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トリサンブルー!いつまでも!
コザクラインコは家族になりたかった子だった。
大学時代にネトゲで知り合った子が飼っていてお勧めしてくれた。
可愛いしふわふわでよく懐いて愛おしい憧れの鳥だった。
私にとって幼い頃から鳥と家族になることは夢だった。
初めての鳥は絶対にコザクラインコにしよう!そう決めていた。
でも、鳥のブリーダーをしている方の店に行ったらセキセイ、文鳥、ジュウシマツ、ウズラ、キンカチョウしかおらん!お店には色々な鳥がいっぱい!
でもでも、ワシは友達に勧められたコザクラインコ欲しい!!
コザクラインコが欲しい!どうしてもだ!
だが、産まれるのはまだ先だとブリーダーは言う。待てぬ!!
待てぬなら飼ってしまおう他の鳥。
ワシの中でとにかく喋る鳥が欲しい!に変わった。
そこで「そこにいる青いセキセイインコを譲ってくれませんか?」と聞くと『そのセキセイは脚が生まれつき悪い 。オカメインコのオスと玩具を無料であげるからその子はやめた方がいいよ』
でもワシ、青い鳥どうしても欲しい!
お前の考えブレッブレやな!と思われた読者諸君!
そう!私は風見鶏!
今いる幸せの青い鳥のがまだ生まれていない謎のコザクラインコより運命を感じる!という考えから当時、大学2年生の私はレインボーセキセイインコを迎え入れることになった。ブリーダーの方とは3回は争った。
でもどうしても青い鳥が欲しい!
ワシはブリーダーに「たとえ障害があってもいい!だからなんだ?!その子は幸せの青い鳥で、どんな時でも私も彼に幸せを与えることを約束する。その子は私が一生幸せにしてみせる!」
ブリーダーから、青い鳥(千円)と鳥籠(三千円)で購入し、ブリーダーが餌と玩具を無償でくれた。
さあ、新しいおうちに向かってチャリで帰ろう!
ここが、君の新しいおうちだよ!
家に到着し、家族で様子を見守っていると彼はギャーギャーと大きく鳴きまくる!
私のイメージだと、肩に鳥を乗せて可愛いわね、うふふ~♪というのを想像していたので、話が違うじゃないか!と肩を落とした。
名前は母が名付けた「そら」になった。
3年目、そらはもう喋らないのだろうか?と話すのは諦めていた。
彼が覚醒したのは3年後だった。
喋らない間も変わらず言葉と愛情をかけ続け、手に乗せ一緒に遊んだ。
フードも安心出来るものだけを与え、誕生日等の記念日には様々な玩具を買い与えた。
いつの間にか、彼は様々な玩具で遊ぶうちに賢くなり、更には自身の力で生まれつきのハンデを乗り越えていた。
その時ある日突然、家族全員に『おはよう!』と大きく挨拶をし始め、その後は7年の生涯にわたり人語を巧みに操り会話出来るようにまでなった。
そして、飛ぶのが上手くなると かいぬしにとって困ることがあった。
ホバリングしながらカップラーメンと唐揚げを狙ってくる!
鳥を傷つけずに防ぐのは至難の業だ。
かいぬし は とても こまった!
遊び終わりは勝手に小屋の中を自由に行き来しする。
留守番電話の内容に家族の代わりに返事をする。
※留守電なのでもちろん聞こえていない。
父の問診票を母が読み上げると、代わりに返事をする。
競馬が大好きで、キタサンブラ〇クから戴いたトリサンブルーと名乗り、一人で競鳥実況!
日曜日はいつも勝負を仕掛けてくる。
けっして め を あわせては いけない!
自他ともに認める三冠牡小鳥!
責任を負えぬなら 絶対飼うな!動物を。
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