フリーランスから組織にする時に考えたこと①
お久しぶりの投稿です。こういう気持ちは忘れないようにした方がいいなと思い、今現在の自分の立ち位置をnoteに記録していこうと思いました。
今日は、フリーランスから組織にする時に考えたことです。
小生、2021年8月に人を雇うことにしました。2013年に独立してから8年。それは同時に、のらりくらりとやっていた「自由業」から「経営」への移行です。そんなこんなで、「人を雇うに至るまでの経緯」「雇う前に考えたこと」「雇うときに決めたこと」「雇ってみてどうだったか」に分けて書いていきます。
人を雇うに至るまで
おそらく、人を雇うことを決めたフリーランスにとって「あるある」な話かと思います。
コトの発端は2020年11月あたりです。同年7月から新しく始めた事業も、ありがたいことに好調で、それまでいただいていた仕事も併せてフィーバーしてました。
新規事業の内容的に初期投資が大きいので、利益こそ残りませんが売上は過去最高でした。
しかしですね、クリエイターのような手を動かして売上を上げる(いわゆる労働集約型)系のフリーランスは、売上=手を動かす時間 なんですね。
つまり、売上が過去最高ということは、「過去最高に手を動かしまくっていた」ということです。
来た仕事は断らない。返答は「Yes」か「はい」か「もちろんです」。
馬車馬の如く働いてました。
結果、何が起こったか。
年が明けた2021年1月、一瞬の寝落ち運転で事故しました。
クライアントにも大大大迷惑をかけました。
事故そのものは大したことはなく、身体はピンピン、自損なので一人茶番です。
そこで、思い出した言葉があります。
そういえば、10年くらい前、ちょうど今の私と同じくらいの年齢だった私の師匠(と勝手に呼んでいるだけなのだけど)がこんなことを言っていました。
「こういう業界のフリーランスは売上1000万円超えたら一人ではキツイね」
………親と師匠のいうことは訊くべきですね。
というのが、「人を雇う」と決めた経緯です。
雇う前に考えたこと
雇う前に考えたことはたくさんあります。
・雇用形態
・保険ってどうすんだ
・どんな人材を雇うべきか
・何人雇うか
・どこで見つけるか
・雇った人がヤバい人だったらどうしよう
みたいなことです。
ただ、
・雇用形態
→ 月給?ムリムリ。アルバイトにして。
・保険ってどうすんだ
→ 会社負担50%?ムリムリ。頑張るけど国保にして。
・どんな人材を雇うべきか
→ 超悩むー。
・何人雇うか
→ 売上から考えてシフト制で1人か2人でしょー。
・どこで見つけるか
→ コスト考えたらネットかな。HWはあんまり良くないと聞くし。
・雇った人がヤバい人だったらどうしよう
→ 今から考えても仕方ないよなー。
という感じで、考えるほどもなく答えはほとんど決まっていました。
「どんな人材か」だけは、一人では解決できそうもないので、信頼できる複数の経営者に相談しました。
相談した内容はただ一つです。
1. 理念に共感してくれて、スキルがない人か
2. バリバリスキルがあって即戦力だけど、理念には共感してくれない人か
どっち雇います?
いろんな考えを聞いた上で、私が出した結論は
・即戦力としては、外注を使うのがコストが最も安い
・「共感」はお金では買えないし、即効性はない(育てる必要がある)
だから、スキルではなく自分の想いに共感してくれる人を雇う
ということです。
もちろん、理念に共感してもらってスキルがある人がいれば申し分ないわけですが、そんな人材は引き手数多。だいたいがこのトレードオフになるのかと思います。
確かに、状況的に考えると「今すぐにでも案件をこなせる人」が必要だった時期でもありますが、即戦力=条件がいい他社に流れるというリスクがあるので、資金投下としては本質的ではない気がしました。
即戦力になる人=スキルで稼いでいる人 と考えたときに、そういう人は、スキル対給与を常に天秤にかけていると思ったためです。
繋ぎ止める材料が「お金」であることは「金の切れ目は縁の切れ目」となり、スタッフからの賃金アップ交渉にこちらが強く出られないことも出てきそうだな、と。
なので、「同じゴールを目指すこと」をモチベーションにしてくれる人を探すことにしました。
長くなったので、2つに分けます。
ここまででだいぶ長くなってしまったので、「雇うときに決めたこと」「雇ってみてどうだったか」の2つは別記事に書くことにします。