【夜語り】エデン条約を読み解く鍵は宇宙世紀にあった?ガンダムで語るブルアカ
⚠️注意⚠️
夜語りは深夜テンションで語るガバガバどころかスカスカ。ゲイの末路だと評される脳みそで頭を空っぽにしながら寝る前の脳内に流し込む珍説シリーズです。
⚠️注意⚠️
ガンダムの知識がない方が多いかもしれないので、ガンダムの解説を『かなり』厚めにしています。ごめんね。興味がなかったら読み飛ばしてね。
みなさんこんばんは
東宝怪獣ガイガンから感じるペーネロペー成分に脳を焼かれた谷岡です。
ガイガンのデザインは石原裕次郎のサングラスが元ネタだとデザイナーの方が語っていました。
とにかく私はペーネロペーが好きで、脳が焼けますよね。
ということで今回はブルーアーカイブを語ります。
エデン条約
かなりふわふわしたことを述べていますが、ここで大切なのは厳格な定義ではなく、いがみ合いをやめて仲良くしよう。という関係です。
もうすこし整った形式のものはエデン条約調印式(1)で語られています。
エデン条約というのは、両校の間に締結された、事実上の終戦協定や和睦協定と言って差し支えありません。
そして、これはセイアの感想だけなく、ヒナも同様に述べています。
ではなぜエデン条約がガンダムのサイド共栄圏と結びつくのでしょうか?
と、その前に連邦制について、おさらいしておく必要があります。
ゲームの舞台であるキヴォトスは巨大な連邦学園都市であると設定されています。
この中では、連邦制を敷いている。ということが注目ポイントです。
ゲーム本編中でも、学園ごと(学校ごとに)自治区があるという設定があり、また、そのことを前提としてゲームが演出されています。
ゲヘナとトリニティの関係
先ほどエデン条約の解説の際に述べたように、ゲヘナ学園とトリニティ総合学園の仲は非常に悪いのです。
トリニティ総合学園は連名式生徒会長制度ですが、連名のうち1人、聖園ミカの象徴的なシーンが、本編にあります。
聖園ミカの思想についてもう少し掘り下げましょう。
ミカは明確にエデン条約に反対する立場です。
本編の展開に少し触れると、ミカこそがトリニティの真の裏切り者です。
ゲヘナと手を組みたくがないために、第三勢力を引き込もうとしました。
ある程度、トリニティの過激派為政者の思想感がわかったところで、ゲヘナ学園側はどうでしょうか?
ゲヘナ学園の為政者である羽沼マコト議長はトリニティ総合学園に対し、次のように言及しています。
では、これらの前提条件と、基礎的な情報を頭に入れた上で、いよいよ本題のサイド共栄圏を見ていきましょう。
一年戦争
語るまでもなさそうな、よく知られた一年戦争ですが、サイド3、ジオン公国はとんでもない暴挙をしてしまいました。
おそらくご存じかと思いますが、ジオン公国軍は地球に対し、「コロニー落とし」を仕掛けました。
時系列では本編の前日譚に当たるため、当然本編には登場しませんが、機動戦士ガンダムの冒頭で語られています。
この一年戦争で、総人口の約半数が死に絶えたとガンダムの物語冒頭でも延べられており、このことは戦後も尾を引きます。
例を述べると、サイド4のコロニー群はジオンの攻撃で壊滅しましたし、サイド5も付近の宙域が戦場になっています。
一年戦争後のコロニー再生計画などから考えると、ジオンの攻撃がどれほど苛烈だったかということがわかるかと思います。
コロニー戦国時代から見る光景はキヴォトス?
宇宙戦国時代とは、『機動戦士Vガンダム』で語られた時代区分です。
本編何話で語られたかは、Vガンダムを視聴可能なサブスクリプションに加入していないことや、DVDセットを持っていないこともあって確認できませんでした。ごめんなさい。
簡単に説明すると、コロニー群同士で戦いを繰り広げている状況を戦国時代になぞらえた。ということです。
同じスペースノイド、同じ人間で、戦争をしている。ということです。
普通であれば連邦軍が出張ってきそうなものですが、この時代では連邦政府自体が弱体化しているので、軍が動かせないという事情があります。
おそらく、ゲヘナもトリニティも、同じ連邦生徒会に連する学園でありながら、このような戦乱状況にあったと推測されます。
ブルーアーカイブにおける連邦生徒会はゲヘナ・トリニティ両校にはそれぞれで対応せよと言うようなことを言っています。
エデン条約にもさしたる興味はなさそうだと川流シノンが伝えている通り、連邦生徒会という組織としては関わりはしないという方針のようです。
前書きが長くなりましたが、サイド共栄圏を語ってみましょう。
サイド共栄圏
フル・フロンタルはサイド共栄圏構想をミネバへこのように語りました。
丁寧に概要と問題点を語ってくれたフロンタルですが、サイド共栄圏に対して、ミネバは次のように反論しています。
サイド共栄圏はなにがマズいか?はミネバがフロンタルにさらに反論していますが、要点を以下にまとめます。
サイド共栄圏構想は宇宙ばかりが栄える→地球は地球だけで経済、エネルギー、農業を行わなければならない。そのために地球を西暦時代のように再び汚してしまう。
富めるモノ・貧しきモノという階級を地球と宇宙で押し付け合う構造問題の立場を入れ替えただけだ。
という点にまとめられます。
エデン条約にはこのような懸念は出てきませんが、最重要人物の連邦生徒会長という人物をお忘れではありませんか?
連邦生徒会長がなにを考えていたのか?
ゲーム内では連邦生徒会長は失踪している(ストーリー上ではその時点では会うことはない)ので、なにを考えていたのかははっきりとわかりません。
ですので、描写から読み取る必要があるのですが、極端に描写が少なく、ここが連邦生徒会長の人柄を難解にしている点です。
エデン条約は軍事同盟では?という不安は先生が抱いた感想ではありません。
これは聖園ミカの不安であると述べられています。(厳密には違いましたが・・・)
しかし、ここで注目したいことは、エデン条約を提案した人間は誰か?ということです。
ガンダムUCにおけるサイド共栄圏はアニメ版・小説版ともに提唱者がいました。
エデン条約の提言者は誰か?という問いの答えはプロローグで語られています。
エデン条約に連邦生徒会長が関わっている。ということはアニメでも言及されています。
なにかしらの形でエデン条約に連邦生徒会が関わっているのは間違いなさそうです。
エデン条約を考える上で大切な考え方があり、それが、組織と個人の結論は違う。ということです。
連邦生徒会長が絶大で絶対的な力を持つから、銃火器を持ち歩き、テロリストが跋扈するキヴォトスが崩壊するということが抑え込まれているという、キヴォトスの現状があります。
それによって手を焼いているという現状も、同じくです。
機動戦士Zガンダム
機動戦士Zガンダムではグリプス戦役についてのストーリーが語られています。
そろそろみなさまも疲れて来たかと思うので、子細はもう語りません。
ざっくりとグリプス戦役の構図を解説しましょう。
グリプス戦役とは、連邦政府により特設された、精鋭作戦部隊-ティターンズと、それに反目する組織、エゥーゴ。そして第三勢力として参入したアクシズの三つ巴の戦いです。
そしてこの三者の最終的な目的は、一致しています。
それぞれが、人類は地球を捨て宇宙に住むべきだという主張です。
三者は三者で個々に、目的の達成の仕方について、で戦争をしているというようにグリプス戦役を理解していくとわかりやすくなります。
ここで示した構図は、ゲヘナ・トリニティ・アリウスという三つ巴の関係性にも同じことが言えるでしょう。
そして、機動戦士Zガンダムを初出とするアナハイム・エレクトロニクス社という設定が、私がエデン条約を読み解くためには宇宙世紀が欠かせないとする主たる根拠です。
小説版機動戦士Zガンダムでは、アナハイム・エレクトロニクスとコロニーについてさらに詳しく描写されています。
経済的な援助というと、アビドスの状況などを思い起こされるかもしれません。
エゥーゴに関しても、アナハイム・エレクトロニクスが最大のスポンサーとなって組織されており、エゥーゴの旗艦、「アーガマ」の建造もアナハイム・エレクトロニクスです。
どちらかといえば、アナハイムというよりはメラニー・ヒュー・カーバインです。
アニメ本編ではアナハイムの会長だというくらいしかわかりませんが、小説版では詳しく書かれています。
メラニーの人柄と、アナハイムが戦争商人であるということをブレックスとシャアは言っています。
アナハイムはエゥーゴを支援していますが、一方ではティターンズのモビルスーツも委託製造を担当していますし、モビルスーツ メタス はアクシズとの技術交換で開発をした機体であるとされています。
アナハイムは先ほども述べた通り、宇宙全体を支える大企業ですが、全社プロジェクトというものはそうなく、独立決済システムというものを採用しています。
簡単に言えば、部署は部署の仕事しか知らないので、他所の部署が何をやっているかは知らないということです。
まとめ
先ほどアビドス対策委員会が何度も連邦生徒会に窮状を訴えたと言及しましたが、これはエゥーゴの勢力拡大の図式と同じです。
コロニーでの生活は楽ではありません。
空気すら買わなければならないからです。
この窮状はアビドスも同じであると先に述べました。
手当というのが金銭的なものか、アビドスのように弾薬かという形はどうでもいいのですが、キヴォトスにしてもコロニーにしても、配給がなされるということはそれだけで飛びつきたくもなるものです。
それでは、エデン条約が本編よりも早くに締結され、連邦生徒会が動かず、アビドスの窮状が解消しなかったケースを考えてみましょう。
連邦生徒会に頼んでもなにも解決しなかった現状が、エデン条約が結ばれてひとつのゆるい共同体となったゲヘナ・トリニティにアビドスが接触をすると、エデン条約の枠にアビドスが加盟する可能性が否定できなくなります。
この図式は先に示した通り、エゥーゴが勢力を拡大させた方法に共通する要因でもあります。
そしてそれはいずれ学園共栄圏に発展する可能性が高い・・・
そしてこうなってくると連邦生徒会不要論が囁かれ、Vガンダムのような学園戦国時代が再び訪れるのかもしれない・・・
これが私がエデン条約がサイド共栄圏だとする考えのプロセスです。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
ご意見・ご感想など、あるいは「テメーはブルアカのことなんにもわかってねェェーー!キサマ寄れッ!修正してやる!」などの修正・訂正もよろしくお願いします。
個人的なことですが、ブルアカが世界観を追うためにストーリーを読む必要があって、そのために対策委員会編、エデン条約編、カルバログの兎編、最終章までをスクショしてアーカイブ化しながら本説を書いたので非常に疲れました・・・
給料出てないんすよ、これ。おもいつきじゃなきゃ絶対やらなかったね(小並感)
ということで長々とお付き合いいただきありがとうございました!
参考文献
機動戦士ガンダム
機動戦士Zガンダム
小説版機動戦士Zガンダム 第一部「アムロ・レイ」
同上 第二部「カミーユ・ビダン」
機動戦士ガンダムUC RE:0096
小説版機動戦士ガンダムUC
機動戦士Vガンダム
ブルーアーカイブ(対策委員会編 エデン条約編)
ブルーアーカイブアニメーション
2024/5/25
参考文献にVガンダムを追加、まとめを読みやすく編集、誤字修正
目次を追加
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