【夜語り】エデン条約を読み解く鍵は宇宙世紀にあった?ガンダムで語るブルアカ

⚠️注意⚠️
夜語りは深夜テンションで語るガバガバどころかスカスカ。ゲイの末路だと評される脳みそで頭を空っぽにしながら寝る前の脳内に流し込む珍説シリーズです。

⚠️注意⚠️
ガンダムの知識がない方が多いかもしれないので、ガンダムの解説を『かなり』厚めにしています。ごめんね。興味がなかったら読み飛ばしてね。


みなさんこんばんは
東宝怪獣ガイガンから感じるペーネロペー成分に脳を焼かれた谷岡です。
ガイガンのデザインは石原裕次郎のサングラスが元ネタだとデザイナーの方が語っていました。
とにかく私はペーネロペーが好きで、脳が焼けますよね。
ということで今回はブルーアーカイブを語ります。


エデン条約

・・・・・・つまるところ。エデン条約というのは、「憎み合うのはもうやめよう」という約束。
トリニティとゲヘナの間で、長きにわたって存在してきた、確執にも近い敵対関係。そこに終止符を打たんとするもの。
互いが互いをじられないがゆえに、久遠に集積していくしかなかった憎悪を解消するため、それに代わって新たに信頼を築き始めようとするプロセス。
より簡単に言おうか、つまりはゲヘナとトリニティの平和条約だ。

エデン条約編 プロローグ 百合園セイア

かなりふわふわしたことを述べていますが、ここで大切なのは厳格な定義ではなく、いがみ合いをやめて仲良くしよう。という関係です。
もうすこし整った形式のものはエデン条約調印式(1)で語られています。

エデン条約が締結されるとその後、両学園の首脳部は古聖堂にて「エデン条約機構」の創設に同意することになります!
そうするとトリニティとゲヘナ・・・・・長年敵同士だったこの二つの学園は、お互いの間で行われる紛争について、共に解決するという義務を負うことになります!
この古聖堂で締結されるということもあり、神聖な戒律の守護に従い、その義務を誠実に果たすことが期待されるのではないでしょうか!

エデン条約編 三章05「エデン条約調印式」 川流シノン

エデン条約というのは、両校の間に締結された、事実上の終戦協定や和睦協定と言って差し支えありません。
そして、これはセイアの感想だけなく、ヒナも同様に述べています。

あれはれっきとした平和条約、私はそう考えてる。

エデン条約編 二章07「新しい視点」空崎ヒナ

ではなぜエデン条約がガンダムのサイド共栄圏と結びつくのでしょうか?
と、その前に連邦制について、おさらいしておく必要があります。

連邦(れんぽう、英: federation、独: Bund)とは、2つ以上の国(州)が1つの主権の下に結合して形成する国家形態である。聯邦ともいう。対義語は単一国家。
比較的弱小な国家や都市、自治共同体(植民地の個々を含む)が自治権もしくは独立を保つために連盟または同盟して、周辺の比較的強大な国家(宗主国は強大である)には単一の主権国家として、内部的には盟約(憲法を含む)を結んだ構成体どうしの独立関係を維持し統治する体制である。

Wikipedia 連邦

ゲームの舞台であるキヴォトスは巨大な連邦学園都市であると設定されています。
この中では、連邦制を敷いている。ということが注目ポイントです。
ゲーム本編中でも、学園ごと(学校ごとに)自治区があるという設定があり、また、そのことを前提としてゲームが演出されています。

ゲヘナとトリニティの関係

先ほどエデン条約の解説の際に述べたように、ゲヘナ学園とトリニティ総合学園の仲は非常に悪いのです。
トリニティ総合学園は連名式生徒会長制度ですが、連名のうち1人、聖園ミカの象徴的なシーンが、本編にあります。

それはね・・・・・・ゲヘナが嫌いだからだよ。
私は本当に、心から・・・・・・心の底からゲヘナが嫌いなの。
ゲヘナのあんな、角が生えたやつらなんかと平和条約だなんて、冗談にも程があると思わない?考えるだけでゾッとしちゃうよ。
絶対裏切られるに決まってるじゃんね?背中を見せたらすぐに刺されるよ?
そんなこと、させるわけにはいかない。

エデン条約編 二章17「そんな世界も(1)」 聖園ミカ

聖園ミカの思想についてもう少し掘り下げましょう。

ミカは明確にエデン条約に反対する立場です。

本編の展開に少し触れると、ミカこそがトリニティの真の裏切り者です。
ゲヘナと手を組みたくがないために、第三勢力を引き込もうとしました。

ナギちゃんもほんと、優しいっていうか優しすぎるっていうか・・・・・創作の中の明るい学園物語じゃないんだし。そんな都合の良い話、現実には存在しないのに。
私たちはこういう、もっとドロドロした世界の住人だってこと、そろそろ分かってくれても良い頃なのにね?
・・・・・・そういうわけだから、ナギちゃんを返してくれる?大丈夫、痛いことはしないよ。まあ、残りの学園生活は全部の中かもしれないけど。
私がアリウスと和解したかったっていうのは、本当のこと。
この子たちは、同じゲヘナを憎む仲間。
アリウスだって元々はトリニティの一員。先生には前も言った通り、この子たちもゲヘナに対する憎しみはすごいよ、私たちに勝るとも劣らない。むしろこの子たちこそ、純度の高い憎しみを持ってるとすら言えるかもしれない。
だから手を差し出したの。志を共にして、ゲヘナと平和条約を結ぼうとする悪党たちをやっつけない?って。
ああでも誤解してほしくないな、先生。別に権力が欲しいわけじゃないの。
私はゲヘナをキヴォトスから消し去りたい・・・・・本当にただ、それだけだから。
トリニティの穏健派を追いやって、その空席をアリウスで埋める。
もしかしたら新しい連合になるかもね?必要なら新しい公会議でも開いて・・・・うん、それも良いかも?
それで、新たな武力集団を得て再編されたトリニティが、ゲヘナに全面戦争を仕掛ける。そう、これが私の計画!

エデン条約編 二章17「そんな世界も(1)」 聖園ミカ

ある程度、トリニティの過激派為政者の思想感がわかったところで、ゲヘナ学園側はどうでしょうか?
ゲヘナ学園の為政者である羽沼マコト議長はトリニティ総合学園に対し、次のように言及しています。

何を隠そうこのマコト様は、トリニティを憎んでいるアリウスと前々から結託していたのさ!
ティーパーティーの内紛も、クーデターも、私は最初から知っていた。全ては今日の計画のために!

クーデター・・・・・?
いつの間にそんなことを・・・・・・つまり先輩は、最初からエデン条約を結ぶ気は無かったと?

ああ、そんなことこれっぽっちも興味無いね!私の関心はずっと、邪魔者どもを片付けることだけ!
いつまで経っても姿を現さないティーパーティーの奴らをおびき出すため、あくまでそのために条約へ同意する振りをしていたのさ。
そのついでにヒナまで片付いた、こんなラッキーなことはない!キキキッ!
そのために、アリウスは多大なサポートをしてくれた。この飛行船だって私たちの友好の証としての贈り物・・・・・・敵の敵は味方ということだよ、キキキキッ!!

エデン条約編 三章07「火と灰に染まる日(1)」 羽沼マコト 棗イロハ

では、これらの前提条件と、基礎的な情報を頭に入れた上で、いよいよ本題のサイド共栄圏を見ていきましょう。

一年戦争

人類が、増えすぎた人口を宇宙に移民するようになって半世紀が過ぎていた・・・

【中略】

宇宙世紀0079、地球からもっとも遠いコロニー都市、サイド3は地球連邦政府に独立戦争を挑んできた
この一か月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた
人は自らの行為に恐怖した

機動戦士ガンダム 1話 ナレーション

語るまでもなさそうな、よく知られた一年戦争ですが、サイド3、ジオン公国はとんでもない暴挙をしてしまいました。
おそらくご存じかと思いますが、ジオン公国軍は地球に対し、「コロニー落とし」を仕掛けました。
時系列では本編の前日譚に当たるため、当然本編には登場しませんが、機動戦士ガンダムの冒頭で語られています。

この一年戦争で、総人口の約半数が死に絶えたとガンダムの物語冒頭でも延べられており、このことは戦後も尾を引きます。
例を述べると、サイド4のコロニー群はジオンの攻撃で壊滅しましたし、サイド5も付近の宙域が戦場になっています。
一年戦争後のコロニー再生計画などから考えると、ジオンの攻撃がどれほど苛烈だったかということがわかるかと思います。

コロニー戦国時代から見る光景はキヴォトス?

宇宙戦国時代とは、『機動戦士Vガンダム』で語られた時代区分です。
本編何話で語られたかは、Vガンダムを視聴可能なサブスクリプションに加入していないことや、DVDセットを持っていないこともあって確認できませんでした。ごめんなさい。
簡単に説明すると、コロニー群同士で戦いを繰り広げている状況を戦国時代になぞらえた。ということです。
同じスペースノイド、同じ人間で、戦争をしている。ということです。
普通であれば連邦軍が出張ってきそうなものですが、この時代では連邦政府自体が弱体化しているので、軍が動かせないという事情があります。

おそらく、ゲヘナもトリニティも、同じ連邦生徒会に連する学園でありながら、このような戦乱状況にあったと推測されます。
ブルーアーカイブにおける連邦生徒会はゲヘナ・トリニティ両校にはそれぞれで対応せよと言うようなことを言っています。

各学園の自治区で起きた事件につきまして、基本的にはそれぞれの学園に対応を委ねています。連邦生徒会の無間な介入はかえって無責任かと考えます。

エデン条約編 三章05「エデン条約調印式(1)」 七神リン

エデン条約にもさしたる興味はなさそうだと川流シノンが伝えている通り、連邦生徒会という組織としては関わりはしないという方針のようです。

前書きが長くなりましたが、サイド共栄圏を語ってみましょう。

サイド共栄圏

私たちスペースノイドが欲しているのはまず自治権の確立です
連邦はこれを決して認めません
認めた瞬間に主従が逆転してしまうことを知っているからです
理由は明白です
現在の地球圏の生活はエネルギーも食料も、経済活動そのものも、7つのサイドと月があるからこそ回っている
地球という惑星単体ではもはや20億のアースノイドの口も賄えないのが実情です
対してスペースノイドは地球を切り離しても十分に自活することができる

【中略】

月と7つのサイドの連帯を強化し、中央を間引きした経済圏を確立する
すなわちサイド共栄圏の建設
各サイドが経済協定を結び地球を排斥すれば、地球は経済的になんの価値もない田舎になり果てる

機動戦士ガンダムUC RE:0096  16話「サイド共栄圏」 フル・フロンタル

フル・フロンタルはサイド共栄圏構想をミネバへこのように語りました。
丁寧に概要と問題点を語ってくれたフロンタルですが、サイド共栄圏に対して、ミネバは次のように反論しています。

聞いてしまえばつまらぬ話だ
連邦を収帳の外に置いたサイド共栄圏の構築・・・
変わろうとしない者に変われと要求するより、無視してしまえばいいという
人類の革新を夢見たジオン・ダイクンの理想からは遠い
地球を人の住めない星にして人類を残らず宇宙へ上げようとしたシャアの狂気・・・熱情からも程遠い
お前は本当にそれでいいのか?

機動戦士ガンダムUC RE:0096  16話「サイド共栄圏」 フル・フロンタル

サイド共栄圏はなにがマズいか?はミネバがフロンタルにさらに反論していますが、要点を以下にまとめます。

  • サイド共栄圏構想は宇宙ばかりが栄える→地球は地球だけで経済、エネルギー、農業を行わなければならない。そのために地球を西暦時代のように再び汚してしまう。

  • 富めるモノ・貧しきモノという階級を地球と宇宙で押し付け合う構造問題の立場を入れ替えただけだ。

という点にまとめられます。
エデン条約にはこのような懸念は出てきませんが、最重要人物の連邦生徒会長という人物をお忘れではありませんか?

連邦生徒会長がなにを考えていたのか?

ゲーム内では連邦生徒会長は失踪している(ストーリー上ではその時点では会うことはない)ので、なにを考えていたのかははっきりとわかりません。
ですので、描写から読み取る必要があるのですが、極端に描写が少なく、ここが連邦生徒会長の人柄を難解にしている点です。

条約によって生み出されるエデン条約機構(ETO)・・・・・・あれを武力集団と捉えたところで、あれはナギサが単身で統制できるようなものじゃない。
万魔殿のリーダーであるマコトも、ナギサと同様の権限を持つことになる。
それだけじゃなく、他のティーパーティーや万魔殿のメンバーに対してもある程度の権限が分割される。だからETOが誰かひとりの意志で本来の目的を失って、暴走するようなことは考えにくい。
もちろん、その全員が協力するなんて事態になれば、理論的にはあり得ることかもしれないけれど・・・・・・
そもそもの話として、もしそんなことができるのなら、初めから両学園の統合でもしておけば良いだけのはず。

エデン条約編 二章07 「新しい視点」空崎ヒナ

エデン条約は軍事同盟では?という不安は先生が抱いた感想ではありません。
これは聖園ミカの不安であると述べられています。(厳密には違いましたが・・・)
しかし、ここで注目したいことは、エデン条約を提案した人間は誰か?ということです。
ガンダムUCにおけるサイド共栄圏はアニメ版・小説版ともに提唱者がいました。

モナハン大臣にリーダーたる資格があるかは存じません。
しかし、サイド共栄圏というアイデアは彼のものですし、その礎たりえるのは唯一ジオン共和国だけです。

小説版機動戦士ガンダムUC 8宇宙と惑星と

エデン条約の提言者は誰か?という問いの答えはプロローグで語られています。

ただ、連邦生徒会長の失踪をきっかけに、この条約は何の意味も持たなくなってしまった。
「エデン」・・・・・・それは太古の経典に出てくる楽園の名。そこにどんな意味を込めていたのかは分からないけれど、まあ連邦生徒会長のいつもの悪趣味だろうね。

エデン条約編 プロローグ 百合園セイア

エデン条約に連邦生徒会長が関わっている。ということはアニメでも言及されています。

連邦生徒会といえば、あの、なんて言いましたっけ
トリニティ総合学園とゲヘナ学園の間で結ばれる不可侵条約・・・

エデン条約?

そう、それです

ブルーアーカイブアニメーション 第一話「アビドス高等学校 廃校対策委員会」 十六夜ノノミ 砂狼シロコ

なにかしらの形でエデン条約に連邦生徒会が関わっているのは間違いなさそうです。

エデン条約を考える上で大切な考え方があり、それが、組織と個人の結論は違う。ということです。
連邦生徒会長が絶大で絶対的な力を持つから、銃火器を持ち歩き、テロリストが跋扈するキヴォトスが崩壊するということが抑え込まれているという、キヴォトスの現状があります。
それによって手を焼いているという現状も、同じくです。

機動戦士Zガンダム

機動戦士Zガンダムではグリプス戦役についてのストーリーが語られています。
そろそろみなさまも疲れて来たかと思うので、子細はもう語りません。

ざっくりとグリプス戦役の構図を解説しましょう。
グリプス戦役とは、連邦政府により特設された、精鋭作戦部隊-ティターンズと、それに反目する組織、エゥーゴ。そして第三勢力として参入したアクシズの三つ巴の戦いです。

そしてこの三者の最終的な目的は、一致しています。
それぞれが、人類は地球を捨て宇宙に住むべきだという主張です。

三者は三者で個々に、目的の達成の仕方について、で戦争をしているというようにグリプス戦役を理解していくとわかりやすくなります。
ここで示した構図は、ゲヘナ・トリニティ・アリウスという三つ巴の関係性にも同じことが言えるでしょう。

そして、機動戦士Zガンダムを初出とするアナハイム・エレクトロニクス社という設定が、私がエデン条約を読み解くためには宇宙世紀が欠かせないとする主たる根拠です。

アナハイム・エレクトロニクスは月のグラナダの近くに本社を置いている歴史的な複合企業である。
ジオン公国さえ、接収をひかえた企業である。

小説版機動戦士Zガンダム 第二部「アムロ・レイ」

小説版機動戦士Zガンダムでは、アナハイム・エレクトロニクスとコロニーについてさらに詳しく描写されています。

それでいて、大戦によって損傷したコロニーの再建などはすべて宇宙に住むスペースノイドに任せたのである。
それは、一見、スペースノイドの独立自営の権利を認めたようであるが、そうではなく、放置であった。
経済的な援助はいっさい行わないのである。

小説版機動戦士Zガンダム 第一部「カミーユ・ビダン」

経済的な援助というと、アビドスの状況などを思い起こされるかもしれません。

連邦生徒会には、何度も私たちの窮状を伝えているのですが・・・

連邦生徒会長もいないし、そんな余裕ないのかも

余裕がないのはウチもだけど・・・

ブルーアーカイブアニメーション 第一話「アビドス高等学校 廃校対策委員会」  奥空アヤネ 砂狼シロコ 黒見セリカ

エゥーゴに関しても、アナハイム・エレクトロニクスが最大のスポンサーとなって組織されており、エゥーゴの旗艦、「アーガマ」の建造もアナハイム・エレクトロニクスです。
どちらかといえば、アナハイムというよりはメラニー・ヒュー・カーバインです。
アニメ本編ではアナハイムの会長だというくらいしかわかりませんが、小説版では詳しく書かれています。

(ブレックス准将とシャアの会話 シャア→ブレックス→シャアの順)

ホワイト・ベース・ジュニアにしたいお気持ちはわかります。しかし、あの船は正規軍の中にあっても、いつも他所者でしたからね。

ホワイト・ベース・ジュニアか・・・フフ・・・精神的にはそういうことだが、アーガマという名前は出資者の希望だからやむを得まい?

メラニー・カーバインですか・・・?

本人じきじきの希望でな・・・無下にはできなかった・・・

アーガマ・・・臭い名前ですな・・・

ヒンドゥの聖典やブッキョーの原典にもある名前、いろいろ解釈のしようがある。好きに考えればいい・・・

なるほど・・・メラニー・カーバインのロマンチシズムと受け取ればいい?

ロマンチストだから、我々に協力する気にもなったのさ。ありがたく思わなくてはな・・・

それは・・・しかし、そんなことをしたら彼の会社はつぶれませんか?

彼はつぶす気さ。それでもいいと思っているらしい。地球連邦政府から金をひねり出す技術を持ち、それを我々に回してくれる。篤志家だよ。

戦争商人であることに変わりがない。

小説版機動戦士Zガンダム 第一部「カミーユ・ビダン」 シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ) ブレックス・フォーラ

メラニーの人柄と、アナハイムが戦争商人であるということをブレックスとシャアは言っています。
アナハイムはエゥーゴを支援していますが、一方ではティターンズのモビルスーツも委託製造を担当していますし、モビルスーツ メタス はアクシズとの技術交換で開発をした機体であるとされています。
アナハイムは先ほども述べた通り、宇宙全体を支える大企業ですが、全社プロジェクトというものはそうなく、独立決済システムというものを採用しています。
簡単に言えば、部署は部署の仕事しか知らないので、他所の部署が何をやっているかは知らないということです。

まとめ

先ほどアビドス対策委員会が何度も連邦生徒会に窮状を訴えたと言及しましたが、これはエゥーゴの勢力拡大の図式と同じです。

地球連者政府は、ジオン公国にとってかわる脅威がなくなったと判断した時から、地球連邦軍の宇宙軍への経済約支援を最小限度のものとした。
軍人の給与さえ、遅配が続くようになっていった。

小説版機動戦士Zガンダム 第二部「アムロ・レイ」

コロニーでの生活は楽ではありません。
空気すら買わなければならないからです。
この窮状はアビドスも同じであると先に述べました。

地球の人々には想像がつかないことなのだが、スペースノイド一般は収入の減少を極度に恐れていた。
宇宙は地球ではない。
空気も重力も買わなければならないのである。
その原則的な認識がスペースノイドの本能になっていた。
この理解が地球人には不足していた。
このことがエゥーゴを生む温床となった。

小説版機動戦士Zガンダム 第二部「アムロ・レイ」

手当というのが金銭的なものか、アビドスのように弾薬かという形はどうでもいいのですが、キヴォトスにしてもコロニーにしても、配給がなされるということはそれだけで飛びつきたくもなるものです。

遅配する給与の一部を補填してくれる形で支給されるエゥーゴの手当は、魅力的であった。

小説版機動戦士Zガンダム 第二部「アムロ・レイ」

それでは、エデン条約が本編よりも早くに締結され、連邦生徒会が動かず、アビドスの窮状が解消しなかったケースを考えてみましょう。

連邦生徒会に頼んでもなにも解決しなかった現状が、エデン条約が結ばれてひとつのゆるい共同体となったゲヘナ・トリニティにアビドスが接触をすると、エデン条約の枠にアビドスが加盟する可能性が否定できなくなります。

この図式は先に示した通り、エゥーゴが勢力を拡大させた方法に共通する要因でもあります。
そしてそれはいずれ学園共栄圏に発展する可能性が高い・・・
そしてこうなってくると連邦生徒会不要論が囁かれ、Vガンダムのような学園戦国時代が再び訪れるのかもしれない・・・

これが私がエデン条約がサイド共栄圏だとする考えのプロセスです。

あとがき

いかがでしたでしょうか。
ご意見・ご感想など、あるいは「テメーはブルアカのことなんにもわかってねェェーー!キサマ寄れッ!修正してやる!」などの修正・訂正もよろしくお願いします。

個人的なことですが、ブルアカが世界観を追うためにストーリーを読む必要があって、そのために対策委員会編、エデン条約編、カルバログの兎編、最終章までをスクショしてアーカイブ化しながら本説を書いたので非常に疲れました・・・
給料出てないんすよ、これ。おもいつきじゃなきゃ絶対やらなかったね(小並感)
ということで長々とお付き合いいただきありがとうございました!

参考文献

機動戦士ガンダム
機動戦士Zガンダム
小説版機動戦士Zガンダム 第一部「アムロ・レイ」
   同上         第二部「カミーユ・ビダン」
機動戦士ガンダムUC RE:0096
小説版機動戦士ガンダムUC
機動戦士Vガンダム

ブルーアーカイブ(対策委員会編 エデン条約編)
ブルーアーカイブアニメーション


2024/5/25
参考文献にVガンダムを追加、まとめを読みやすく編集、誤字修正
目次を追加

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