相手の期待値を超えるにはどうすれば良いのか、それは前述した「メタ認知」を取り入れることが最も重要です。
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「メタ認知」とは、自分と自分を取り巻く状況を俯瞰的に見ることです。
インターンシップに限らず、チームワークを伴う業務で活躍するには、自分の立ち位置と組織の期待を常に俯瞰的に見る必要があります。
組織からの期待役割=ベクトル
私たちは仕事をする上で、顧客からもチームからも、量だけではなく方向性の一致も期待されていることを念頭に置くことが重要です。
つまり、仕事はスカラーではなくベクトルで測られるということです。
例えば、あなたが120の仕事量をこなしても、組織の求める方向(ベクトル)と50%しか合っていなければ、実質的な成果は60にとどまります。
一方、80の仕事量でも、組織の求める方向に90%合致していれば、実質的な成果は72となります。
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このように、単純な量(スカラー)ではなく、組織の求める方向性(ベクトル)に合わせた行動が重要です。
一見、単純な話ではありますが、方向を意識せずに常に俯瞰的に物事を捉えることはできません。
相手が何に期待しているのか、要素に分解する
では、期待されているベクトルに則った成果を効率的に生み出すにはどうすれば良いのか。それは量よりもまず方向を見定めることです。
相手が期待している方向を見定める方法
この方向を見定めるために、相手が求める具体的な要素を明らかにします。
インターンシップにおいて、受け入れ企業の期待は多岐にわたります。
私が複数のインターンシップを通して実感した主な期待値要素:
基本的なビジネススキル(コミュニケーション能力、時間管理、報連相など)
専門的なスキル(ソフトウェア開発、業務に関連するドメイン知識など)
学習能力と成長意欲
チームへの適応力
組織に新たな視点や手法をもたらす力
まず初めに考えるべきことは、「なぜ勤務先の組織はインターンシップを実施し、採用活動に取り組んでいるのか」ということです。インターンの採用人数や実施内容、組織の状況、市場など外部環境の状況によって期待される要素は変化していきます。
そして、組織がインターンシップを実施する目的を理解した上で、次のような視点で考えることが重要です:
組織の成長への貢献
自己の成長プロセスの可視化
チーム文化への適応と貢献
これらの要素を意識しながら、組織が求める基本的なビジネススキルと専門スキルを着実に磨き実践していくことが、インターンシップでの成功につながると考えます。
自分の能力と期待値を比較する
期待値を把握したら、それを基に自分の現在の能力を客観的に評価することが重要です。以下の観点から自己分析を行いましょう:
現在持っているスキルと経験
技術的なスキル(プログラミング、ツールの使用など)
ソフトスキル(コミュニケーション、チームワークなど)
成長可能な領域
短期間で習得できそうなスキル
長期的な学習が必要な分野
この比較を通じて、自分の強みを活かせる部分と、重点的に成長が必要な領域を特定することができます。
これにより、インターン期間中の具体的な行動計画を立てることが可能になります。
みんなができることをちゃんとやる
インターンシップに限らず、基本的な業務や日常的なタスクを確実にこなすことは極めて重要です。
私がやったこと(抜粋)
日報をしっかりめに書く
共有できる情報はわかりやすくまとめて共有する
Slackの文体を組織の文化に合わせる
チームメンバーの情報を収集する
相手の目を見る
これらは誰もが実践できる基本的なことですが、実際にきちんと実行している人は意外と少ないものです。
このような「誰でもできるが意外とみんなやらないこと」を着実に行うことで、チームメンバーや顧客と信頼を気づきやすくなります。
また、これらの基本的な行動を着実にこなすことで、より重要な業務やチャレンジングな機会を任せてもらえる可能性が高まります。
私は常にこの考え方を実践し、実際に良い評価を得ることができました。
中長期的な活躍をイメージさせる
多くの採用担当者にとって、インターンの最終日がゴールではありません。
彼らはインターン最終日までの成長具合、貢献具合だけでなく、入社した後の活躍も重視しています。
つまり、自分の将来の活躍をイメージしてもらえているかどうかが重要です。
私がやったこと(抜粋)
どんな人物を求めているのか理解する
募集要項や現場社員の資料を見る
中期経営計画書や決算説明資料を見る
直接聞く
インターン期間中
常に俯瞰的に自分を捉える(上記の通り)
中長期的な活躍をイメージしてもらうことを意識しながらインターンに取り組むことで、採用したいと思ってもらえる可能性は高まると思います。
終わりに
拙い文章と思考力ですがここまで読んでくださりありがとうございます。
インターンシップでの成功は、プログラミングなど特別なスキルだけでなく、メタ認知能力と組織理解の深さにかかっていると私は考えています。
この記事で紹介した考え方を実践することで、学生の皆さんがインターンシップでより良い評価を得るだけでなく、将来のキャリアにも活かせる知見となることを願っています。