女子大生、はじめてのR-1グランプリに挑戦する。
私、遂にやっちゃいました。
今まで完全に観る側だったお笑いの世界に、
演者として飛び込んでしまいました。
現在、興奮冷めやらぬままこれを書いています。
1.エントリー前のおはなし
私は大学お笑いの亡霊そのものでした。
私は約2年前の春、同郷の友人に誘われ、
プロの芸人を多数輩出する、かの有名な大学のお笑いサークルに入会しました。(入会しただけです。)
しかし、入会金5000円を支払ったものの、他に兼サーしていたり、モチベーションが保てなかったり、そもそもネタを作ることが出来ず、相方がKーPOPにのめり込んだことで、
結局ネタを作ることも、活動に参加することもなく姿を消しました。
(年度末に先輩へのメッセージを求められたときは、勿論、誰?状態で、ひっそりとLINEグループを退会しました。)(人生でいちばん無駄だった5000円の使い方でした。)(できれば返してほしい。)
とはいえ、私はお笑いが大好き。
芸人さんと一緒になってお笑いを楽しみ、賞レースに熱くなる日々から、一瞬でも大学お笑いに興味を持ち、芸人のカッコ良さに憧れた自分を思い出しました。
こんなに時間に余裕があるのも大学生のうちや!
後悔するもんか!
でもなんか小っ恥ずかしかったので、家族にも友人にも元相方にも内緒で、思い切って締切日にエントリーシートを送付しました。
ポストに投入後、言葉にできない高揚感で胸がいっぱいになりました。
2.エントリーしてしまった後のおはなし
出番は年明けすぐとのこと。
(R-1は自分で出演日を探さなきゃいけないから大変だ😭)
私は締切ギリギリに出したので希望日よりもだいぶ早いその日に大いに焦りました。
と同時に、同じグループに劇場でよく見かけるあの人がいたり、お笑いの1ファンとしてテンションが上がる場面も。(舞台裏では普通の人間でした)(当たり前だけどね)
なのに年が明けてもネタはざっくりとしか考えられておらず、
小道具を買って練習を始めたのは当日の昼でした。(出番は16時)(大反省)
私が作ったネタは、コントもの。
吉本新喜劇や吉住のネタに親しんでいた私にとって比較的やりやすかったのが理由です。
しかし、2分の間にどれだけわかりやすくオチまでいけるか、そしてどれだけ笑いを散りばめられるか。
2分って意外と短くて、ちょっとミスしてしまうと超えてしまう危険性アリでした。
練習を始めるのが遅かった分、電車の中でも会場に向かう道でもブツブツと唱えていました。
でも、声を張って本気で演じる時間はなく、ぶっつけ本番の状態でした。
3.遂に当日、会場に着いてしまった後のおはなし
会場に着くと、既に人がわらわら。
芸人さんがよく持っている衣装かばんを持った人や、小道具が入っているであろう大きなリュックを背負った人、私と同じような若い女性もいました。
検温後、コロナの追跡情報を記入。(劇場みたいやなぁ)
グループが呼ばれると、出場者が列になって並び、エントリー費2000円(お年玉袋から直で出させていただきました)と、確認事項を行いました。
【確認事項】
・会場側が貸し出してくれる小道具の有無(イスや譜面台等)
・音源の有無(使う人は、操作してくれるオペレーターを連れて来なければなりません。私はなし。)
・「飛び出し」か「板付き」か。
前の人が聞かれていて初めて知ったこの言葉。
急いでGoogleで検索しました。
ほうほう、「板付き」とは、開演スタートで幕が開いた時にすでに舞台の上に演者が立っていることで、「飛び出し」は、開演してから出てくるどーもどーも!!みたいなやつか。
危うく恥をかくところでした。
(自信満々で「板付き」と答えました。コントなんでね。)
あの(憧れの)エントリーシールを貰い、控え室へ!
控え室といっても、椅子がただ均等に並べられた空間で、出演者たちが着替えをしたり最終確認を行っていました。
(私はずっとそわそわしていました💦)
緊張は最高ボルテージに到達。
ミスって何も言えずに終わったらどうしよう……
2分15秒で強制終了って、練習ではスムーズにいってもいつも2分ちょい過ぎてたよ……
簡易控え室から移動し、舞台裏の椅子に座っているときは、どうやってここから逃げようかとばかり考えていました。
さまざまな不安が頭をよぎりながらも、
あっという間に私の出番に!!!!!!
(出るタイミングがわからなかったのもいい思い出です。)(スタッフの人に2回くらいどうぞって言われた)
登場して舞台を見渡すと、客席はまばらなかんじ。
同い年くらいの男子大学生もいて変なかんじでした。
自称清楚系女子大生。
先生の前では優等生を演じていましたが、友達の前ではお調子者。
そんな私が先生の前でふざけ倒すような、
自分の殻を破る瞬間が遂に!!!!!!!!!!
最初の第一声を乗り越えれば、あとはいける‼️
と、右手を挙げるのを合図にテンション高めで挨拶してからはあっという間。
まず、無事に2分以内に終えることができたことに、何よりもほっとしました。
いや〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お笑いって楽しいなぁ!!!!!!!!!!!
普段の自分の殻を破る場所。何しても恥ずかしくないし、むしろ恥ずかしいことが進んでできる場所。
それと同時に、
人を笑わせることってこんなに難しいんか!!!!
と実感しました。
でも、でも、、、
お願いだからもっと笑ってくれ、、、、
って感じでした。
ドラマが大好きで、昔は脚本家になることが夢だった私にとって2分間でこんだけ展開あるネタ、絶対おもろいやろうと自信満々でしたし、
何より、こんな見た目、THE☆女子大学生な私が舞台にたって変なことするだけでおもろいですよね?????
、、、、
実際に演じてみて、ネタ中は緊張で客席をみる余裕も無かったし、目線もどこ見てるのか分からない上のほう。
でも、唯一感じ取れたのが笑い声でした。
(クスクス笑ってくれた2,3人の方、ありがとうございました😭)
劇場でも、私らの笑い声が1番、芸人さんに伝わるし、救われるんやなぁって気付きました。
と同時に、お笑いの難しさを痛感。
私の変に凝ったしょうもないコントよりも、『この人何してるんやろ?』ってぐらいの、意味わからんパワー系のネタのほうがよっぽどお笑いの価値がある。(聞こえてきた音だけでめちゃくちゃおもしろかったです。)
人を笑かすって簡単なようで、ほんまにほんまに難しい。
でも、この『笑わしたろ!』という意気込みと葛藤こそが、演劇やスピーチにはない、お笑いの楽しさでもあるんやなと思いました。
4.無事終了!!!
出番が終わり、鬼のスピードで会場を後にするも、
言葉にならない冷めやらぬ興奮‼️
楽しかった!!!!!!!出てよかった!!!!!!
ウケた訳じゃないねんけど、
思わずクセになりそうな感情。
いや〜〜〜世の芸人さんはこれを感じるから頑張っているのか。
めっちゃウケるってどういう感じなんだろう。
そしてこれを生業にする芸人さん、やっぱかっけぇっすわ。
会場が渋谷にあったこともあり、興奮のままにそのまま原宿まで歩き、こないだ令和ロマンのYouTubeで見た原宿のくら寿司へ。
なのに興奮のせいか、寿司が全く喉を通らず、茶碗蒸しくらいしか食べられませんでした。
私の夢が叶ったと同時に、芸人さんの気持ちがわかったような気がした、実りある1日でした。
今年はこれからも、元相方を誘ってM-1とか、THEWとか出たいなとおもいます。
結果発表はまだなんですが、不合格でもまったく悔いはありません!!!
合格してたら何かの間違いかと疑うわ!
分かり次第、追記にてお知らせしますね♥
では、長々と書いてしまいました、
これが、私の初めての賞レース、R-1戦記です。
とても、楽しかった!!!!!!!
【追記】
結果はもちろん惨敗でした^^
いまだに残っているアマチュアさん、芸人さん、本当にリスペクト、、、✨
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