シェア
再加熱珈琲
2020年8月23日 00:24
高校二年生の時、好きな女の子がいた。一目惚れだ。その子は周りからマドンナと言われるような美貌の持ち主で、透き通った絹のような髪の長い女の子だった。ただ、目が見えなかった。学年が上がった当初、夏休みが仕事で潰れるという理由でクラスの誰も手をあげなかった図書委員に彼女は立候補した。僕も続いて立候補した。これはただ僕が友達がいないだけで、かつ小説が好きだったからだ。特に下心などない。委員の